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私の思い出の魚② 憧れに出会うまで

  • ジャンル:釣行記
.
前ログで思い出の1匹について
つらつらと自分語り致しました。


ただ、どうしても
もう一つ、書き伝えたい1匹がいたので、
もう一ログ、思い出の魚について書きます。
ご了承下さい。







.

「おれ、ランカーと出会うまでに5〜6年かかったよ。」









シーバスを教えてくれた友人はこう言った。




知識0で始めたシーバス。
これを聞いても、始めは「?」だった。


ランカーとは何だ、
その会話中は、
「きっとデカい魚の事だろう。」
と、なんとなく想像していた。



帰宅後にGoogleぽちぽち。

[魚により、一定のサイズ以上を"ランカー"という]



シーバスランカーは80cm以上から。





80cmかぁ....
.....80cm?
.......80‼︎‼︎‼︎⁇



.......って、実際どのくらいなんだ?


それ程大きい魚体はガラス越しにしか見た事がない。
目の前で、そして手に取った事など無い。




シーバスフィッシングをやるアングラー全ての

憧れであり
目標であり
人によっては通過点
という、サイズである事は確かなはず。



自分もその1人。
"ランカー"というものを知ったその日から
いつ出会えるか、
その期待感を抱きながら日々、水辺に足を運ぶ。





初シーバスは30cm程。
お世辞にも大きくない。ただ、初めてルアーで釣った1匹。
感動は今でも忘れない。


あれから回数を重ね、数もそれなりに釣った。
釣れる魚体も
35,40,50,55....と少しずつサイズも大きくなってきた。


同時に、大きくなる魚体とのファイトで
今まで感じた事のない魚の力強さに圧倒される。
そして、50cm台を最後にサイズは中々上がらず。



これ以上、大きい魚とやりとりできるか
何もできずに終わるのが嫌でもわかる。

そもそも、これ以上のサイズに出会える気がしない。


口では言うものの、
"ランカー"の壁を目の当たりにし、
厳しい現実に直面していたのは確かだった。


なので、その頃からプロアングラーの釣行動画を見漁る。
どうやって釣るんだ?時間帯は?場所は?



初めて見るプロアングラーの釣行。
圧倒的なものを感じたのは当たり前。

凄い。凄いわ。で毎度見終わる動画。
うむ。これは自分にとっては無理だ。
遥か彼方、それ程に先の話だ。


皆さん、冷静に落ち着いて釣りしてるな。
これをまず真似てみよう。と、結論。

ただ、実際にできるかは不明。





結局、シーバスを始めた初年度はもちろんランカーに出会えず
65cmが最高で1年を終えた。





2年目でも同じ経過を辿るが、
40〜60cmがアベレージになり、ちょっと進歩。

自分がメインでやる河川でSNSや現地で出会ったアングラーの方から
「ランカー出たみたいよ!」
と聞くたびに、期待感を抱く。

そして現地に出向き、現実に直面。



2年目からはサーフにも出向き、
場所によってはシーバスも狙っていた。

「海の陸っぱりでデカいのはむずいよ。」

と、言われた事もあり、期待はしてなかった。





圧倒されるサイズに出会う事なく、季節は
ルアー始めて2度目の冬に。
フラットのシーズンにもなり、とある日海へ。



ワーム中心で探っていると生命反応。
これまで感じた事のない引き。

エイ?変に期待するな。どうせエイだ!!
と、自分に言い聞かせ、冷静にファイト。

海から引き摺り出たものは、70cm超えのシーバス。




....デカ。いや、これはデカいな。

ただ、狙って釣ったものではなかったので
なんとも言えない感情ではあった。


期待感と現実的な感情半々でその1匹を境にシーバス狙いに変更。

もしかしたら。もしかしたら......と。





辺りも明るくなる頃にその時が来る。


水面が割れんばかりのバイト音と同時に強烈な引き。

今まで見漁ったプロアングラーの方々のファイトシーンを頭に浮かべ
見様見真似でファイト。
そして、"落ち着け!"と言い聞かせ。

時間はわからない。ただ、長く感じた格闘の末




見た事のない大きさのシーバス。
さっきよりデカい。圧倒される。
震える手でスケールを当てがい、しっかりと計測。













81cm。
何度も何度も見返した。
早朝にも関わらず、友人に電話し、確認させた。
(朝からごめんよ。)

ずっと眺めていたかったが、なるべく弱らせないよう
写真だけささっと撮り、なるべく早く海へ返す。
帰す前に少しでも大きさを感じたくなり、


びしょびしょになりながら
海の中で軽くそっと抱きしめた。



海へ帰る魚体を見送り、震える足で海から出る。
立っていられなくなり
その場に座り込んでしまった。


釣り上げたその瞬間には感じなかった
様々な感情が込み上げ、こられきれず。
周りに人がいたので、声にはあげず、
感情全てを震える両手に込め、ガッツポーズした。





全身で感じ取った憧れの"ランカーシーバス"
今後、自分の釣り人生でも忘れる事のない1匹に。


次、いつ出会えるかわからない
また出会えたその時は同じ感情を抱くだろう。





その後もう1匹、ランカーをあげる。
2匹目は出来すぎた釣果に
いやいやいや嘘だろ?さっきの?
と、戸惑いの感情が勝つ。笑








ありがとう。また何処かで会おう。


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