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西方見分録 5 高知県中部

  • ジャンル:日記/一般
経路
安芸ー芸西ー香南ー南国ー高知ー土佐ー須崎

期間
11/11~11/18

歩行距離
約80km

釣行場所、釣果
伊尾木川河口 大物のばらし
手結海水浴場 キビレ2 ヒラメ1
物部川河口 ばらし
桂浜横 ×
仁淀川 ヒラスズキ3 メッキ1
新荘川 スズキ セイゴ(ヒラ、マル)4



安芸に到着。
竿の購入のために安芸川河口近くの釣具店をたずねる。

展示されている竿はエギング用のものばかりでシーバスロッドは3種類しかない。

その3種のなかでも2つは聞いたこともないメーカーの安物。

唯一のメーカー品はダイワの「リバティークラブシーバス86L」。
安全安心、世界に誇る日本のブランドDAIWAである。

本当はもっと長くて強いロッドが欲しかったが仕方ないのでこれを買うことにした。
高知市街までいけばロッドは選び放題あると思われるが、高知市まで釣りをしないで行くのは勿体ない。通り過ぎる場所と時間は取り戻せない。

早速安芸川河口前の砂浜に出て釣りの準備をしていると、丁度入れ違いにイナダを手にもったルアーマンが帰っていった。
どうやら青物が寄っているようだ。

釣りを開始する前にポイントの下見をする。
変化の乏しい砂浜では川の流出に魚が溜まりやすいので安芸川河口を探す。

しかし、いくら探しても川の流出はない。
砂利が土佐湾の荒波に押され時に川をせき止めてしまうことがあるらしい。

キャストしながら西に移動していくと伊尾木川の流出に突き当たった。
今いるほうより反対側から投げた方がよさそうだが、ウェーダーがないとこの流出の2~3mの水路は渡れない。

仕方ないので一度道路に戻り橋を渡って伊尾木の対岸に移動。

そしてそれは伊尾木川流出の先にキャストした1投目に起きた。

14gのジグヘッドをフルキャスト。
着底後、数巻きで根掛かりのような感覚。
竿を煽ると引っ張り返される。
魚だ。

それと同時に沖の方で黒い円筒状の何かが跳ねた。
同時にリールスプールが勢い良く回りはじめる。

デカい!
距離があるので正確な大きさはわからないが、1mくらいありそうだった。

ドラグが甲高い音をたて釣人を興奮させようとするが、日ごろ島で大物釣りをしているおかげで冷静さを保つことが出来た。

竿尻を腹にあて様子を伺う。
直感的にこの魚は上がらないと感じる。
なにせラインは安物のpe0.8号だ。

しかし、魚は沖に向かうのをやめて自ら岸に寄ってきた。

ここで一気に距離を詰める。

その後も岸に寄った時と横方向に行った時に上手い具合にラインが回収できて、なんとか魚を波打ち際まで持ってくることができた。

しかし、反撃はここまでだった。
波打ち際の最後のかけあがりが引き波と魚の重量でどうしても越えられない。

波打ち際で何度かラインの出し入れをしているうちについにラインが切れた。

全身の力が抜ける。
せめて魚の姿は見たかった。
このあたりの砂浜はブリが回遊してくるらしいのでこの魚もそれかもしれない。

その後、スズキを狙って深夜から明け方にかけてもう一度伊尾木川河口で投げたが、一度の当たりもなく終わってしまった。



翌日の朝。
起床は6時すぎ。
香南の道の駅の端で寝て、朝はその少し先にある川の河口で釣りをする予定だったのが寒くて寝袋から出られず寝坊してしまった。

折角の朝マズメだし、目の前は海水浴場なのでとりあえず竿をだしてみる。

この手結海水浴場はとにかく浅い。
波打ち際から10mの地点でFミノーが底を擦ってしまう。

しかし、魚は予想外のところにいるものだ。
釣り初めてすぐに35cmくらいのキビレが立て続けにヒット。

少し離れたところではヒラメも釣れた。

早起きは三文の徳というが寝坊した結果魚と巡り合うことができたのはラッキーだった。

これに気を良くしていたところその日の午後物部川河口で合わせ切れの失態を犯してしまった。
高知県中部の浜は急深で海岸線ギリギリで大きな波が立つ。
また、底質が大きめの玉砂利なのでラインが波に食われたときに傷みやすい。

ラインが傷つくのは予想していたのにチェックを怠るなんてなんという失態!
貴重な魚のコンタクトがパーになってしまった。

その翌日には月の名所かつ龍馬像で知られる桂浜に到着。

全くの偶然に当日は龍馬記念館が開館記念日で入館無料だったので見学していく。

龍馬に対する知識に目新しいものはあまりなかったが、中岡慎太郎(土佐藩脱藩志士、陸援隊隊長で龍馬と共に暗殺される)が郷里の友人に送った手紙の中の"君子か小人であるかは肩書きや資産に依るものでなく、当人の志し次第だ"というような意味合いの一文がこころに残った。

