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ウルトラライトショアジギング@街のど真ん中

僕が生まれて初めてメタルジグをいうモノを投げたのは、去年(2017年)の9月。
南半球という事もあり、日本と季節の真逆のオーストラリア・シドニーは、そろそろ冬も終わり、春めいてくるか…という時期でした。

きっかけは、昼休みにいつも散歩コースにしていた、オフィスから徒歩5分足らずの所にある海辺沿いの遊歩道。
そこにニョキっと20m程出ている、入り江最奥部にある桟橋。
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そこで持ち帰りカップに入ったコーヒーを飲みながら、アンニュイな気分で桟橋の先端から水中を眺めていた。

この日から遡る事数日前…

その年の夏までやってた餌釣りに、家族会議でNOが出た。
僕は5年前に頸椎の怪我をし、日本で大きな手術をしている。
その後リハビリで日常生活は全く問題ない程度まで回復したものの、左手に多少麻痺が残っている状態。

元々左利き気味の「両利き」という、特異なキャラだった自分は、これを機に右利きに切り替えた。

オーストラリアに戻ってから、リハビリも兼ねて釣りを開始したのだけれど、段々気合の入った釣りをするようになり、去年は金曜仕事上がりからそのまま、生餌を使った泳がせ釣りでオオニベ(Jewfish)を夜通し土曜日まで狙う様になっていた。

そして、土日の昼間に半死状態の僕を見て、遂に家族会議で『週末の釣り・夜通し費やす釣りの禁止!』が決定されたのだ。

こうして、僕の週末の釣り趣味は終わった。。。


『これから何を趣味にしてゆこうかなぁ…』
趣味を奪われたオッサンというのは寂しいモノで、コーヒーの薫りに縋り付きながら水面を眺めていた。

その時の出来事。


『バシャバシャッ! ガボッ!』

イワシと思われる小魚の群れが、何やら40~50㎝位の青物と思われる魚数匹に追い立てられてる。

所謂「ナブラ」状態。

それがこんな街のど真ん中の入り江のドン奥で発生している!?

桟橋にはアジア系の中年男性がパンの耳を餌に手釣り(プラ枠に糸を巻き、針と糸だけの釣り)をしていたが、幾らパンの耳を投げた所で、フィッシュイーターが食う筈もなく。。。


そこで僕は思った。

ココで、日本で今流行ってるとかいう「メタルジグ」いう光物を投げたら、こいつら釣れちゃうんじゃね?


その夜、僕はガレージを掘り、大昔にボートからのアジ釣りで使っていた6ftのテレスコロッドと、2500番のスピニングリールを発掘。

僕は釣り具のみならず、どんなタックルもキッチリ整備してからボスモール保存する性格なので、何年放置してても完動状態で再稼働。
コレに新規にPEの一番安い12lbを巻いてみた。
リーダーは餌釣り時代のハリス3号。

メタルジグは、大昔に何となく買ってた無名メーカーの7g/10g/18gがあったけど、針は錆びてるし、竿のキャストウエイトだと10gまでしか投げられないと判断。
色は確かブルピンっぽいやつだったと思う。
リアのトレブルをカン付伊勢尼8号に付け替えた。

翌日、通勤用バッグにリールと竿、ジグ2個と万一に備えてフィッシュグリップを入れて出勤。
昼休みにいつものように海に下りる自分。

桟橋先端からのぞき込むと、ナブラってはないものの、昨日泳いでたのと同じ感じの魚が水面下をぐるぐる回遊しているのが見える。

てやっ♪
ビジネスシャツにサスペンダー・スラックスという完全ビジネススタイルのままだったので、恥ずかしいので某ユニ〇ロのウルトラダウンを着て隠す。
こんな自分にも「場違いで恥ずかしい」という感情はあった。
そしておもむろに竿を伸ばしてジグを桟橋から投げる自分。
30m位飛んだが、その後のアクションが良く分からない。(笑)


「動画では確か、ワンピッチジャークとかやってたな。。。」

見様見まねでシャクるが、糸ふけが上手く巻き取れない。
一回のしゃくりを小幅にして、リールの回転の長さ以下にすると、何かいい感じになった。

底取り?
そんなモン知らんわ当時の自分はっ!w

それが逆に吉と出た。

すこーん!
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どぱーん!
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オーストラリアでは「テイラー」
日本では網切りという名前の魚。
掛かると大暴れ!
竿ベシ曲がり!!
40㎝位のが2匹連続。
タモなどというモノは持って来ておらず、ぶち抜く!

で、3匹目でリーダーが切れた。

余りの出来事に…両手が震える。

当時の自分はPEとリーダーを【8の字結び】で結節してたし、そもそも替えのリーダーを持って来てなかった。

【-終了-】

しかし、この体験が僕に与えたショックは余りに強烈。
その夜僕に『遠い昔の初恋に落ちた日々…夏の思い出2ページ半…スミレせぷてんヴぁーlove』とい題名で詩を書かせる程の衝撃を与えるには充分。

そして、これが、以後僕の毎日をバラ色にするきっかけとなった。






 

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