バーブレス化はバーブレスに非ず

またこのネタかよ…いい加減にしろよ…


と思った方、どうぞブラウザバックして下さい。

あの一連のログを、ただのメーカー叩きと思ってる方は、間違いなくそう思うでしょうから。

そういう一元性でしか物を見られなければ、それはそれで結構。

今回の話は私の実体験であり、ちと恥ずかしい話なのでこれまで伏せていた事です。

ただ、私の言いたかった事を少しでも理解してくれた方が居た以上、その方の為になればと思って書いただけです。

なので、例のフックシステムとは全く別物の話と思って読んでください。


確かに今の市場で、「バーブレスフック」の需要はどれ位あるかと言えば、はっきり言って僅かでしょう。

ただ、「これが己の姿勢だから」という理由で、プロデュースしたルアーに敢えてバーブレスフックを付けて市場に出した方を知っている。

そして、それが売れなかったか/大元から叩かれたかというと、そういう話は全く聞かず、今でも普通に売れ続けている。

そういう前例がある以上、「売れないから」という確証の無い理由で己の姿勢を崩す必要があるのかどうかは、また別の話。

話が逸れました。

素人でも潰せば「バーブレス化」出来るが、「バーブ化」は余程の技術が無ければ不可能。

となれば、兼用出来るバーブ付フックが市場に多く出回るのは自然な流れ。


ですがね


そのバーブレス化が問題。

先ず、何故バーブレスフックを使うか。

魚のダメージ云々? 関係ないでしょ。

魚の体に穴開ける事は一緒なんだから、それ言うなら「釣りやめろ」です。

理由は明白。


人様へのダメージ軽減です


自爆したら、それは自業自得。


もし他人に刺してしまった場合、その補償が出来ますか?


非常に意識が高い方は、自宅でリューター使って削ってます。

これならば、「ほぼ」完璧なバーブレスとなります。

が、実はこれでも問題が無い訳ではない。

針の材質は鉄であり、基本全てに表面処理が施されてます。

バーブを削ると、その部分はむき出しとなり、あっという間に錆びます。

鉄が錆びると膨張し、まるでウ○コの様に針にこびり付きます。
(これは以前、雑誌の取材時に顕微鏡で確認したので、間違いない話です)

この時点で「貫通力」に微妙な差が出る事になります。

まあ、こんなのは「釣果」だけの問題なので、さほど関係ない。


が、問題になるのは、その「錆び」。


さてここで、冒頭で「ちと恥ずかしい」と言った事です。

私、これまでに針を体に刺して、病院に行って手術した事が3回あります。

その内1回はバーブ付の針。これは仕方ない。

が、残り2回は「バーブレス化した針」でです。

この辺りを詳しく。


残り2回の内1回は、完全に人的ミス(爆)

前のログで「純正フックを使う」と書きました。

ええ、貧乏性なので、使える物を捨てられないんですよ。

現場でバーブを潰して使ってたのですが、どうにも同じバーブを2回潰していたようで…

ええ、もうお分かりですね?

何故か1本だけバリ勃ちしているバーブが、見事にヒットw

言い訳すると、最近の高照度ヘッドライトを暗い中で付けると、反射が明るすぎて細かい場所なんて見えなくないですか?

触る等で再確認しないのが悪いんですが、マイクロバーブなんていったら尚更。

殆どの方が現場で潰すでしょうから、「こういうアホが居たな」と思い出して、再チェックする習慣をつけてくれれば幸いです。


そして最後の1回。これが本日のメインテーマ。

先ず、バーブをプライヤーなりで潰すと、間違いなく下図の様になります。
(汚い手書きの上に、見づらくて申し訳ない)



ちと大げさに書いてますが、①はバーブだけ折れた状態。②は潰れた状態。

その時、2本の針が同時に刺さってしまったのですが、各々がこの形になってました。

で、②の方がかなり深く刺さり、どうやっても抜けずに病院へGO!(爆)

ストレートポイントの針はある程度綺麗につぶせますが、カーブポイントだと往々にしてこうなり易い。

そして、目視だけでは、どれ位潰れてるかが判り難い(←老眼(爆))

サクッと肌を切り、針を外して終了と思いきや、何故かその後大騒ぎしている。

背中に刺してしまった為、ベッドにうつ伏せで受けていたので、その理由が判らず。

そうこうしている内に、傷口を拡げられてるような感覚が。それも何度も。
(あくまで麻酔されてるので、実際にはただ触られてただけかも知れません)

その都度「んん~~~!?」とか「まいったなぁ…」とか。

そりゃ、やられてる方も不安になりますわなw

その後生理食塩水を切開場所に何度も噴射され、その後レントゲン室へ直行。

全てが終わって聞いた所、「針が折れて体内に残ってると思った」と。

どうやら、どうしても見つからずに、最後は流し出そうとしたらしい。

これを放置するとかなり問題があるらしく、大騒ぎになったらしい。

でも除去した針先はそのままなので「どう見ても折れてないでしょ」と言ったら、指したのは①のバーブ潰しフック。

釣りの知識が無ければ、確かに折れてると思いますわなw

その病院、釣り場に近い事もあって、年に数回針刺して来る人間が居るらしい(←俺の事(爆))

が、潰れた針を刺して来た人間は、私が初めてだったとか。

そこでバーブ潰しの話をしたのだが、そこである忠告を貰った。

簡単に要約すると、こういう形で潰すと(特に①)、刺さった際に鍍金の破片や錆びが体内に残る可能性がある。

そこから感染症やらなにやら起こす可能性があるので、もしその場で抜けたとしても病院で必ずチェックしてくれと。

ついでに言うと、錆びた金属が刺さった場合、錆びてない物よりも破傷風のリスクが格段に上がるらしいです。
(その為、治療終了まで、何発注射打たれたことか…(泣))


勿論、少しでも儲けようという部分はあるかも知れないが、言ってる事に間違いはない。

事実、小さな金属片が入っちゃったのを放置して、軽い障害が出た人を知ってるし。

情報交換(?)が出来たので、お互いで感謝しながら病院を後にしました。


そういう事です。


趣味の世界なので、人様の事をとやかく言う気はありません。

こういう経験があるからこそ、「新しいバーブレスフックを出す」という謳い文句に期待し、何度も裏切られるから吠える訳です。

バーブを潰して使われている方は、念の為に今一度チェックし、綺麗に仕上げて下さい(笑)


ただ、「バーブが嫌なら潰せばいいじゃん」という安易な考えを(特にメーカーが)持つ事は、危険な部分もある事を認識して下さい。

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