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佐川洋介

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ようやくお披露目!

  • ジャンル:日記/一般

 
待ちに待った2012Fショー大坂まで残るところ後少し!

ようやくお披露目となる「アウトレンジ ファインティップ」





 
今回もFショー大阪ではゴールデンミーンさんでお世話に成る訳です

が、昨年を振り返って見るとショーが終わった時点で

言いたかった事、言えなかった事が山ほどあったなと・・・
 
アウトレンジシリーズが出揃った中で、

自分の得意分野であるワームや、小型プラグ

専用の物がラインナップされていなかった部分・・・

「今回はソリッドないんですか!?」

というありがたいお声も頂き、本当にうれしい

気持ち、そしてなんとしても「アウトレンジシリーズ」の中に

最高の「ライトリグ専用の一本」を加えたい気持ちが芽生えていた。

前作「キャスバルソリッド」を超え、

なおかつ多様化するルアー、リグに対応する一本・・・

担当のT氏にこの思いをぶつけてみると・・・・

 T氏「作るつもりですよ!」

そしてその竿の調子をソリッドではなく

チューブラーで再現してみないか!?

という内容。

何度も言ったことですが、

ソリッドならではの良さである吸い込みの良さは

犠牲となる部分(キャスト、アクション)も多いのも事実

この提案には自分も異論はなく、

ぜひ挑戦してみたい作業。

長い開発までのスタートである。

 

 
T氏「今度、送るから見てみて」

佐川「首を長くして待ってます♪」
 
で、届いたのがファーストサンプル。

使ってみると微妙~に、キャスバルソリッドが再現されている。

ただ正直、届いたサンプルは残念な仕上がりでした
 
佐川「全然ダメです」

T氏「ホンマですか!?どのへんが!?」

僕「まずこれでは竿の入り込みが甘すぎます。」

T氏「ところで佐川さん!?随分早い返事ですけど

使いました!?」

佐川「一日だけですが、キャスバルソリッドなら

拾えたバイトがかなりありました。正直ダメです。」


T氏「・・・では作り直しましょう」


このモデルは僕に任された仕事。

好きに出来る部分もあれば


       「結果に対する責任」


もある。

妥協はできない。
 
で、届いたのがセカンドサンプル。

使ってみると悪くない。感度も良い。

でも「4軸」が完全に邪魔をしている。

「ティップ」の入り込みは悪くない、

ただ追従するベリーからバットが強すぎ

完全にバランスの悪い竿になっている。

また、この急なテーパーによる負荷のかかり方では

強度にも不安が残る。


やわらかいだけでは納得出来ない。

「やわらかい+4軸」だけでは魚は獲れない。
 
佐川「微妙です」

T氏「マジですか!?言われた通り直したでしょ!?」

佐川「やりなおしましょ♪」

T氏「次のサンプル送ります(涙)」
 
 
で、サードサンプルでようやくあたりが出てきた。

テーパーのバランス、そして穂先の入り。

少し粘りを持たせた4軸と

ファインティップが微妙なバランスで繋がっている感じ。

ここからはサードサンプルを軸に

少しずつ仕様を変え、サンプルを作ってもらう。

T氏「何本サンプル作ったら気が済むん!?」

佐川「気が済むまで♪」


そして・・・・・

「これなら獲れる!」そう思って出来たティップがこれ♪

※充分配慮して曲げてます。マネしちゃだめですよ♪


T氏「折れたら知らんぞ!」

佐川「発明に痛みは付き物です♪」

T氏「・・・・・・・」
 
もちろん、ガイドにもガイド径にもこだわった




ティップ側にはKガイドでは無くLDBを使用。

PEラインの抜け、ノットの抜けを考慮しつつ、

ムダにラインが遊ばないバランス。

PEは0.3~1.5号までテスト結果は0.4~0.8までがベスト。


 
勿論、グリップにもこだわった




上は現行の「82L」。見てもわかるようにグリップの長さもテクニカル

モデルとしては長いのである。

リールシートも現行モデルと違い、VSSシートで握りこんだ際の

感触を向上させた。

またグリップエンドも4軸を生かしたパワーを求めると、

長い方がキャスティング時の「引き手」が効きやすく

力を伝達させやすい。また構え方一つで

細かい動きをするにしても、持ち重りが軽減される分

操作性も向上していると言える。




またキャスバルソリッドより約6g重いルアーを投げられる設定。

汎用性の高い仕上がりになった。
 
結局、ここまで出来るのにサンプルを何本作ったことか・・・

付き合ってもらったT氏には本当に感謝している。

 
まだまだ、言い切れない事や伝えきれない事が多いですが、

こだわりと気が遠くなるテストから生まれたこの竿を

ぜひ触ってみていただきたく、


是非、Fショー大阪では気軽に声をかけて下さいね。

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