奥深きルアー製作の世界③試行錯誤

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毎年この時期は週末絡みのロング出張があり、家にいる時間も限られてしまう。出張先で夜な夜なルアー製作が満喫出来ないだろうか。作業はできそうだが刃物や薬品を毎回飛行機で輸送するのが面倒だなぁ。セルロースの香りがホテル中に広がったら通報されるかもなー。カーペットにこぼしたら罰金か出入禁止だろうな。道具や材料を置いておけて泊まれる工房みたいな気の利いた施設がないのかなぁ、などと妄想がとりとめもなく。

出張先から通販で頼んでおいたセルロースが家に届いた。家の人から「なんかお菓子でも作るの?」とメール。どうやらスクラロースかトレハロースかなんかと勘違いをしているようだ。いつもベランダでこそっとドブ漬けをやってるので、これがあの強烈な香りの液体であることはまだ気付かれていないらしい。

さて、この2週間ほどの間にリップレスミノーの試作をいくつかトライ中。本業メーカーではここで構造計算や流体シミュレーションなどを綿密にやるのだろうが、まあ個人の趣味の領域なのであくまでカンとイメージで。



おおよそのサイズ感やウェイトを揃え、断面を逆三角形や楕円やおむすび型で違う形に削ってみた。アイはこれまでより下方に配置。フックを付けてのお風呂テストでは過去のものよりロールが見られたので、多少の進歩はあるのかも知れない。釣り場に持って行くのが楽しみだ。

ルアーってバランスを保つことが大事なんだけど、安定しすぎだとつまらないから、敢えてバランスを崩す部分をどうやって成立させるのか、その境目のギリギリなところをどのように見極めるのか、みたいのがきっと大事なんですね。まあダメだったらまた別のパターンを試してみればいいんだし、こういう過程がハンドメイドならではの楽しみなのかも知れません。



ダイビングペンシルも同様に断面をいくつかのパターンで試作中。ルアーの本体が大きくなると、深さのあるドブ漬け容器が必要になるが、深さのある容器は大体が幅もあるので、一度に大量のコーティング剤が必要となる。もっと細くて深い容器があればいいのだが。調べたらガラスのメスシリンダーを活用している人もいるみたいですね。こんなことを悩みながらホームセンターや100均を徘徊するのもまた楽し。

春に向けては渓流用のミノーも作りたいな。と妄想は一向に止まる気配がない。
(つづく)

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