江戸時代は学問≒哲学みたいなところがあるので若くして人生についてよく考えて、気骨のある人物が多いと感じる。


当初の予定では桂浜で釣りをするはずだったが、ここが観光客だらけでとても釣りなんかできるところではないのですこし西の浜で竿を出したがワンバイトあっただけでボウズ。

この日は桂浜水族館でアカメとヒラスズキをみてモチベーションを上げるだけに留まった。

それにしても高知の魚影の濃さは凄い。
ちゃんと釣りをしたところでは必ず何かしら魚からの反応がある。
紀伊半島の空振り具合はいったいなんだったのか。

ちなみに、ルアーの補填とライン購入のため少し寄り道をして高知市街のハヤシ釣具へ行ったのだが、よく考えたらアマゾンで釣具を注文してコンビニで受取ができるので余計な労力だった。次の国内遠征ではこの方法を使おう。

そして次のポイントは仁淀ブルーで知られる清流仁淀川。
ここは一度釣りをしてみたかった場所なので気合いが入る。
個人的にはアマゴのイメージが強い川だが、下流はアカメやスズキの釣り場としても有名だ。

日中は河口の砂浜でヒラメを狙うもノーバイト。

浜は河口から離れるほど遠浅な感じで、河口近くは急深だが川の流れだし直近の沖は砂が堆積して浅く、左右と沖の三方向から波を受けるので非常に波が立ちやすく複雑な流れになっている。

流れだしの幅は目測で200mくらいだろうか。
流れだし周りの波の立つ場所の脇の深みがよさそうだが、スニーカー履きだと近づくことさえままならない。

夜になると沖の波が見えなくなり、海側で釣りを続けると足がずぶ濡れになりそうなので(すでにいくらか濡れていたが)河川内に移動。

するとシンキングペンシルにすぐに当たりがある。

その後も当たりは出るがなかなか乗らない。

粘った末22時ころようやくヒット。

魚は50cmくらいのヒラスズキ。

苦節1ヶ月にしてやっとスズキが釣れた!!

それにしても川や砂浜でスズキを釣るのがこんなに難しいとは思わなかった。

トラウトや磯のヒラスズキに比べてなんというか再現性が無いというか、とにかくどこにいるのかわかりづらい。それに冬の夜釣りは寒くて辛い。修行みたいだ。

この釣りをメインにやってる人はマゾだと思う(笑)


その直後に同じくらいのサイズがヒットしたがエラアライでルアーを飛ばされてしまった。

ようやくスズキの居場所を捉えたので仁淀川で延泊決定。

昼間に休憩して夜から始めると今度は暗くなった直後の18:30頃に昨夜と同じくらいのヒラスズキが上がる。

が、勢いは続かずその後は朝までノーヒット。

日が出てから砂浜側でやるとミノーでメッキと40cmくらいのヒラスズキがあがる。

仁淀に残ればいくらでもヒラスズキが釣れそうだがそろそろ飽きてきたので移動することにした。

ちなみに地元のアングラーによるとこれでも釣り場の調子は悪いのだとか。
仁淀川おそるべし。


次のポイントは須崎市の新荘川。
ネットで調べてみてもシーバスの情報はほとんど出て来ないが、鮎で有名な川らしいので鮎が産卵のため下流に来るこの時期には必ずスズキが川に寄るはずだ。

ちなみに新荘川は絶滅したニホンカワウソが最後に目撃された川だそうで、カワウソの姿をしたご当地ゆるキャラのしんじょうくんは2016年のゆるキャラグランプリに輝いている。
…どうでもいいか。


夕方に河口を下見する。
夜釣りの前には下見をしないと魚が全然寄りそうもない場所に延々ルアーを投げ続けることになりかねない。

川の最下流の川幅は100m無いくらい。
ここから10mくらいに一気に幅が狭まって川が海に合流している。

この流出は深く掘れており、この深みとその流れは海と合流してもしばらく続いていて、海の中に川が通っているようなかたちになっている。
海もその付近は浅場になっていて干潮時には干上がるので干潮時のほうが釣りやすい。

川の下流か海側の流芯のどちらでも魚がでそうだが、流れのある海側がよさそうなのでそちらに向かってキャストを始める。

すると18:30くらいから当たりまくる。

が、当たってもほとんど乗らない。
もしくはフッキングしてもエラアライ一発でフックが外れる。

魚の正体は20~30cmのセイゴ。
最終的には4匹キャッチ出来たが当たりは20~30回あった。

セイゴの連発にはじめのうちは興奮したが、金太郎飴のように小型ばかり食ってくるので段々うんざりしてくる。

そのうちまたヒットしてくる。
今度は少しばかり重い。

フッコくらいはあるかな?と魚体を確認すると、フッコどころか確実にスズキサイズ。

魚を確認すると暴れはじめるのはよくあることで、この魚も姿を見せてから引きはじめたが、そこはマルスズキなのでアッサリ捕獲。

手尺の目測で70cmは軽く超えている。

もうこれで十分だろう。

前夜から朝まで仁淀で釣りをしていたうえ日中は30kmほど歩いているので眠気が限界になり、この日はここで納竿とした。





写真
1 手結海水浴場 キビレ
2 同上 ヒラメ
3 仁淀川 ヒラスズキ1
4 同上 ヒラスズキ2
5 新荘川河口 スズキ









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