随分とお待たせをしております、、、
とーさく工房をお楽しみの方々には大変申し訳ない_(._.)_　　って、そんな人は居らんて(^_^;)




いやね〜完全に作業がストップになっておりまして〜
理由は之なんで有ります、、、







上がステラのピニオンギヤ
下がツインパワーです。
見ての通り、長さが違うの。

何の事は無い、ネジ切って短くすれば良いやん(^_^)ﾉ
と思っておったんですよ、最初は、、、

ネジ切ってる部分を延長するだけだからわっきゃないな、問題はサイズだけですよ。
お、ダイスも前にバンタムの修理で仕入れた奴でピッタリです！
楽勝でしょ〜〜(^_^)ﾉ
余裕をかましておったのですけど、さあ加工！ってなって、はっ！っと気が付いてしまった。

此の２本、ネジが逆やんΣ(- -ﾉ)ﾉ

ツインパは左ネジで、ステラは右ネジなの。
ダイスの確認はステラのピニオンギヤでやったので当然右ネジで、
加工するのはツインパのピニオン( -_-)

マズいでしょう、、、

まるきりネジを切り直しですよ、、、

ダイスは超苦手なんです、、、

私がネジ切りしたら99%の確率で失敗します、、、

部品は１本きり、、、

既に部品供給終わってますから失敗したらもう後は有りません、、、( >_<)

１％に賭ける度胸は有りませんよ。
びびって手を出せなくなってしまったんですな〜
で、今までほったらかしにしておった訳であります。

ダイスでネジ切りした事がある方は解ると思いますけど、最初のひと噛みで勝負は決するのでありまして〜
殆どの場合、きちんと直角には噛まないんだな〜
そのまま切り進めたら、、、( -_-)

此処のネジなんですが、ローターを留めるためのナットが掛かります。
ローターを固定するためだけならちょっと位ネジが斜めになっててもなんとか誤魔化せるんですよ。
普通なら私もアバウトに行きますわ。
でもですな、ステラではそうは行かないのであります(^_^;)







ナットの中にベアリングが入るんです。
このベアリングはスプールシャフトを支持する為の物なのでもしもナットが斜めに成っていたらベアリングがスプールシャフトを競ってしまってスムーズに動かなく成るんですな。
ですからきっちり正確に直角でなきゃならないんですな( -_-)




何か他の方法は無い物かといろいろ考えましたよ、、、
いっそうステラのギヤをそのまま使おうか？







即却下です(-_-#) ﾋﾟｸｯ
ドライブギヤは終わってる、、、

私の持ってる06のセフィアはノーマルギヤだからステラのピニオンギヤと後家合わせしたら加工無しで組めるよな、、、？

じゃ、セフィアはどうする？

ツインパのハイギヤを丸ごと組み替えて、、、

後家合わせじゃギヤの当たりがまるきり合わないから修正するの難しいな、、、？

いやいやいや、それじゃ〜しのさんに貰ったツインパワーを使う意味がないでしょ、、、


ウジウジとウダウダと解決策を見つけられずにモンモンと日にちだけが過ぎて行く(-_- )
なんとかせねば、、、



で、



遂に見つけましたわ！　多分、、、？






切削物を固定するのでは無く、ダイスを固定して相手側を回してやる方法ってのが有るんですよ。
しかもガイドを使ってやればダイスに対して切削する側をキチンと垂直に当てる事が出来るんですって！(ﾉ^^)ﾉ


お〜〜〜(^_^)ﾉ

試してみる価値は有りますな。
と言うか、これしかないでしょ。
此の他に先に進む方法は多分見つからないでしょうよ。
藁をも掴む気持ちで最後の賭けに出る決心がやっとつきましてね。

よしゃ〜ネジ切っちゃりましょう(^_^)ﾉ









先ずはガイドを作ります。
ベアリングを2つ重ねて之をガイドに、、、







ダイスの上に之を置いてピニオンをダイスに対して垂直に立てる訳ですな。







ツインパワー用は随分と長さに余裕が有るので多分一回は失敗してもフォローは出来る(^_^)ゞ
左のネジが切ってある部分をヤスリで軽く削り落として少し細身にし、先端部に斜めのカットを入れてダイスの歯が噛み付き易くします。







ダイスを固定してピニオンをセット！
少々傷が入っても構わない部分をプライヤーで挟み、なおかつガイドのベアリングを押さえ付けながら、、、



う〜、、、緊張するな〜(~｡~;)?
ひと噛みで成否は決しますからね〜


南無三！！


ぐいっと一捻り、、、二捻り、、、
１回転した処でプライヤーを挟み直し、続けてベアリンクを押さえ付けながらピニオンを回して行き３山切った所で確認。

曲がっている様子は有りませんな(･_･;)
このまま切り進めましょう。
ガイドを外してここからはスパナを使って行きつ戻りつと切り進め、予め標を付けていた所まで。







見た目には上手く行ってる様に見えるけど、、、
て、、、失敗してても今更どうにもなりませんけどね(^_^;)







目に見えてネジが斜めに切れているってのは確認できません。
かと言って厳密に真っ直ぐ切れているかは解りませんな。全てが組み上がった時にしか答えは出ませんので今の所は由としておきましょう(^_^;)







カットして、







傷のバリを軽く落としたら完成〜


じゃないんですな〜(･_･;)






ここも加工しなくちゃ駄目なんですよ、、、


何処？？


穴よ、アナ(^_^;)
ギヤの中、穴の径が違うでしょ〜
此処も広げなきゃならないんです。

ピニオンギヤの中をスプールシャフトが上下する訳ですから、ガタが無くかつスムーズに動くように内部はピカピカに加工されています。
ただし、ピニオンギヤの内部が全部べったりと接触している訳では無くて、シャフトと接触するのは上下の端部だけでまん中当たりは穴が大きくなっているんですよね。
ステラの場合は上部をベアリングで支持する為ピニオンギヤは下側の部分しかシャフトとは接触しないんです。

ツインパワー用は上部も接触するんですけど短く切ったのでその部分はもう無いと思ったんですけどね〜、まだ2㎜ほど残っておりまして、、、
この部分は必ず削り落とさなければならないんですよ。でないとベアリングで受ける意味が無いでしょ(^_^;)







丸ヤスリで少しづつ削って行きます







粗方削れたらペーパーで更に広げ







ほら、下の段付き部がわかるでしょ(^_^;)
之だけ穴の径が違うんです。







最後に研磨剤で仕上げます。
接触しない部分は適当で良いのですけど下部はピカピカに仕上げておきましょう(^_^)ﾉ







解りにくいけど、、、ピカピカ(^_^;)
上部に有った段付きも綺麗に無くなってますな。







あ〜出来た、、、(^_^;)







この状態ではスプールシャフトはスムーズにスライドします。
ま、最終的に組み上げてみないと本当に上手く加工出来たのか判断はできませんけど、、、、
ベアリング自体にもガタが有りますしね。
各部のクリアランスの範囲には収まってるかな？って感じ。




なんとかひとつ大きな山を越えましたな〜

あと1ヶ所、加工出来たら完成が見えてきます、、、
もう少しお付き合いを(^_^)ゞ







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