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▼ ベイトリールのBCスイングキャスト。軽量ルアーキャストから遠投まで。
- ジャンル:日記/一般
さて、そろそろベイトリールのBCスイングキャストについて、かなり研究が進んだので披露したいと思います。
最近はベイトリールのキャスティングを全部BCスイングキャストに切り替えました。詳しい理由は後述しますが、そのほうが飛ぶし、軽いルアーもキャストできるようになるからです。
さてBCスイングキャストについては過去ログでも紹介しましたが、元々は北米のスチールヘッドの浮き釣りで発達したキャスト方法です。
1、BCスイングキャストとは?
BCスイングキャストとは元来、太鼓リールで浮き仕掛けをキャストするために生み出されたキャスティング方法の一つです。
キャストの肝になるのは、「リールのスプールを回転させながらロッドを振る」という所。
この形でキャストを行うと太鼓リールで25m前後のキャスティングが可能になります。
参考の動画を張っておきますが、動画主は120径の太鼓リールを使い、浮き仕掛けを軽快に投げてます。これがBCスイングキャストです。ただのオーバーヘッドキャストに見えるかもしれませんが、実際には違います。
通常のキャスティングでは「竿を振りつつルアーの重みが十分に乗った所でスプールから指を離してキャスト」が基本なのですが、BCスイングキャストでは「スプールを指で押さえずにロッドを振ってキャスト」します。
つまりスプールから指を離すタイミングが明確に違います。
ちとベイトリールのBCスイングキャストについては図で説明しますが、
画質悪くてすいませんが、普通のベイトキャスティングと違うのは2と3のところです。
たらしは短めにします。これはキャストの最中にたらしが伸びていくからです。そして2~3の動作の間にスプールを指で抑えません。ここが肝です。指で抑えずに竿を振るのでたらしが伸びながらスプールが回転します。そしてスプールを回転させながら竿を振りぬきます。
たったそれだけの事なんですが、これがベイトリールでのBCスイングキャストです。
ちなみに軽量ルアー投げるときはサイドキャストがやりやすいですね。
冬の川でかなり研究したんですが、セッティングきちんと出せばベイトリールのBCスイングキャストでスピニングに近い飛距離だせる所まで行きました。これは自分でも意外だったんですが、BCスイングキャスト、ベイトのルアー遠投にも使えます。
慣れてくるとピッチングやアンダーハンドキャストもBCスイングキャストの要領で行えますので、横や後ろにスペースがなくても問題ないですよ。
2,BCスイングキャストのメリット
次にBCスイングキャストのメリットになるのですが、一番大きなメリットは「ベイトリールの弱点である軽量ルアーのキャスティングが可能になること」になります。
普通のマグネットブレーキのベイトリールで0.6gのスプーンでもキャストできるようになります。3~4gのルアーならかっ飛ばせますし、正直言ってBCスイングキャスト覚えればベイトフィネスリールいらんです。普通のベイトリールで軽量ルアー全般投げられますし、飛距離も十分に出ます。
もう一つ大きなメリットが「43径のベイトリールで普通のルアーをキャストできる事」になります。
具体的には自分の手元にあるWM60でシーバスルアー全般投げられますし、遠投が可能です。
これの何が良いかというと、サーフとか河口でベイトキャスティングする時に43径のリール使えるって事なんですね。
現在、シーバスのベイトキャスティングでは34~38径のリールが使われてるのですが、これらのリールは径が小さくて糸巻き量が少ないという欠点があります。これでジグとかをキャストするとスプール痩せが深刻で一回の巻き取り量が極端に減ります。普通のベイトリールなら8mm痩せるだけで50%近く巻き取り量が減ります。
これじゃ、一回の巻き取り量が少なすぎて話にならんのですよ。
手返しが良いのがベイトリールの利点と言われますが、ソルトみたいにフルキャスト前提の釣りだとルアーの回収に時間がかかりすぎて、逆に手返しが悪くなるってのがソルトのベイトキャスティングだったりします。
これじゃベイト使う意味ねえ!!特にサーフ!ってなりますよね。実際自分もそう思ってました。
ところが43径のベイトリール使えるなら話がかなりかわるんです。ラインの糸巻き量が非常に多くてPE3号350m入りますから。
普通にキャストしちゃうと43径のベイトリールで普通のシーバスルアー投げるのはきついです。ですが、BCスイングキャスト使うと普通にトラブルなく投げられます。
なんで43径のベイトリールをキャスティングゲームで使う道がひらける訳です。
そして大口径で糸巻き量のあるスプールを使えるってことはルアーの飛距離も伸びるって事なんです。
これはマジです。遠投に関してはそうなんです。軽量ルアーの話になるとまた別なんですがね。
