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▼ 金額だけで選ばない目的に合わせたPEラインの選択方法
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- (コラム)
一体ラインは何処が違うのか、何処を見たら自分の用途に適合するラインを探せるのか、その参考になるPEラインの構成要素を紹介します。
いまや海のルアーゲームフィッシングにおいては必然ともなったPEライン。
しかし消耗品としてはなかなか高価な部類に入る事もあり、購入に際しては、コスパのみで選んでしまっていませんか。
また、性能を比較しながらアレコレと悩まれている方も、PEラインを再度見つめ直してみましょう。
【PEラインとは?】
ざっくり言うと、ポリエステルの繊維(原糸)複数本を撚り込んで(編み込んで)作り上げられた釣糸で、ナイロンやフロロカーボン製の釣糸に比べて、直線的な引っ張り強度に優れた製品です。
※ 引っ張り強度とは、糸を真っ直ぐに引っ張り続けた場合に、切れずにいられる限界の強度の事を言います。
ルアーフィッシングでは一般的にlb(ポンド)、ヤード・ポンド法という重さの単位で表記されています。
数字が大きい程強い力に耐える事が出来ますが、製品の試験における計測値を採用する際に、
・破断(切れる)した値の最小値
・破断(切れる)した値の最大値
・破断(切れる)した値の平均値
と、メーカーによって基準が異なるようです。
また、0.8号や1.5号など号数と呼ばれる基準が併記されている場合があり、糸の直径を表しています。
こちらも数字が大きくなるほど太くなりますが、lb同様メーカーによって記述が異なっています。
一般的に細いPEラインほど、安定した品質で製造する事が難しく高価になります。
【撚り数(編み数)による違い】
先に述べたように、PEラインは3本から12本の原糸を撚り込んで1本にまとめており、撚り込まれた本数に応じて「4本編み」とか「8BRAIDED(ブレイデッド)」などの表記があります。
撚り込む本数が多いほど高価になっていき、8本撚りの0.8号ラインともなると、購入に勇気が必要な金額であることもしばしばですね(笑)
では、編み込みした本数の違いによって、一体何がことなってくるのでしょうか。
例えば、同じメーカーの同じブランドにおける、4本撚りと12本撚りの製品では、何が異なるのか。
【釣りにおける使用感の差】
撚り込んだ本数が少ないほど撚り込んだ時の密度が小さくなって、断面形状が楕円状に変形しやすい、という効果が起きます。
これにより、表面の隙間も多くなりガイドに接触する部分が増え、キャスト時の飛距離低下やリトリーブ時のノイズとなってストレスを感じる場合があるようです。
ただ、素材となる原糸が太い為に擦れに対する耐性が比較高く、ラインブレイクをする要素が多いポイントでは重宝します。
逆に8本撚りなど原糸の数が多いほど表面が滑らかになり、ガイドへの干渉が減り飛距離と、リトリーブ時のノイズが軽減されます。
特にリトリーブ時は水中の情報が手元に伝わりやすくなった事で感度が上がったかのように錯覚するほどです。
ただし、擦れには非常に弱く、場所や状況によってはラインチェックをキャスト毎に行わねばならず、高価な分コストパフォーマンスに劣ると言わざるを得ません。
【4本編みと8本編みを併用する】
4本編みであろうと、8本編みであろうと(程度の差こそあれ)1号は1号、22lbは22lbです。
編み込み数が多くても強度が上がるわけではありませんし、高価だからと極端に飛距離に繋がるとも思えません。
それぞれのラインの持つ特性に応じて使い分ける事で意外とメリットが増加し、釣果に繋がって行くとも言えます。
個人的な事例ですが・・・
蛎瀬が密集し杭が点在するような場所で、掛けた魚を強引に寄せたい場合は4本編みの1.5号を選択したり、ハンドル一巻き毎に全神経を集中したいような静かな夜の河川ではノイズの少ない8本編みを選択するなどルアーやフックのように使い分ける事にしています。
当然、リールの回転数やロッドのアクション特性などもシチュエーションに応じて変化させていきますが、フックと同様に魚に近いところにあるアイテムです。
今回は、正に釣り人の生命線と言えるPEラインについて、撚り本数に着目して、用途を考えてみました。
価格だけに捕らわれない、皆さんの目的に合った検討要素として、いかがでしょうか。
文 ナカヤマ
編 コウノス
あわせて読みたいラインの記事
http://www.fimosw.com/u/editor/k3hfe1y384i2ye">ライントラブルを減らして快適な釣りを 『エアノット』対策
