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岡林 弘樹(オカバ)
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▼ パプアニューギニア釣行②「再会」
パプアニューギニア釣行②「再会」
朝起きると、誰の物かわからない朝食が置かれていた。
まさか僕の分だとは思わない。
離れた席でコーヒーを飲んでいたら「あなたの朝食よ」とオーナーの奥さんが言った。
ゲストハウスゆえ、もちろん宿泊プランは素泊まりだが、ご好意で僕の為に朝食を用意してくれていたのだ。
こんな優しさは、旅の不安を一気に和らげてくれる。
何から何まで世話になりっぱなしだ。
目的の村に行くトラックが何時から出るかが知りたくて、一度オーナーに聞いてみることにした。
トラックの便はあるが、今日はパプアの休日だからダイアが不安定になると言われた。
スムーズに行けそうには無いな。
些細な障害はツキモノなので、のんびり構えようと思った。
その矢先
「連れて行くよ」
とオーナーが言った。
マジか!
片道2時間弱程の道だが
「場所は分かるから俺でも行けるぞ」
とオーナー。
なんて良い人なんだ・・・。
一泊二日にも関わらず、この上ない恩を受けてしまった。
正直、こんなラッキーは滅多に無い。
全てのラッキーは有難く受け取りたい。
村に行く途中、ガソリンを購入した。
前回の釣行でどれだけの量が必要だったかをメモしていたので、そのデータを参考に今回のガソリンの量を計算し、それよりも少し余分めに購入しておいた。
しかし、パプアはガソリンが高い。
前回もネックになった出費だった。
ケチって目的地に行けないと本末転倒なので文句は無い。
青空の下、ガタガタ道を走る旅が始まる。
同じような風景がしばらく続く。
舗装されていない土の道だ。
僕達が通った後はモクモクと砂埃が舞っている。
今は雨の少ない乾季で、道は乾ききっている。
たまに大きなトラックとすれ違えば、砂埃で前が見えなくなった。
途中で買っておいたコーラ。
パシフィックコーラという名前で、パプアニューギニアのオリジナルコーラだ。
味は、本家より甘くて薄い。
揺られること2時間弱。
目的地である村の入り口が見えてきた。
久しぶりの風景に気分が高まる。
入り口で車を止めてもらい、オーナーにお礼を言った。
オーナーは「帰りも泊まりに来いよ!」と言い、再びガタガタ道を帰っていった。
降りてすぐ、前回お世話になった男性「スティーブン」を探す。
村にはメール等の連絡機能が無いため、実は何の連絡もなくやって来たのだ。
これで釣りが出来なかったら、本気で路頭に迷うことになる。
まずは村へのステイと釣りを許可してもらう交渉をしなければならない。
通りすがりの村人に「スティーブンに会いたい」と告げた。
村人「スティーブーーーーン!!!」
振り向くやいなや村人が叫ぶ。
数秒後。
家の影から顔を出す男性が。
スティーブンだ!
ソッコーで見つかった!笑
ヨタヨタと走って来るスティーブン。
スティーブン「OH-!!マコト!マコト・・?NO!ヒロキ!ヒロキーーー!!」
あれ?一瞬名前間違えてたよね!?
って思ったけどなんとか覚えててくれたようで安心した。笑
ちなみにマコトは前回の旅の相方だ。笑
約2年ぶりの再会。
僕と会えたことを凄く喜んでくれた。
僕も喜んでくれて純粋に嬉しかった。
釣りと居候をさせてくれないか?というと「家族だから大歓迎だ!」と言ってくれた。
余計な心配が一切吹っ飛んだ。
しかし、スティーブンの足取りが重い。
歩くのが辛そうだ。
最近、漁に出た際に腰を痛めてしまったらしい。
なかなか酷いようで、残念ながら釣りも一緒に行けそうにない。
なので、今回はスティーブンではなくチャールズという青年にお世話になることになった。
村には子供達が増えていた。
早速、子供達に囲まれる僕。
荷物を運びつつ、子供の相手をするという作業が続いた。
今日からココがお前の家だ!と案内してくれた家。
村の殆どがこの様な高床式の住居だ。
ちなみにこの家のオーナーはチャールズで、数日前からチャールズ自らが建設を始めたらしい。
建設中なのでご覧の通り、色々と無い。
特に壁が作られていないようで、人も虫も自由に出入りできる。
早速お邪魔し、持ってきた荷物を広げ、蚊帳をセッティングする。
蚊帳は必需品だ。
荷物を広げている途中、チャールズがマットレスを持ってきてくれた!