3,BCスイングキャストで使うベイトリール
ここが非常に重要なんですが、必ずノーマルのマグネットブレーキのベイトリールを使ってください。マグネットブレーキを増設が可能なリールであれば増設強化してください。
大切な事なのでもう一回言います。必ずノーマルのマグネットブレーキのリールを使ってください。その上でマグブレーキを強化してください。
一応ね、ダイワのSV機とかシマノのDC機とかでもBCスイングキャスト出来るといえば出来るんです。しかし、これらはマグブレーキの増設チューンが出来ない為、細かいチューニングができなくなるんですね。
参考までに自分が使っているリールとチューンを書いておきます。
使用しているリールは全部アブ機です。
18ビッグシューターコンパクト
レボビースト
WM60
の三つになります。これらのリールにマグチューンを施してます。アブ使う理由は単純でマグブレーキの増設が簡単だからです。
(2022・1・30追記、ダイワのタトゥーラ400を試したのですが、WM60よりタトゥーラ400のが良いです。現在、手元にあるリールでBCスイングキャストで一番飛距離がでます。)
参考までにチューン内容書いときますが
18ビッグシューターコンパクト(5mm×3mm磁石2個追加)
レボビースト(5mm×3mm磁石6個追加 5mm×2mmを二個追加)
WM60(磁石を全て5mm×3mmに変更)
こうなってます。レボビとWM60の遠心はオフにしてあります。
大体、これで一つのリールで軽量ルアーから重量ルアーの遠投まで全部こなせるようになります。
4、飛距離はどの程度?
BCスイングキャスト、実は飛距離十分でます。自分はシーバスのベイトキャスティングはBCスイングキャストに全部切り替えました。
理由は慣れるとこっちのが便利でキャストしやすいし飛距離も出るからです。
最近、何度もテストしたのですが、
ラテオFJ1010ML/M
ダイワ3000番リール
PE1.5号
ルアー:壊れたゲンマ
と
ラテオ97mb
レボビースト
PE3号
ルアー:壊れたゲンマ
でオーバーヘッドで投げて、大体飛距離同じくらいです。自分はシマノのエクセンスDCも持ってますが、BCスイングキャストすると飛距離については
レボビースト>エクセンスDC
です。まじで。普通のベイトキャスティングならエクセンスDCのが飛ぶんですがね、BCスイングキャスト使うとレボビーストのほうが飛びます。
ちなみにWM60のほうはレボビより若干飛距離落ちます。これは形状の問題からしょうがないです。
WM60なんですが、フレームとカムロックスクリューとスプールの位置が近いため、キャスト時にラインがそこを叩いてしまうことがあるんですね。それが原因で飛距離が落ちるんです。
レボビーストはフレームがロングノーズ化されており、カムロックスクリューがないので、WM60のような問題は起きないようにデザインされてます。しかし、カムロックスクリュー抜いたせいでスプールの脱落問題が起きてる悪名高いリールでもあります。
ついでに言えば、13ビッグシューターコンパクトはカムロックスクリューがついてたんですが、18ビッグシューターコンパクトからは無くなりました。そしてロングノーズ化したんですね。
アブの最近のベイトリールはほとんど全部コレです。ロングノーズ化してレベルワインドとスプールの距離を離す。カムロックスクリューの廃止。ベイトリールの飛距離至上主義のせいでしょうね。その代償がサイドプレートの脱落問題です。
最新のアブ機使う場合、サイドカバーの脱落にだけは気をつけてください。
一方で軽量ルアーのキャスティングですが、1g未満以外なら普通にキャストできると思って頂いてオッケーです。
飛距離的には1.6gのスプーンならBCスイングキャストで15~20m飛ばせます。
1g未満を投げるならベイトフィネスリール使いましょう。ベイトフィネスリールでBCスイングキャストすれば1g未満も余裕でキャスト可能ですから。
ただ、1g未満のリグ使うならスピニングおすすめしますよ、まじで。こればっかりはベイトリールに向いてません。
5,本当はこういうのは動画作れたら良いんですが
今まで動画を作成したことがありません。
本当はね、解説動画でも作って実際に投げてる所を見てもらうのが一番なのですがね。
ベイトリールのBCキャストについては、覚えておいて損はないキャスティングです。特にソルトでは圧倒的に役に立ちます。
竿一本で釣りをするソルトの場合、汎用性は大事なわけです。ベイトリールの釣りに汎用性を持たせることができるキャスティング方法なので是非習得をお勧めします。
最近はベイトリールのキャスティングを全部BCスイングキャストに切り替えました。詳しい理由は後述しますが、そのほうが飛ぶし、軽いルアーもキャストできるようになるからです。
さてBCスイングキャストについては過去ログでも紹介しましたが、元々は北米のスチールヘッドの浮き釣りで発達したキャスト方法です。
1、BCスイングキャストとは?
