34フィールドガイド冥利に尽きる瞬間!

  • ジャンル:釣行記
皆さん、初めまして。

34のYONE(よね)です。
今日からFimoさんにお世話になります。
フィールドガイドとして千葉(外房)をメインフィールドに、ほぼ毎日のように海へ通いアジングを楽しんでおります。

ガイドは勿論ですが、日々のアジングを通して気付いた事、感じた事、また34についても惜しみなく書いていこうと思いますので宜しくお願いします。



早速ですが、先日Hさんをゲストに迎えた外房でガイドの様子を書いてみます。
 


この日は、心配していた雨も夜には止み涼しく絶好の釣り日和。
だが外房(千葉)はやや北東の風が強かった。

今回Hさんがガイドへ申し込んでくれた理由として、『軽量リグでアジを釣り上げたが事が無いのでそれをマスターしたい』という理由だった。

そうなるとこの風は非常に具合が悪い。風裏になる場所で釣りをする事も数ヵ所ピックアップしたが、最近の状況はあまり芳しくなく、彼に軽量リグでアジを手にしてもらうには近況から考えてもやはりあの場所しかないと思いその漁港へ車を走らせた。

釣り場へ着き車を降りると案の定、風が吹いていた。これは釣りをする立ち位置から見て前方から吹いているがほぼ横風になる。釣り方次第で何とかなる程度と判断しポイントまで漁港を歩いた。
 
先行者の餌師の人が居たので『今晩は、どうです釣れますか?』と声をかけた。地元の人らしく暫く話しを聞かせてもらうと、その会話の中で最近この漁港で数回、車上荒らしがあったらしく釣竿を5本も盗まれた人もいるそうだ。

僕とHさんは直ぐにロッドを取りに車へ戻った。僕は車内のロッドホルダーに2セット、Hさんは1セットを載せていた。

貴重品は勿論の事、タックルも車内に残しておかなければ被害に合う確率も大分減るだろう。アングラー側も十分注意しなければならい。

 
ポイントに戻る途中、Hさんが『YONEさんって誰にでも話しかけちゃうんですか?』と私に言った。

私は彼に話しをさせてもらった。例えば良く耳にする問題として、無言で黙って隣に入り釣りをする人がいるという事。

実際には誰の漁港でもなく誰の海でもないし、狙う魚種は違っても、先行者がいるときは挨拶をして『隣で釣りしてもいいですか?』と一声かけてから釣りをすればお互いに気持が良い。

安全面でもそうです。黙って背後に立たれ存在に気付かず、キャストしようと思い後方確認した時に人が居たらビックリするし危ないでしょう。釣られますよ…。と説明をした。

Hさんは『なるほどそうでうね。今度から僕もそうします。今回みたいに車上荒らしの事も聞けましたしね。』と理解してくれた様子だった。

34フィールドガイドと言っても単なるポイント案内ではなく、アジングについては勿論だが、マナーやモラルについても話しをして行かなければならない。
非常に難しい部分もあり問題も沢山あるが、今後も伝えたい事は私なりに話し、来て下さったゲストさんに理解して頂けるよう努力したいと思っている。


 
そんな会話をしながら本日のガイドのテーマである軽量リグのレクチャーへ入っていった。

最近このポイントで好調なのは、ストリームヘッド0.3g+オクトパスJr(だいだい)と話すと、Hさんも同じリグで習得したいと言う。

表層下30cmのレンジでバイトが出る事を伝え、まず釣りをしてもらった。二三投してもらいラインメンディングからアクション、ロッド操作を見せてもらい、レクチャー開始。


0.3gを風の中で操作するにあたり
3つのポイントを修正する様レクチャーさせてもらった。

①ロッドワークが大きく、ロッドティップ位置が高くそのためにリールを巻きすぎている。
②0.3gのさびく速度が速くリグが直ぐに浮いてしまっている。
③ラインスラッグが大きく弧を描いている。
 

私のガイドは常にリアルタイム!

Hさんの隣でキャストし数回私のロッド操作等を見てもらい、二人で同時にやってみます。

いわゆる同期して一連の動作を解説を含めながら一緒に進めます。

その中でHさんは次々に疑問が湧いてくるはずなのです。

それを一つ一つ取り除き楽にしてあげる。そこが重要な部分。

20分後、3つのポイントはクリア。

Hさんの場合、一番の妨げになっていた要因はグリップを強く握りすぎていた事でした。


グリップが強いとリグ・ラインの抵抗は全く感じることが出来ません。そうなると感じないから感じようとして自然に動作がオーバーアクションになり、ラインスラッグが大きく出て、また感じない。の繰り返しとなっていたからなのです。
 
理解できれば鬼に金棒!
 

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『あっ!0.3g感じます!』

最高の笑顔を頂きました。
 
その後もHさんは0.3gストリームヘッドで表層を楽しんでくれた様子。
このポイントで5匹程釣ったでしょうか。
 
この笑顔を見る度に、フィールドガイド冥利に尽きる!
 
そう思う今日この頃です。
 
 

それと最後に、風があるのに何故このポイントを選んだのか?
その理由はこれなのです。
 
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風が足元の明暗部に吹き寄せられ、流れ着いたベイトの群れ。
そして常夜灯。
 
これを捕食しにアジが入っていた。
サイズもオクトパスjrとピッタリ同じ。
 
まさにマッチザベイト!! です。
アジングだけではなく釣れた理由を探すのも大切な事。
 
皆さんも是非、理由探ししてみて下さい。
意外と面白く、新発見もあったりしますよ!
 
ちなみにベイトの正体はカタクチイワシの幼魚でした。

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