前回、この村に来たときは床の上に寝ていたので朝起きると身体がバキバキになっていたので本当に嬉しい。
てか、この村にこんな良いマットレスがあったとは・・。
荷物もひと段落したので。
明日に備えてのタックルをセット。
<左端>
・TULALA Minuano64 + SHIMANO TRANX500
対超大型の為に持って来たセット。
余裕があればぶっこみ釣りにも使うつもりだった。
振るのに結構体力が要ります・・・。
・TULALA Aventura59 + アブ ビッグシューター改
今回のメインタックル。
ビッグシューターがドラグチューン済み。
前回でもパプアンバスとのガチンコに耐えてくれた。
何処に行っても信頼できるタックル。
・TULALA Aventura59 + SHIMANO カルカッタ300
上記のサブタックル。
・TULALA Travel Spin Light200 + SHIMANO ストラディック3000
遠出には必需品であるスモールタックル!
このタックルでドブや溝やらでナンデモ釣ってやろう。
この時はそう思っていた・・・。
ボートはスティーブンやチャールズではなく、また別の村人が所有している。
挨拶に行き、明日から釣りがしたいというお願いをして、船を借りる許可を頂いた。
前回に乗った船とエンジンはまだ健在のようで、それらと共に明日から出陣することになった。
あのときの高揚がフラッシュバックして胸が高鳴る。
その足で村の海辺を散策した。
変わらない風景。
夕方になり、涼しい海風が吹いていた。
そんな中、漁を終えた人たちが次々と帰ってくる。
村人はみんな気さくに声を掛けてくれる。
その度、話したり写真を撮ったりして笑いあう。
少し散策したあと。
ベタベタになった身体を流すことにした。
ここが村の入浴場だ。
といっても村を流れる川なのだが。
前回より白濁りしている気がする。
雨の影響かと思ったが、チャールズが一言「FACTORY」と言った。
最近、上流にココナッツオイルの工場が出来たらしく、その排水の影響らしい。
確かに、水が僅かにケミカル臭い。
服を脱いだ瞬間から蚊の猛攻に遭った。
ハンパではない。
赤いプツプツがどんどん増えていき、気づけば身体中が蚊だらけになってしまった・・・。
入浴場からの帰り道。
子供の数だけ笑顔があって、ついついカメラを向けてしまう。
入浴を終えるとご飯を用意してくれていた。
ココナッツミルクで炊いたお粥。
ほのかに効いた塩味が疲れた身体を癒してくれる。
突然やってきたのに飯も寝床も用意してくれる。
本当に有難い事だと思った。
これが当たり前だなんて絶対に思わないようにしようと誓った。
食後は子供達と遊んだ。
虫を捕ったり、トガゲを捕ったり。
写真はないが、村の木はホタルで埋め尽くされていて、夜になると木の全体が淡く光りだす。
これがもう感動的で、ずっと見惚れてしまっていた。
ホタルで埋め尽くされる木はパプアに限らず各国にあるようで、僕もいつか見に行きたいと思っていた。
一生忘れられない景色がまた増えた。
寝る前に。
火を囲んで村人みんなで話をした。
なんでもない事、色々な事。
日本のこと。
パプアのこと。
夜は更けてしまった。
1日はもうお終い。
今日は明日の夢を見るだろうな。
明日は水辺に立てる。
それだけで幸せな気分になった。
パプアニューギニア釣行②「再会」~終~
三日目に続く。
朝起きると、誰の物かわからない朝食が置かれていた。
まさか僕の分だとは思わない。
離れた席でコーヒーを飲んでいたら「あなたの朝食よ」とオーナーの奥さんが言った。
ゲストハウスゆえ、もちろん宿泊プランは素泊まりだが、ご好意で僕の為に朝食を用意してくれていたのだ。
こんな優しさは、旅の不安を一気に和らげてくれる。
何から何まで世話になりっぱなしだ。
目的の村に行くトラックが何時から出るかが知りたくて、一度オーナーに聞いてみることにした。
トラックの便はあるが、今日はパプアの休日だからダイアが不安定になると言われた。
スムーズに行けそうには無いな。
些細な障害はツキモノなので、のんびり構えようと思った。
その矢先
「連れて行くよ」
とオーナーが言った。
マジか!
