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ウルトラライトショアジギング@街のど真ん中その8 【もっと遠くへ】

昼休み。

もう釣りは出来ない状態だと判っているにも関わらず、僕は毎日海に下りていた。

あれから一週間経っても、桟橋周りに立ち込める揮発性の悪臭と、水面を覆う虹色の油膜は劣えていない。

携帯やガイドブック片手に歩く観光客と思しき人達も、意外な驚きの表情と共に顔をしかめ、早足で歩き去ってゆく。

あれだけ生命感の芳醇だったこの入り江に、生命反応は無い

例えバクテリアが油を分解したとしても、恐らく今後数か月は釣りなど不可能だろう。



ここは本当にシドニーなのだろうか。。。



僕はこの現実をどうしても受け入れられず、昼休み時間が終わろうとしているのを無視して、更に遠くに足を進めた。



15分後、


辿り着いたのは、昨シーズンまでオオニベの泳がせ釣りに没頭し、毎週末夜通しで通っていた岬。

死の入り江から僅か500m程離れただけだが、潮通しの極めて良いこの場所は、僕をあの頃と変わらぬ碧海で迎えてくれる。


時は丁度上げ潮。
後30分で満潮に差し掛かろうという時間帯だ。


上空にはカモメが旋回し、まるで何かを探している様に群れを形成しては、海面のあるエリアの上空を回っている。


そして、その高度が急降下した時、海面がざわめきと共に爆発した。


『ぼふっ!』

『ボフッ!』


ん?
コレは・・・


ナブラじゃね?


でも、『ボフっ』て何だ???


ボーっとしつつそのナブラを見ていると、2.5m程度のルアーロッドにデカいプラグ(当時はそれが「ペンシル」というルアーだと知らなかった)を装着した白人のオニーちゃんが2人、何やら早口で狂乱しながら、ナブラに向かってルアーを投げ始めた。




…惜しい所で届いてない…(笑)



そのまま暫く見ていると、ボフボフの距離が岸に接近してきて、ルアーがナブラの端に届き始めた。


その時、
僕は初めて、ヒラマサと思われる銀色の魚体が、飛沫を上げてルアーを叩く様な動きを見せるのを見た。

次の瞬間。

ルアーマンのロッドがあり得ない曲線を見せる!

オニーちゃんは聞き取れない様なスラングを発しながらごり巻きし、数秒でラインブレイク!

更に聞き取れないスラングを連呼。w



いや。。。
そんなゴリ巻きしたら切れるだろ。(笑)


注)
今考えるとヒラマサは根に潜る習性が有る為、このゴリ巻きは強ち間違ったファイトではなかった。



そしてこのファイトを見て、僕は滾った。
全身の毛穴が開いたかのような感覚。



ココに居るじゃないか…
もっと大きな獲物が

もっと遠くへキャストして、もっと大きな獲物を狙おう!




 

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