http://www.fimosw.com/u/editor/k3hfe1y384i2ye
ショックリーダー考察・ラインの素材編 フロロカーボンとナイロン
http://www.fimosw.com/u/editor/k3hfe1y562m5ea
いまや海のルアーゲームフィッシングにおいては必然ともなったPEライン。
しかし消耗品としてはなかなか高価な部類に入る事もあり、購入に際しては、コスパのみで選んでしまっていませんか。
また、性能を比較しながらアレコレと悩まれている方も、PEラインを再度見つめ直してみましょう。
【PEラインとは?】
ざっくり言うと、ポリエステルの繊維(原糸)複数本を撚り込んで(編み込んで)作り上げられた釣糸で、ナイロンやフロロカーボン製の釣糸に比べて、直線的な引っ張り強度に優れた製品です。
※ 引っ張り強度とは、糸を真っ直ぐに引っ張り続けた場合に、切れずにいられる限界の強度の事を言います。
ルアーフィッシングでは一般的にlb(ポンド)、ヤード・ポンド法という重さの単位で表記されています。
数字が大きい程強い力に耐える事が出来ますが、製品の試験における計測値を採用する際に、
・破断(切れる)した値の最小値
・破断(切れる)した値の最大値
・破断(切れる)した値の平均値
と、メーカーによって基準が異なるようです。
また、0.8号や1.5号など号数と呼ばれる基準が併記されている場合があり、糸の直径を表しています。
こちらも数字が大きくなるほど太くなりますが、lb同様メーカーによって記述が異なっています。
一般的に細いPEラインほど、安定した品質で製造する事が難しく高価になります。
【撚り数(編み数)による違い】
先に述べたように、PEラインは3本から12本の原糸を撚り込んで1本にまとめており、撚り込まれた本数に応じて「4本編み」とか「8BRAIDED(ブレイデッド)」などの表記があります。
撚り込む本数が多いほど高価になっていき、8本撚りの0.8号ラインともなると、購入に勇気が必要な金額であることもしばしばですね(笑)
では、編み込みした本数の違いによって、一体何がことなってくるのでしょうか。
例えば、同じメーカーの同じブランドにおける、4本撚りと12本撚りの製品では、何が異なるのか。
【釣りにおける使用感の差】
撚り込んだ本数が少ないほど撚り込んだ時の密度が小さくなって、断面形状が楕円状に変形しやすい、という効果が起きます。
これにより、表面の隙間も多くなりガイドに接触する部分が増え、キャスト時の飛距離低下やリトリーブ時のノイズとなってストレスを感じる場合があるようです。
ただ、素材となる原糸が太い為に擦れに対する耐性が比較高く、ラインブレイクをする要素が多いポイントでは重宝します。
逆に8本撚りなど原糸の数が多いほど表面が滑らかになり、ガイドへの干渉が減り飛距離と、リトリーブ時のノイズが軽減されます。
特にリトリーブ時は水中の情報が手元に伝わりやすくなった事で感度が上がったかのように錯覚するほどです。
ただし、擦れには非常に弱く、場所や状況によってはラインチェックをキャスト毎に行わねばならず、高価な分コストパフォーマンスに劣ると言わざるを得ません。
【4本編みと8本編みを併用する】
4本編みであろうと、8本編みであろうと(程度の差こそあれ)1号は1号、22lbは22lbです。
編み込み数が多くても強度が上がるわけではありませんし、高価だからと極端に飛距離に繋がるとも思えません。
それぞれのラインの持つ特性に応じて使い分ける事で意外とメリットが増加し、釣果に繋がって行くとも言えます。
個人的な事例ですが・・・
蛎瀬が密集し杭が点在するような場所で、掛けた魚を強引に寄せたい場合は4本編みの1.5号を選択したり、ハンドル一巻き毎に全神経を集中したいような静かな夜の河川ではノイズの少ない8本編みを選択するなどルアーやフックのように使い分ける事にしています。
当然、リールの回転数やロッドのアクション特性などもシチュエーションに応じて変化させていきますが、フックと同様に魚に近いところにあるアイテムです。
今回は、正に釣り人の生命線と言えるPEラインについて、撚り本数に着目して、用途を考えてみました。
価格だけに捕らわれない、皆さんの目的に合った検討要素として、いかがでしょうか。
文 ナカヤマ
編 コウノス
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- 2018年3月27日
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