BCスイングキャストとは元来、太鼓リールで浮き仕掛けをキャストするために生み出されたキャスティング方法の一つです。
キャストの肝になるのは、「リールのスプールを回転させながらロッドを振る」という所。
この形でキャストを行うと太鼓リールで25m前後のキャスティングが可能になります。
参考の動画を張っておきますが、動画主は120径の太鼓リールを使い、浮き仕掛けを軽快に投げてます。これがBCスイングキャストです。ただのオーバーヘッドキャストに見えるかもしれませんが、実際には違います。
通常のキャスティングでは「竿を振りつつルアーの重みが十分に乗った所でスプールから指を離してキャスト」が基本なのですが、BCスイングキャストでは「スプールを指で押さえずにロッドを振ってキャスト」します。
つまりスプールから指を離すタイミングが明確に違います。
ちとベイトリールのBCスイングキャストについては図で説明しますが、
画質悪くてすいませんが、普通のベイトキャスティングと違うのは2と3のところです。
たらしは短めにします。これはキャストの最中にたらしが伸びていくからです。そして2~3の動作の間にスプールを指で抑えません。ここが肝です。指で抑えずに竿を振るのでたらしが伸びながらスプールが回転します。そしてスプールを回転させながら竿を振りぬきます。
たったそれだけの事なんですが、これがベイトリールでのBCスイングキャストです。
ちなみに軽量ルアー投げるときはサイドキャストがやりやすいですね。
冬の川でかなり研究したんですが、セッティングきちんと出せばベイトリールのBCスイングキャストでスピニングに近い飛距離だせる所まで行きました。これは自分でも意外だったんですが、BCスイングキャスト、ベイトのルアー遠投にも使えます。
慣れてくるとピッチングやアンダーハンドキャストもBCスイングキャストの要領で行えますので、横や後ろにスペースがなくても問題ないですよ。
2,BCスイングキャストのメリット
次にBCスイングキャストのメリットになるのですが、一番大きなメリットは「ベイトリールの弱点である軽量ルアーのキャスティングが可能になること」になります。
普通のマグネットブレーキのベイトリールで0.6gのスプーンでもキャストできるようになります。3~4gのルアーならかっ飛ばせますし、正直言ってBCスイングキャスト覚えればベイトフィネスリールいらんです。普通のベイトリールで軽量ルアー全般投げられますし、飛距離も十分に出ます。
もう一つ大きなメリットが「43径のベイトリールで普通のルアーをキャストできる事」になります。
具体的には自分の手元にあるWM60でシーバスルアー全般投げられますし、遠投が可能です。
これの何が良いかというと、サーフとか河口でベイトキャスティングする時に43径のリール使えるって事なんですね。
現在、シーバスのベイトキャスティングでは34~38径のリールが使われてるのですが、これらのリールは径が小さくて糸巻き量が少ないという欠点があります。これでジグとかをキャストするとスプール痩せが深刻で一回の巻き取り量が極端に減ります。普通のベイトリールなら8mm痩せるだけで50%近く巻き取り量が減ります。
これじゃ、一回の巻き取り量が少なすぎて話にならんのですよ。
手返しが良いのがベイトリールの利点と言われますが、ソルトみたいにフルキャスト前提の釣りだとルアーの回収に時間がかかりすぎて、逆に手返しが悪くなるってのがソルトのベイトキャスティングだったりします。
これじゃベイト使う意味ねえ!!特にサーフ!ってなりますよね。実際自分もそう思ってました。
ところが43径のベイトリール使えるなら話がかなりかわるんです。ラインの糸巻き量が非常に多くてPE3号350m入りますから。
普通にキャストしちゃうと43径のベイトリールで普通のシーバスルアー投げるのはきついです。ですが、BCスイングキャスト使うと普通にトラブルなく投げられます。
なんで43径のベイトリールをキャスティングゲームで使う道がひらける訳です。
そして大口径で糸巻き量のあるスプールを使えるってことはルアーの飛距離も伸びるって事なんです。
これはマジです。遠投に関してはそうなんです。軽量ルアーの話になるとまた別なんですがね。
3,BCスイングキャストで使うベイトリール
ここが非常に重要なんですが、必ずノーマルのマグネットブレーキのベイトリールを使ってください。マグネットブレーキを増設が可能なリールであれば増設強化してください。
