今回は全く釣りネタではありません。


しかも長いです（笑）



野球に興味がある方のみ、読んで頂けたらと思います♪










今から数年前・・・



３４歳の梅雨時、会社野球部（軟式草野球）の試合で、いつも通り登板しました。



しかし６回の裏、思いがけない悲劇が・・・



スライダーを投げた瞬間に、右肘に激痛が走る（汗）



ガラスが割れるような衝撃の後、右肘の血管だけが沸騰したような感覚に襲われました。



それから半年間は投げられず、痛みがひいた後も、ストレートの切れは落ち、得意のスライダーも腕が怖くて振り切れない。



縦のスローカーブを覚えて騙し騙し投げ続けるも・・・



途中降板が増え、数年後、いつしか次なる若い子にエースの座を譲りました。



もともと、足が速く、打率も悪くなかったため、一番、外野手として、その後も野球は続け・・・



その年はリーグの盗塁王にもなりました。



でもやっぱり、以前のように熱くなり切れない自分が居ました。



もう・・・辞めようかな・・・



何度も思い、野球に対するテンションは年々下がってました。










そして２０１２年４月、またいつものようにリーグ戦が開幕しました。



ところが、私が引き継いだエースが急遽・・・



地方に転勤（汗）



試合開始前に、「敗戦処理なら、いつでもやるからね～」（笑）



なんて冗談を言ってました。



なんせ相手チームの投手は、リーグでも屈指の速球派投手。










私はセンターを守り、試合は緊迫する投手戦となりました。



うちのチームは４回で先発が交代して、２番手もなかなかの好投♪



スコアはオールゼロのまま進む。










６回裏の相手の攻撃、２アウトランナー２塁からライト前ヒット。



当然３塁コーチャーはまわす場面。



しかし、うちのライトがホームへ１バウンドの好返球。



ホームでのクロスプレイとなり、何と・・・



タッチアウト！！



草野球じゃ珍しい、神がかり的な補殺。










そして最終回、うちの攻撃。



先頭バッターがレフトのフェンス（桜の木）直撃の２塁打。



その後、内野ゴロの間に３塁へ進塁し・・・



１アウトから、レフトへ高く上がるフライ。



３塁ランナーは当然タッチアップ。



返球出来ず、１点先取！！



最高潮に盛り上がるベンチ♪



そんな中、監督が私の所へ来て・・・



「あきさん、最終回はお願いします。」



・・・



・・・



本当に嬉しかったですね♪



なんせこのリーグでマウンドに立つのは１年半ぶり。



それなのに、この重要な場面を任せてもらえた。



正直準備不足は否めないが・・・



草野球の投手は、そんなこと言ってられないのだ。
（その辺はある意味、プロより厳しい（笑））










高ぶる緊張と、闘争心を静めながら、ゆっくりとマウンドへ登る。



一段高いこの景色♪



懐かしい、プレートとロジンの感触♪



そして長いような、短いような投球練習を終え・・・



ゆっくりと振りかぶり、初球はアウトコース低めへストレート。



「ストライ～ク！！」



審判のコールが心地良い♪



その後、先頭バッターをピッチャーゴロで仕留め。



２人目をセンターフライ。



そして３人目のバッター・・・



初球・・・アウトコースのストレートで、１ストライク。



２球目・・真ん中低めからショートバウンド気味の、スライダーを空振り。



３球目・・インコースに外すストレートで、カウント２－１。



そして、４球目、後輩捕手からのサインはストレート。



もちろん、もう遊びはなし！



振りかぶり、とにかく腕を振り切ることだけに、意識を集中して・・・



ボールを２本の指先で切る！



・・・



・・・



ボールは吸い込まれるように、アウトコース低めギリギリのミットへ吸い込まれる。



見逃し三振！！



もうね・・・



・・・



主審のコール前に吠えて、ベンチ前に走りましたね（笑）



１年半、登板機会もない私に、この超緊迫した場面を託してくれた監督・・・



盛り上げてくれたバック、持ち味を上手く引き出してくれた後輩捕手、ゼロで繋いでくれた２人の投手。



本当に感謝です♪



野球でこんなに痺れたのは何年ぶりだろう・・・



ここまで腕を振り切れたのも、何年ぶりだろう・・・



所詮、草野球だろ？



と言われればそうなんだけど（笑）



正直、野球で再びこんな熱い気持ちになれるとは思わなかった。



もう完投するだけの、力もなければ、体力もないけど・・・



『アウト・ローへの真っ直ぐ』



これだけは体がしっかり覚えているようです（笑）




背番号１８・・・



また枯れ損なっちゃったな・・・（汗）



今年一年やってみて、手放すかどうか考えてみようかな（笑）



・・・と色気が出てくる、あきんどでした♪♪





※今回全く釣りに関係ないログでしたが、最後までお付き合いを頂き有難うございました♪