仲間内でやってるシーバス大会

徳島の沿岸部で人工物を絡めた釣りが禁止エリア



自然と鳴門の北西パターンと南のヒラスズキがメインとなる


しかし今年の鳴門は難しい


条件が揃った日に何匹か釣れたけど狙ってる腹パンは釣れない

周りでもあまり腹パンは釣れてない



鳴門エリアで1匹デカいの釣ってウェイインしたくて荒れた日はもちろん荒れてない日も出撃したけど70cmのスマートなのが釣れただけで全体的に小さいし全部スマート



何度か鳴門で惨敗した結果、僕には今年の鳴門で腹パン釣るのは無理だと判断



ウェイインのリミットが2本だったので鳴門の北西パターンの魚を1本と南の磯ヒラ1本でと考えていたけど残りの日数も少なく鳴門は捨てて磯ヒラにターゲットを絞る



絞ったはいいけど個人的なこだわりとしてヒラスズキを釣るのは荒れる日のデイで磯と決めている


条件次第ではゴロタに入ったりもするけど基本的にはサラシ巻く磯なんです


サラシのあの真っ白と水中の気泡がつくるミルキーなブルーのコントラスト…ハァハァ







そうと決まればすぐにでも行きたいけど年末になりミスできない仕事が増えてきてエクストリーム出社と言われる仕事前の釣りは危険と判断


予報と睨めっこしながら荒れる日は釣りに出た人に少しだけベイトやアベレージサイズを教えてもらってました



心配してたトウゴロウイワシは抜けてナミノハナがメインベイトとなり一般的なヒラスズキの狙い方が出来そう




あとは荒れるのを待つばかり



そうこうしてる間に仕事も落ち着いてきたので会社の金庫からお金を少し取り出してそっと事務員の机に置く

事務員が「？？？」って顔でこちらを見るのを待ってから私が今日で仕事納めにしようと思ってる事を告げる

事務員は明日(12/28休業日)も出勤予定である


殺意の篭った視線でキッと睨んでくるが電撃レスポンスで机の上のお金を持ち上げて交差する視線の間に配置

ワカメ「いや、話だけでも聞いておくんなさい」


はぁ！？(怒)と言いながら一瞬お札を見た



　　　　　　　勝ったな。




確かに仕事はまだ残ってるが会社の規定では休日であり休日出勤しなくては行けない固定給の社員(事務員)には休日手当を出そうかと思ってるんだがどうだろうか？と他人の相談のような言い方で話を聞いてもらう




最終的に机の上に紙切れをもう1枚追加して平和的に交渉を成立させた




苦労して勝ち得た早めの年末休み


だがしかし海は荒れない　

荒れないどころかベタベタの凪である




けどベイトは見に行きたいし行けば何かしらヒントはあるだろう

釣り人に会えれば最近の状況なんかも聞けるかもしれない



エギングロッドを持って2日連続で荒れた時の候補地を回る



同行した釣り仲間が700〜1300gとかのイカを釣っているが今日だけは気にならない


ぜんぜん気にならない


帰りに全く同じエギを買ったしシャクり方をガン見したけど全然気になってない





なぜなら予想してたのとは違う最高なベイトを見つけたから




初日に釣ったカサゴがまだ新しいイワシを吐いた

2日目はどこまでも続くイワシの帯を見つけた




予報サイトを見れば明日の朝9時から波が上がって昼には2.2mの高波となる



いただきました。




帰りの車内でイカが釣れてニヤニヤしながら上機嫌に使ってたエギの良さを解説してくる


ちなみにそのエギ(クリックス プロスペ スクマニカラー)は僕が勧めて使い出したはずである





だがしかし私は全く悔しくならず無言で絶好調な彼にスマホをそっと渡す

予報サイトを開いたままの状態で




それを見た瞬間に笑顔が凍りつきワナワナと震え出すエギングマイスター

次の瞬間ズルいとか卑怯とか仕事がどうこうとありきたりな呪詛を吐き連ねるが私は隣で笑顔

フォッフォッフォッ(^^)




まぁ良型のイカが釣れてるし仕事は仕方ないしで落ち着きを取り戻した彼はヒラ釣れそうやなーと明日の条件の良さに共感してくれます



ぼく「こんなん楽勝だろ、釣れんかったは腹切るわ！荒れた海で釣り納めできるとか幸せすぎて辛い、絶対釣れるけん明日行こうだ」

さっきの仕返しに煽り倒しますｗｗｗ





ルンルンで帰宅すると親戚Aから電話が
「あ、ワカメちゃん？お正月来るんやろ？お刺身用の魚釣ってきてな」



かるーーーーーい感じで魚の依頼をされました

普段なら磯ヒラはそんなに甘くないとお説教でもしますが明日は釣らないと切腹DAY


はいはい何匹いりますか？と余裕で返すと


「あんまり釣れんかったら3匹だけでもいいわ、多いんはいくらでも困らんから」




失神しそうになりましたが相手は上水道も通ってないほど山奥に住む魚に縁の薄い地域の方

ちょっとだけ保険をかけつつも了承しました







大会最終日目前
12/30


普段なら前日から用意して夜のうちに場所取りして仮眠して薄暗いうちからポイントに入って日の出を待つんですが今日は特別な日ですのでしっかり家で寝ました


ルアーセレクトも当日の朝に最新の予報を見ながら人に見られたくない程ガチガチに


栄養ドリンク飲んでコーヒー飲んで家からウエットスーツ着込んで



波が上がるのは9時を過ぎてからなので焦る必要はない



一ヶ所目に入るのは波の方向を見るつもりで沖に何もない広く開けたポイント



1日磯を歩く予定なので釣具屋に寄ってフルグローブを購入(まぁ車に忘れていくんですけどね)