片道2時間弱程の道だが
「場所は分かるから俺でも行けるぞ」
とオーナー。
なんて良い人なんだ・・・。
一泊二日にも関わらず、この上ない恩を受けてしまった。
正直、こんなラッキーは滅多に無い。
全てのラッキーは有難く受け取りたい。
村に行く途中、ガソリンを購入した。
前回の釣行でどれだけの量が必要だったかをメモしていたので、そのデータを参考に今回のガソリンの量を計算し、それよりも少し余分めに購入しておいた。
しかし、パプアはガソリンが高い。
前回もネックになった出費だった。
ケチって目的地に行けないと本末転倒なので文句は無い。
青空の下、ガタガタ道を走る旅が始まる。
同じような風景がしばらく続く。
舗装されていない土の道だ。
僕達が通った後はモクモクと砂埃が舞っている。
今は雨の少ない乾季で、道は乾ききっている。
たまに大きなトラックとすれ違えば、砂埃で前が見えなくなった。
途中で買っておいたコーラ。
パシフィックコーラという名前で、パプアニューギニアのオリジナルコーラだ。
味は、本家より甘くて薄い。
揺られること2時間弱。
目的地である村の入り口が見えてきた。
久しぶりの風景に気分が高まる。
入り口で車を止めてもらい、オーナーにお礼を言った。
オーナーは「帰りも泊まりに来いよ!」と言い、再びガタガタ道を帰っていった。
降りてすぐ、前回お世話になった男性「スティーブン」を探す。
村にはメール等の連絡機能が無いため、実は何の連絡もなくやって来たのだ。
これで釣りが出来なかったら、本気で路頭に迷うことになる。
まずは村へのステイと釣りを許可してもらう交渉をしなければならない。
通りすがりの村人に「スティーブンに会いたい」と告げた。
村人「スティーブーーーーン!!!」
振り向くやいなや村人が叫ぶ。
数秒後。
家の影から顔を出す男性が。
スティーブンだ!
ソッコーで見つかった!笑
ヨタヨタと走って来るスティーブン。
スティーブン「OH-!!マコト!マコト・・?NO!ヒロキ!ヒロキーーー!!」
あれ?一瞬名前間違えてたよね!?
って思ったけどなんとか覚えててくれたようで安心した。笑
ちなみにマコトは前回の旅の相方だ。笑
約2年ぶりの再会。
僕と会えたことを凄く喜んでくれた。
僕も喜んでくれて純粋に嬉しかった。
釣りと居候をさせてくれないか?というと「家族だから大歓迎だ!」と言ってくれた。
余計な心配が一切吹っ飛んだ。
しかし、スティーブンの足取りが重い。
歩くのが辛そうだ。
最近、漁に出た際に腰を痛めてしまったらしい。
なかなか酷いようで、残念ながら釣りも一緒に行けそうにない。
なので、今回はスティーブンではなくチャールズという青年にお世話になることになった。
村には子供達が増えていた。
早速、子供達に囲まれる僕。
荷物を運びつつ、子供の相手をするという作業が続いた。
今日からココがお前の家だ!と案内してくれた家。
村の殆どがこの様な高床式の住居だ。
ちなみにこの家のオーナーはチャールズで、数日前からチャールズ自らが建設を始めたらしい。
建設中なのでご覧の通り、色々と無い。
特に壁が作られていないようで、人も虫も自由に出入りできる。
早速お邪魔し、持ってきた荷物を広げ、蚊帳をセッティングする。
蚊帳は必需品だ。
荷物を広げている途中、チャールズがマットレスを持ってきてくれた!
