『外洋』の鱸 (2014.12月)

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『寒い寒いとコタツの中で言ってられないシーズン到来』と、

言い放った下の根も乾かない極寒期。


『外気温5~6℃で手指の痺れ』と感じるのは、

無風下における好条件の比較基準なようで、

そこに湿度・風・上空の寒気団が要素として加われば、

より条件は悪化していくようで。

外気温7℃前後でも雹や霰が舞う強風日にはキャスト精度なんてあったものではない。


…なんていうと、

『こんな日に釣りする奴は居ない』なんて言いながら、

氷点下釣行を楽しむfimoアングラーの皆様には心底恐れ入る次第である(特に東北以北の釣りログ)

九州北部で『極寒』とヘコタレてると笑われてしまうことでしょう。





けれど、『痛し』。





手指の先・第2関節上を取って千切ったようなこの感覚は、

どうにもこうにも。

なので、

比較的痛みの和らぐ日中の外洋へ。





2014年 12月上旬

故郷・M地区、

日の出予定時刻の7時過ぎ。

シーズンオフのこの時期だけは休日午前中も使える日が嬉しい。

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車中泊の窓から覗く空、

見上げるとぶ厚い雲がびっしり。

けれど、

湿気をたっぷり含んだ乱層雲のようであるが、

強い寒気は纏っていない比較的寒くない日。


その上空の雲はゆっくり南東へ流れる。

風裏・無風というよりも、

北風1~2を横から受ける感じ。


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海は至って穏やか。

水平線に滲日を臨みながら豪華客船が優雅に出港。


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穏やか過ぎやしませんか?

そんな感じ。


サラシも無けりゃ、波も無い、流れもベイト感も全く無い。

薄緑の適度な潮色に、

雲の切れ間から陽が差し込むくらい。







まずは徹底的に冷音14で昨冬パターン。


着水カウント1・3・5で撃ち別けていく。

ON・OFFをしっかり切り替える。

日中の『視眼』を最大限に活用する。


そんな基本動作を徹底的に繰り返すとこと間もなく、

足元水面下でギラリ☆

急速浮上を始めた冷音14・撃に1stHIT。


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07:29 強設定ドラグはほとんどラインを出さず、深いフッキングで魚を水面上へ


『速い展開の浅い位置での反転バイト』。

ポロリ・ポロリと獲りこぼしていた『湾奥・超接近戦』と似たバイトパターン。

それが今回も課題。


ナイトゲームより1.5回転締め込んだ『強ドラグ設定』と、

『急』で追わせる『緩』で喰わせる間合い、

エラ洗いを恐れない『深い合わせ』。

ココに答えを見出していく。




『活かすなら激活』、『殺すなら滅殺』、

そんな冷音14・撃にしばらくして追加HIT。

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08:56 けれどサイズUPするとさすがにラインを出す必要がある、本日最大


活性はそれほど高く感じられないし、

ベイトパターンとも読み取れず。

居るところに居る奴をリアクションで拾っていけるかどうか。


獲りこぼしがまだまだ多い感じだけれども、

今は反応してくれる奴だけでいい。

今、やっていることがしっかり出来るようになって、

それから初めて、

新しいメソッドを見つければ良し、なのである。



不意のチヌHIT。

…は水面直下をファイトしたものの水面上にまで浮上させることが出来ず。

ロッドの方向を左から右に変えた瞬間にポロリ。

チヌの勝ち。



こんちくしょー!!のリベンジに同じパターン。

これは本命の方がHIT。

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09:49 ということは太ラインでも流行りのレバーブレーキが有効か?


チェイスしてくるシルエットにチヌもチラリ紛れるけれど、

冷音14にHITしたのは先のバイトのみ。


シーバスやっているのである、

そうそう何でもかんでも二兎得る程は甘くは無いのである。




…って言ってる先から、

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釣ってるし(本日2枚目らしい)。

さすが地元人。

放っておくと好き勝手にヤリ放題…参りました。



参考までにチヌ2HITルアー・ソルティシャッディングを、

(不本意ながら)チョイス。

チェイスのあった陰のかなり先に撃ってしっかり波動を出しながら潜らせてくる。

手前でシフトダウン、スローに切り替え、

弱い波が作る弱い白波の合間に差し掛かってステイ。

瞬間、下からゴン。

本日最後のHIT。

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10:22 このサイズでは不要だけれども、瞬時のライン放出切替も重要


…だから甘くないって。

D.K氏曰く『カラーチョイスが重要』なようで。


参りました。





ベイトが何なのか?

ずっと気になっていた疑問。

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貝殻はチヌのもの。

ウキ釣りの撒き餌か?アミもチラホラ混じっている。


今回の大きな収穫のひとつ。







寒さは一段と厳しくなれど、釣り人は皆、それでも海へ行く。

その姿、

勇敢であり、大バカ野郎である。



けれど、


当たらないからと言って買わなければ3億円の当選権利は無い。

寒いからと言ってコタツで丸くなったら魚に出会うチャンスは無い。





行こう!! 

いざ、絶対零度の吹き荒れる厳寒期の海へ。

今年も残りあと僅かである。









 

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