秋マサと思考 セカンドステージ マグマ second stage magma リップルフィッシャー セルフィッシュ Ripple fisher selfish

  • ジャンル:釣行記
原田です。
先日の秋マサジギングレポートです。

今回は、ジギングする時の内面的な部分を表現してみようという実験的なレポートを目指しました。

なので、妄想成分多めのレポートであ
る事を予め書いておきます(苦笑

お世話になったのは、外房大原港松鶴丸中村船長。
この日の目的は、翌日のジギングトーナメントの予習。
10月の前半に一度外房を訪れていたが、季節も進行して状況は変わっている事が予想され、完全に真っ白の状態からスタート。

① 当日の状況
当日の状況は、午前中にわか雨混じりの曇天。
午後から少しずつ雲の間から日が差すような天候で、風は概ね北東の7、8メートル前後。
風でかなり船が流されるが逆潮とは同調の為、風と潮の方向自体は悪くない感じ。
また、灘側の根回りは緑色の濃い濁りが帯状に広がっており、沖の潮は澄み潮であった。

② 組み立ての順序
まずは、手元に何もヒントが無いのでベーシックにシーズナルパターンから考える。
秋のシーズナルパターンのレンジはボトム。
しかし、狙いのレンジがボトムと言っても、その狙い方のニュアンスは様々。
例えば、、、、

払い潮で横に強く短く
横に遅く
横で1発ずつ長め

向かい潮で短く強く
速くからの1発フォール
ずっと遅く

などなど、ボトムで思いつくジャークといっても色々ある。
自分がフィールドに出てタックル選択をする時は、目の前の風と潮から推測される船の流れ方と海中の様子をイメージして、先ほどのニュアンスの中で効率的かつ、しっかりと表現できる物を選んでいます。
特に気をつけている事は、

「狙いのレンジでその狙いの動きをしっかりと出せているか」

という点で、魚の目の前で、ジグが動いていれば、魚は食うと思っています。
そこで、目前の状況とやりたい事を照らし合わせ、現実的に可能な物を選択。
なので、状況によっては表現出来ないモノもあるので、それはパス。
例えば、
●船が全く流れてくれない状況でボトムでかなりゆっくりだと、落とし直しでいつまでも同じ場所を打つ事になるから効率的に×
●横引きで同一レンジ上を狙おうとしても、爆風と水深でジグのコントロールが不可能で×
など。

その中で実現可能な3パターン位を1流しの中で試行錯誤。
更にそのパターンの中で1投ずつ回数や強弱のアレンジも加えて行って、イメージと現実が交差する瞬間を探す。
なので、自分が1流しの中でロッドを良く変えるのは、この為です。

これでダメならスタートに戻り、レンジを変えて、構築し直し。

当日は、風で船が流されていたので遠くから横に引くパターンは再現性が低いと判断し、ボトムを点で打っていく方向性でスタートしました。

あと、秋本番のヒラマサは、イメージ先行で決め打ちするとなかなか上手くいかない事が多い様に感じます。
現場でいかに感じ取れるか、が難しく面白い所だと思います。

③ 修行の午前
午前中は、雨に降られたりしながら大原付近の沖のポイントを回るが反応を得られず苦戦。
ボトムを点で強めに攻める方針でミカド160g、ヤイバ140g、マグマ190g等を駆使するも不発。
風も強く、水深40メートルを超えると払い潮の横引きではコントロール不能な状態。
そんな感じでポイントを回っていた所、午前最後のポイントが
濁り潮
風と船の流れ方
水深
という要素がピッタリとハマり、ジギングする上でここは良さそうだなぁと思っていた所、他のお客さんがヒラマサらしきヒット(残念ながらフックオフ)。
ここはいるぞ、と思いつつ午前の部終了。

④ いつか見た景色
先ほどの場所で釣れそうだな強く感じたのは、過去に同じような場面でヒラマサを釣った経験からでした。

自分の経験上での仮説ですが、浅場の濁りの中にいるヒラマサは、ボトム付近に居る雑多な生き物を捕食しているような気がします。

そんな時は、マグマをボトム着底後に、食べやすい様に緩く動かしてバイトを誘う方法が、過去の実績が高いです。
普段の自分がマグマを使う時は、向かい潮で飛ばしてからの漂わせる様にして食わせる使い方をしますが、今回の使い方はイレギュラー技です(笑

⑤ 午後の部スタート
午後船の1発目。
水深15メートル〜20メートル前後のポイントからスタート。
ウエイトで140と165で悩みましたが、潮の感触と、着底後に狙いのレンジ(今回はボトムから5ジャーク+2ジャーク)を引いた後、再度落とし直しした際の移動距離感からマグマ140gがベストと決定。
さらに、このタイミングで、高い位置から太陽の陽が差して来たため、濁りの水深20メートルであっても水中に光は届いて居るだろうと推測し、赤金カラーをセレクト。濁りの中で鈍く光り、ヒラマサから見つけやすくしてもらうイメージ。
すると、自分の2人となりのお客さんがヒラマサらしきバイトを取るも、残念ながら舟底にスレ切れ。
向かい潮ではコレがあるから怖い。

地合いに入って来たかなと期待しつつも、あまり強くジャークしてしまうとダメだと言い聞かせて、ゆっくりとネットリとジャークしていくと、ボトム着底後3ジャーク目で
ドン!
と引き込まれるバイト!

水深20メートル前後だったため、即座に脇挟みのまま強引に巻き上げて行き、走られたらハンドドラグで止めてファイト。
リーダー少し前から船側に走られる危ない場面もありましたが、何とか制して船上計測約8キロのヒラマサをキャッチ出来ました!


素直に嬉しい!
思わず「秋がきたー!!」と叫んでしまう(笑

⑥パターンを再検証
翌日がジギングトーナメントであった為、その後はトコトン同じパターンを繰り返し、2本目の本物を目指す。

太陽もすっかり暮れてきて、オレンジ色の夕焼けになってきていた為、個人的に夕方に強いピンクバックにカラーチェンジ。
普段、自分はカラーはそこまで意識していませんが、この日は濁りがポイントだったのでちょっと意識。

すると、隣の方がバイト!と同時に自分のロッドにもジグにまとわりつく感触が伝わり、巻き上げて1発飛ばすとドスンとヒット!!

2本目の個体の方が根性のある走りを見せ、船下側に強烈に走られる(汗

中乗りの岡本君に「剥がせ剥がせ〜!」と有難い応援を頂き超ガチンコでファイト!(笑
一瞬リーダーが擦れてヤバイと思いましたが、何とかキャッチ!


2本目も1本目と同じ船上計測約8キロのヒラマサでした。

結構ヘロヘロになったので、写真の顔はかなり酷い感じになりました(苦笑

⑦終わりに
今回は、過去の引き出しによりヒラマサに近づけた様に感じた結果となり、やはりマグマは頼りになる!と痛感。

何とか気難しい秋のヒラマサのパターンを掴め、個人的には大満足な結果となりました。

秋のシーズンも中盤かと思いますが、今年のラストスパートとしてヒラマサを追い続けたいと思います。

PS 翌日の大会では奇跡は起こせませんでした(笑
やはり、ヒラマサは難しいです

tackle data
rod:Ripple Fisher selfish624
reel:soltiga4500H
lure:マグマ140g
赤金&ピンクバックシルバー
line:YGK x8 #3
leader:#16

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