前回、この村に来たときは床の上に寝ていたので朝起きると身体がバキバキになっていたので本当に嬉しい。
てか、この村にこんな良いマットレスがあったとは・・。
荷物もひと段落したので。
明日に備えてのタックルをセット。
<左端>
・TULALA Minuano64 + SHIMANO TRANX500
対超大型の為に持って来たセット。
余裕があればぶっこみ釣りにも使うつもりだった。
振るのに結構体力が要ります・・・。
・TULALA Aventura59 + アブ ビッグシューター改
今回のメインタックル。
ビッグシューターがドラグチューン済み。
前回でもパプアンバスとのガチンコに耐えてくれた。
何処に行っても信頼できるタックル。
・TULALA Aventura59 + SHIMANO カルカッタ300
上記のサブタックル。
・TULALA Travel Spin Light200 + SHIMANO ストラディック3000
遠出には必需品であるスモールタックル!
このタックルでドブや溝やらでナンデモ釣ってやろう。
この時はそう思っていた・・・。
ボートはスティーブンやチャールズではなく、また別の村人が所有している。
挨拶に行き、明日から釣りがしたいというお願いをして、船を借りる許可を頂いた。
前回に乗った船とエンジンはまだ健在のようで、それらと共に明日から出陣することになった。
あのときの高揚がフラッシュバックして胸が高鳴る。
その足で村の海辺を散策した。
変わらない風景。
夕方になり、涼しい海風が吹いていた。
そんな中、漁を終えた人たちが次々と帰ってくる。
村人はみんな気さくに声を掛けてくれる。
その度、話したり写真を撮ったりして笑いあう。
少し散策したあと。
ベタベタになった身体を流すことにした。
ここが村の入浴場だ。
といっても村を流れる川なのだが。
前回より白濁りしている気がする。
雨の影響かと思ったが、チャールズが一言「FACTORY」と言った。
最近、上流にココナッツオイルの工場が出来たらしく、その排水の影響らしい。
確かに、水が僅かにケミカル臭い。
服を脱いだ瞬間から蚊の猛攻に遭った。
ハンパではない。
赤いプツプツがどんどん増えていき、気づけば身体中が蚊だらけになってしまった・・・。
入浴場からの帰り道。
子供の数だけ笑顔があって、ついついカメラを向けてしまう。
入浴を終えるとご飯を用意してくれていた。
ココナッツミルクで炊いたお粥。
ほのかに効いた塩味が疲れた身体を癒してくれる。
突然やってきたのに飯も寝床も用意してくれる。
本当に有難い事だと思った。
これが当たり前だなんて絶対に思わないようにしようと誓った。
食後は子供達と遊んだ。
虫を捕ったり、トガゲを捕ったり。
写真はないが、村の木はホタルで埋め尽くされていて、夜になると木の全体が淡く光りだす。
これがもう感動的で、ずっと見惚れてしまっていた。
ホタルで埋め尽くされる木はパプアに限らず各国にあるようで、僕もいつか見に行きたいと思っていた。
一生忘れられない景色がまた増えた。
寝る前に。
火を囲んで村人みんなで話をした。
なんでもない事、色々な事。
日本のこと。
パプアのこと。
夜は更けてしまった。
1日はもうお終い。
今日は明日の夢を見るだろうな。
明日は水辺に立てる。
それだけで幸せな気分になった。
パプアニューギニア釣行②「再会」~終~
三日目に続く。
- 2017年9月27日
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