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12'純淡水域川鱸 ”淡水爆裂、最終決戦の夜…”

  • ジャンル:釣行記
一昨日の川残業。
メジャーポイント付近で複数の秋の遡上魚を目の当たりにし、
最終決戦の日を心に決めた…

例年であれば10月末を一つの区切りとしているのだが、
今年は厳しかった残暑&高水温の影響か鮭の遡上が遅れている感じだったので最終決戦の日を伸ばして来たものの、ここ数日で最低気温&最低水温共に一気に低下し一気に晩秋の装いとなった。
そして一昨日からの冬型らしい気圧配置によりこの地域独特の”上州空っ風”といった感じの冷たい季節風が吹き荒れた。

そんな訳でシフト勤務の自分としては釣友と大河釣行が出来る週末休日の昨晩を最終決戦と心に決めて大河を目指す。

一昨日の日付が変わった頃から吹き出した冷たい季節風は日中も止む事無く釣友と落ち合った時間も吹き続けていた。
「寒いね〜っ…」、「これ投げられるか?」、「こりゃ無理っすかね…」、「多分ヤバいね」、「密漁注意!」…
内心は間違いが起きて欲しいと思うがお互いそんな言葉しか出て来ない。

そして向かったポイントは先週二本の本命をバラした”落ち鮎ポイント”お互いに此処しか無いと決めていたポイント。

降雨も無い為、変わらぬ減水モードにクリアウォーター。


大小のゴロタ石に粘土岩盤、沖は流心に小砂利と下流にはゴロタが絡んだ荒瀬&淵&反転流。
自分達的には此処に居なければ何処に居るといったポイント。

まずはお互い先週同様のポジションで始める。

自分は瀬の上にある対岸に向かって流れる流心を大型ミノーのフルキャストで攻める。

しかし先週と違って強い季節風がキャスティングの邪魔をする。
狙いたい筋にも届かず大きな糸フケに悩まされなかなか上手く流し込めない。

そんな状況なので早くもルアーチェンジ。
こちらも先週同様のシンキングペンシル。
飛距離は申し分無くどうにか狙いの筋に届いたが強風の為、操作に苦しむ。

ロッドワークで試行錯誤しながらボトムを転がしていると”カンッ”と鋭いバイトが入った。
全く重みを感じなかった為、急いでルアー回収。
釣友に「居たよ〜!本命だ!」と叫びながら再びキャスト。
同様のラインをボトムを感じながら流すと”ドンッ”と重たいバイトで魚が乗った。

”やはり居た!”

乗った魚は流心の流れに乗って一気に下流に走り一発鰓洗い。
大きさは悪くは無いサイズ。フッコ〜スズキサイズといった感じだ。しかし下流の瀬には大岩のゴロタも多数点在する為、油断は出来ない。

膝程の立ち込みだが足場がゴロタ&粘土岩盤で複雑な為、魚を追って下流に下るといった行動が敏速に出来ない。その為そのポジションでひたすら耐えながら寄せる。
”絶対にバラせない”それしか頭に無かった…
そして荒瀬のゴロタもかわし無事ランディング。

本格的な鮭の遡上が始まった11月。


海から150km〜の純淡水域にこの魚の姿あり…


70cm、2.6kgの自分的ジャストスズキサイズ。


綺麗な水に美しい魚体


釣友とがっちり握手を交わし美しい魚体を眺め至福の時間を過ごす。

どうせ魚は拝めないだろうと高を括っていた為、デジカメも充電切れ。釣友のデジカメで撮影して貰った。
単独釣行だったら写真に残せないところだった…


そして蘇生し元気に大河へ…

この海から150km〜上流の純淡水エリア。
普通であればこの時期とは言わず、この一本に感動を貰い引き続き攻めても終了といったところだがこれだけでは終わらなかった…


感動覚めぬままラインとフックの確認をし再び同ポジションに立ち込み同様の攻め。

数回同様で流し込んだ時に再び”カンッ”とバイト。
釣友に「また当たったよ!」と興奮気味に伝え再びキャスト。
そしてバイトも感じぬまま”グ〜ンッ”とロッドに重みが乗った。
乗った魚はそれなりの重みで悠々と上流に向かって泳いでいく。
「また来たよ〜!」と釣友に向かって叫ぶ。
しかしバイトも感じぬまま乗った魚は時折首を振るものの水面は一切割る事無く力強い走りを繰り返すだけの為、”米鯰?それとも釣ってはいけない魚か?”と不安が過る…

そして魚が確認出来る位置まで寄って来た為、ヘッドライトで魚体を確認すると図太い銀鱗が照らし出された。
「うお〜っ、太え〜っ!」と一言。
そして無事ランディング。

寒風吹き荒れる11月、同ポイントで一夜二本獲り。


しかも極太純淡水域川鱸…


こちらもサイズは70cm、重さは先程より全然重い3.4kg


本当に美しい魚体。正に完璧ボディ


先程とは全く別物のような貫禄のある魚。

撮影&蘇生を終えると興奮気味の自分は釣友にポイントを譲る。

正直この時期に一つのポイントでこのサイズが短時間で二本出るとは思っても居なかったので釣友が攻めても次は無いと思っていた。

そして自分は大きめのゴロタ石にしゃがみ込み先程の余韻に浸っていた。その直後、釣友が「来たよっ!」と叫ぶ。

あまりにも早過ぎる出来事で「えっ!マジ!?」それしか言葉は出なかった。

釣友のロッドは良い感じのベントカーブを描き、ドラグが唸りを上げている。見るからに大型の魚の引き。


魚は流心に乗ってしまったようで一気に下流に突っ走っているようだ。釣友はドラグを調整しながら耐えている。
釣友の立ち位置からだと流心から魚を引き出すのは困難に感じた為、自分がサポートし誘導する。

ひたすら走り続け一向に水面を割らない魚に釣友も「こりゃ、本命じゃ無いな…」とテンションが下がり気味だ。

慎重に下流側にポジションを移し流心外の反転流に魚を誘導しようとするがようやく寄ってきた魚は上流に向かって泳いで行く。

時折頭を振っている感覚は伝わってくるらしく”モンスター米鯰”かも…と釣友が一言漏らしたその時ヘッドライトにようやく魚体が照らし出された。

”川鱸だっ!”

