【SMALL FISHのブログ】ベイトリール・キャスティングについて！

ベイトリールでルアーをキャストしようとする時、粗全ての人がリールを横にして(ハンドルが右か左かは別として…)投げていると思います。

でも其れが『本当にベストな投げ方』なの？？？

其の疑問が湧いたのは、ルアルアチャンネル番外編にて、松岡豪之氏が行ったキャスト・レッスンを観ていた時。

松岡さんのキャスト理論は非常に解り易く、理に適ったもので素晴らしかったんです…が、其の考えを参考にしベイトリールのキャストに当て嵌めてみると……、

ベイトリール・キャスティングの矛盾点が、浮き彫りに為ってきたのです。

先ず第一に、ロッドの特性を活かしたスイング。

スピニングの場合
ガイドが真上若しくはスイング軌道に対し正対する事が、ブランクスの性能を100%活かす投げ方。

ベイトの場合
リールを横にして投げる為に必然ガイドは横向きで有り、果たして其れでロッドの性能を発揮出来ているのか？と…。

(若し横方向に最大限の性能を発揮するロッドなら…、魚が掛かった時にもリールを横にして巻く可きなのでは？)

第二に、リールの性能を活かしたキャスティング。

スピニングの場合
竿の真下に付いていて、巻付けた糸を放射状に放出するので、左右の傾きに対しては余り影響を受け難い？

ベイトリールの場合
横を向けキャストしたらスプールは地面に対して垂直(直角)と為り、片方(下)の受け部に重量が掛かった状態で高速回転する。
ベイトリールの特性上、スプールは地面と平行で回転した際に、最高の性能(パフォーマンス)を発揮出来る様に作られているのでは？

詰まり、ロングキャストに措いてハンドルが右？か左？とか…、手首を積極的に使って投げるとか…なんて最早『そんなの関係ねぇ～』レベルの御話。

ボートや陸からの(テクニカルな)ショート・キャストでは全く問題は無かったんでしょうが、SW等のオープン・スペースでの渾身のフル・キャストと為れば話は別ーー。

大切なのは、如何にスプールを水平にした状態でキャストするのか！だと思う。

但し、ベイトリールを横にしないでキャストする時、唯一の不安材料が有ります。

其れは…一旦切ったクラッチが、ハンドル等の回転に因り再び入るのでは？と云う懸念。

現在の高性能なベイトリールでは、殆ど起こりえないとは思いますが…。

石鯛リールに装備されている『手動クラッチシステム』を、もっと発展させた便利な物が装備されていれば良いのですけどね～。

(其奴が有れば、安心してフルキャストが出来る！)

長く為って仕舞いましたが…、
以上の事から(現時点で)ベイトタックルで(私の場合はSWですが)其の性能を100％活かしロングキャストする為には、ベイトリールは上向き(ロッドガイドも同じ)にしてキャストするのがベストだって結論に達したんです。

(勿論、体を鍛え全体を効率良く使う(大きな筋肉～小さな筋肉を連動させる)のも大切です)

此は単なる思い込みや想像では決して無く…、飽くまでロッドやベイトリール特性に素直に従った迄の…、事実(現実)なのです。

試しに…(２ピースか３ピースの)ベイトロッドが有れば、リールシートにリールをセットし、其の短い侭で(親指でスプールを押さえ)軽く振って(親指を放して)みて下さい。

(クラッチを切り、ハンドルが完全にロックされているのを確認する)

リールを横にして振った場合、スプールも横に振られる為、何の変化も起こりません。

然し、リールを上向きにして(同じ様に)振った場合、スプールは僅かに回転します。

極めて小さな動きでは在りますが、スプールに対し(スイングが)回転エネルギーを与えているのです。

(飛距離を生み出す為に…スプールに全エネルギーを与えている、初動時の其の時にです)

扨…、皆さんは如何思われますか？

嫌～ホント！釣りって(深くて、難しくて、苦しくて、楽しくて)未だ未だ新しい発見に満ちていて、面白いなって再確認しました～。