右手フルグローブ左手3本カット派





6:30 一ヶ所目のポイントに到着

久しぶりに来たけど道が無いなー…



山の斜面の中にうすーい獣道があるはずなんですけど今年は暖かかったせいか12/30だというのに地面が見えないほどに草木が生い茂ってます



マズメ狙いなら焦りまくって南無三！とか言いながら身投げするところですが今日の私はCWニコルさんの物真似しながら草木をイジイジしながらゆっくり降ります


かなり時間をかけたけどどうしても道が無い所はロックマンの真似しながら滑りながら落ちながら海に到着





えーーーーーーまだ波上がってないはずなのにめっちゃサラシてますやーーーん！！！



頭の中でジュリアナ東京のテーマ曲が響き渡ります




ロッドを繋ぎながら曲に合わせて大声で「ポゥッ」と叫びながら右を向くと




先行者あり。





もうパニックですよ


パニックついでに後ろからドロップキックして何も見なかった事にしたかったけど今日の私は一味違う




繋いだばかりのロッドを畳みながら再びテンションをCWニコルさんに戻して釣り人に接近します



多分逆の浜からずっと歩いて来たんでしょうね



話してみるとマズメに小さいのが1発当たったけどその後反応無しで気にしないから釣りしてくださいと




いい人や…

けど場所を変えるので頑張ってくださいと告げて移動開始




雨に濡れて泥だらけになって乳酸が抜けない内にまた山上がって車でウロウロ



エクストレイル
ハイエース
デリカ
軽バン


年末の土曜なだけあって釣り人であろう車が各ポイントに止まってます




曲りくねり　探した道
青葉の森で駆け回る
遊びまわり　ひがし岬
誰かが撃ってる

雨が来る　波が立つ　さかなに会いたい
見つけたのは先行者さん
明日も荒れるかな

パプリカ　波が立ったら
荒れた磯にルアー投げよ
ハレルヤ　夢を描いたなら
心遊ばせさかなにとどけ



色んな車を見かけながら熱唱しながら一気に大移動




どうしても釣りたいので良さそうな場所をランガンする予定だったんですがアクセスのいい場所は人が入ってるので車から釣り場までがめちゃくちゃ遠く険しい場所を覗きに行く



まぁ波の向きと高さ考えたら間違いなく入ってるだろうとは思ってました


あわよくば知り合いが入ってたらお邪魔させてもらえないかと思いながら駐車場に着くと



車が無い！1台も無い！貸し切り！！！



脳内でアメイジンググレイスとジュリアナ東京が同時に鳴り響きわけのわからない事に



昨日イワシを見つけたエリアはすぐ目の前

南の波が思いっきり当たるエリア

潮通しは最高



大声でパプリカの替え歌を熱唱しながら遠く離れた磯に向かいます

急いだところで潮止まりなのでゆっくりのんびり疲れないスピードで



綺麗にサラシが出てる小場所をパタパタ撃ちながら目指しますがサラシてる割に反応が無さすぎる



タバコ休憩しながら高い位置から海を見ながら潮目が撃てそうだったので投げてみると小さいながら1匹釣れました



シモリの横を通すつもりでシモリの奥に投げたルアーがシモリに近づく前に釣れました



？？？？？



なんでかなー？と考えながら目的の磯に荷物を置いて潮が流れるまでさっきの1匹を考えます


好きでよく撃つピンだったので地形はわかってるつもりだったんですけど悩ましいほどに変な所で食ったんです




逆に毎回釣れる鉄板ポイントはことごとくノーバイト



潮止まりのせいかと思ったんですけどそうなるとさっきの1匹が…小さいシーバスによくある若気の至りバイトだったんかなー？



考えたりウロウロしたりチビヒラを埋めたりしてるとゆっくり潮が流れだす



大きいセットが磯に当たる　ショアラインが真っ白に染まる　流れが絡む　サラシが流れる潜る湧く　シモリに当たるヨレる…ハァハァ




足元から扇状にピンを撃つもノーバイト



ナミノハナは大量にいる
条件はパーフェクト
タイミングもルアーもガチガチ





目線を沖目に変えてみる




沖磯の周りもサラシで真っ白になってる

払い出しではなく潮目が当たってるサラシ




は、は、はぁぁあああん！！！
鵜と鵜と鵜と鵜と鵜が交互に潜ってるーーー



イワシがベイトだからあっちって事か！！



まだ投げる前なのに答え見つけたテンションでアタフタしながら沖の流れを撃てる足場を探す




磯迷路をグルグル回るもののランディングコースが全く無い



なんとか見つけたランディングポイントは大きい波が来た時に90°曲げながらなんとか…いやこんなのランディングポイントとは呼ばないか…



ぜーーーーーーったいに伝わらないのは覚悟の上で載せるけどこんな感じ