最後の一走りでゴロタの岸に向かって泳いで来た為、自分が覆いかぶさるようにランディング。

まさかこの時期の同ポイントでの3本目。

本日最大魚の純淡水域川鱸。


惜しくも80に届かない79cm、3.8kg

落ち鮎と思っていたベイトは

小型のモロコ、ニゴイ…
大量に吐き出した。
大河の魚達はこのようなパターンが多い。

再び釣友とがっちり握手を交わす。
二人共この状況に興奮が隠せる訳もなく、深夜の寒風大河に歓喜の雄叫びがこだまする…

しかしこれだけではまだ終わらなかった。
そして興奮状態で再び自分が同様のラインを攻める。
そしてまさかの”ドスッ”と深いバイト。
「また来たよ〜っ!」
これは夢じゃないのか?現実なのか?そんな思いでファイト開始。再び流心を一気に下流に下る魚は悪くは無いサイズ。
そしてゴロタが絡む瀬の手前で鋭い突っ込みをし完全に大岩に回り込まれた。
”ヤバい!”大岩に擦れるリーダー。根ズレの感覚が伝わって来る。ベールを返し自分も移動し応戦するもののリーダーからラインブレイク…

再び一番やってはいけない事をやってしまった…
虚しさ悲しさ残る最後の一匹の反応を最後に反応は無くなった…

そして予想外の最終決戦の釣果にお互い納得し納竿。

釣友が大河に向かう車の中で最初に冗談半分で言っていた。
「日本シリーズしかもジャイアンツ戦の時はミラクル起きるよ」
釣友の過去データでは自分も含めそのような事が多いそうだ。
そんな冗談が本当になった瞬間。
帰りの車中で二人の笑顔は絶える事が無かった…


思い起こせば2012年久々に冬らしい長い冬が明け
少し遅れたスタートで始まった大河釣行。

4月〜5月はここ近年で新たなターゲットとなってきた”虎柄”相手に夢中で大河に通った。
産卵に絡んだ魚が殆どだが大型の魚を多数仕留め自己記録長53cmも釣り上げ充実した釣行の日々を過ごした。

そして季節外れ5月の大増水。
この増水によって本命”純淡水域川鱸”が現れる事を期待しながら日々大河に通うが結局本命と出逢えたのは6月末と去年よりは早いものの遅いスタートとなってしまった。

そして6月〜8月
空梅雨と言う訳でもなかったが、その後の酷暑と全く降らない雨によって大河は見事な程の減水モード。今季の純淡水域川鱸遊戯は絶望的かと思っていた矢先、同じ純淡水エリアの減水大河を攻めるソル友の釣果に刺激を受け、約20年攻め続けた大河のポイント見直しを行い開拓釣行。そして減水大河に再び銀鱗を見る事が出来た。

そして9月〜10月
続く減水大河モードを攻略していくも釣行中の不意の事故により左肩脱臼骨折の怪我を負い、残された最終章は絶望と思いながらも五日で無理矢理大河に復活。どうにかのキャスティングで本命を再び獲る事が出来た。
そしてその肩で大型川鱸とのファイト。久々に納得のサイズを釣り上げる事が出来た。
そしてその後の後半戦はラインブレイク、連続バラシと釣果を得られないまま昨晩の最終決戦へ…

昨晩も正直無理だろうと弱気になっていた自分が居た。
左肩も痛むしフルキャストで攻める昨晩のポイントは攻めきれないだろうと…
そして天気予報で翌日の朝はこの秋一番の冷え込みと聞いた時点で今年も終わったと…

しかし信じて通った11月の海から150km〜上流の純淡水域に川鱸はまだ居た。しかも今季の中では一番熱いゲームとなった。

行かなきゃわからない…

自然相手のゲーム。
所詮は人間の知ったかぶりによって決めつけているだけ。


その答えは”大河”が教えてくれる…




※2012年純淡水域川鱸の釣行記はこれにて一旦終了いたします。釣れない釣行記を楽しみに観覧して下さった方々、本当に有り難うございました。

今後2013年純淡水域川鱸シーズンまでは不定期、番外編としてマイペースで釣りログを書いていこうと思います。

ソル友の皆様、fimoに登録している皆様、また釣りと魚とフィールドを心から愛するアングラーの皆様、残り約2ヶ月、2012年のシーバスゲームを思う存分堪能して下さい。

そして同じ大河の淡水域を攻めるリバ友、川ジャンキーの皆さん、川は違えど上流域の川鱸に拘る皆さん、沢山のコメント&メッセージありがとうございました。

皆さんのコメントが現在の自分の大河へ向かう活力となっているのは間違いありません。

来シーズンも宜しくお願いします。

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