大切な事なのでもう一回言います。必ずノーマルのマグネットブレーキのリールを使ってください。その上でマグブレーキを強化してください。
一応ね、ダイワのSV機とかシマノのDC機とかでもBCスイングキャスト出来るといえば出来るんです。しかし、これらはマグブレーキの増設チューンが出来ない為、細かいチューニングができなくなるんですね。
参考までに自分が使っているリールとチューンを書いておきます。
使用しているリールは全部アブ機です。
18ビッグシューターコンパクト
レボビースト
WM60
の三つになります。これらのリールにマグチューンを施してます。アブ使う理由は単純でマグブレーキの増設が簡単だからです。
(2022・1・30追記、ダイワのタトゥーラ400を試したのですが、WM60よりタトゥーラ400のが良いです。現在、手元にあるリールでBCスイングキャストで一番飛距離がでます。)
参考までにチューン内容書いときますが
18ビッグシューターコンパクト(5mm×3mm磁石2個追加)
レボビースト(5mm×3mm磁石6個追加 5mm×2mmを二個追加)
WM60(磁石を全て5mm×3mmに変更)
こうなってます。レボビとWM60の遠心はオフにしてあります。
大体、これで一つのリールで軽量ルアーから重量ルアーの遠投まで全部こなせるようになります。
4、飛距離はどの程度?
BCスイングキャスト、実は飛距離十分でます。自分はシーバスのベイトキャスティングはBCスイングキャストに全部切り替えました。
理由は慣れるとこっちのが便利でキャストしやすいし飛距離も出るからです。
最近、何度もテストしたのですが、
ラテオFJ1010ML/M
ダイワ3000番リール
PE1.5号
ルアー:壊れたゲンマ
と
ラテオ97mb
レボビースト
PE3号
ルアー:壊れたゲンマ
でオーバーヘッドで投げて、大体飛距離同じくらいです。自分はシマノのエクセンスDCも持ってますが、BCスイングキャストすると飛距離については
レボビースト>エクセンスDC
です。まじで。普通のベイトキャスティングならエクセンスDCのが飛ぶんですがね、BCスイングキャスト使うとレボビーストのほうが飛びます。
ちなみにWM60のほうはレボビより若干飛距離落ちます。これは形状の問題からしょうがないです。
WM60なんですが、フレームとカムロックスクリューとスプールの位置が近いため、キャスト時にラインがそこを叩いてしまうことがあるんですね。それが原因で飛距離が落ちるんです。
レボビーストはフレームがロングノーズ化されており、カムロックスクリューがないので、WM60のような問題は起きないようにデザインされてます。しかし、カムロックスクリュー抜いたせいでスプールの脱落問題が起きてる悪名高いリールでもあります。
ついでに言えば、13ビッグシューターコンパクトはカムロックスクリューがついてたんですが、18ビッグシューターコンパクトからは無くなりました。そしてロングノーズ化したんですね。
アブの最近のベイトリールはほとんど全部コレです。ロングノーズ化してレベルワインドとスプールの距離を離す。カムロックスクリューの廃止。ベイトリールの飛距離至上主義のせいでしょうね。その代償がサイドプレートの脱落問題です。
最新のアブ機使う場合、サイドカバーの脱落にだけは気をつけてください。
一方で軽量ルアーのキャスティングですが、1g未満以外なら普通にキャストできると思って頂いてオッケーです。
飛距離的には1.6gのスプーンならBCスイングキャストで15~20m飛ばせます。
1g未満を投げるならベイトフィネスリール使いましょう。ベイトフィネスリールでBCスイングキャストすれば1g未満も余裕でキャスト可能ですから。
ただ、1g未満のリグ使うならスピニングおすすめしますよ、まじで。こればっかりはベイトリールに向いてません。
5,本当はこういうのは動画作れたら良いんですが
今まで動画を作成したことがありません。
本当はね、解説動画でも作って実際に投げてる所を見てもらうのが一番なのですがね。
ベイトリールのBCキャストについては、覚えておいて損はないキャスティングです。特にソルトでは圧倒的に役に立ちます。
竿一本で釣りをするソルトの場合、汎用性は大事なわけです。ベイトリールの釣りに汎用性を持たせることができるキャスティング方法なので是非習得をお勧めします。
- 2022年1月22日
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