あの時釣りをやめてしまった理由

  • ジャンル:日記/一般
今から20年ぐらい前の話
学生だった自分はその頃既にシーバスを狙ってちょくちょく釣りをしていた

原付を手に入れて一気に機動力が上がり釣りに行く頻度も増え夜な夜なシーバスはどこにいるのかと徘徊

しかし色々ポイントを探したりルアーを買い揃えたりしていたがなかなか思うようには釣れない


そんなある日の昼間たまたま通った道路の脇の浅い水路でシーバスがボーっと泳いでいるのを発見

こんな所にもいるのか!

後日、早速昼間に竿を持って行ってみた

やっぱりいた
よく見ると水路内に何匹もゆら〜っと泳いでいる

水深50センチ程で完全に丸見えだがルアーを投げてみると少し反応はするが食うまではいかない

これは夜に来たらどうだろうか?
一旦戻り夜遅くに再出撃

昼間より潮位が上がっていて暗い中では流石に魚は目視できないがそこにいるはず

それでも水深はかなり浅いのでシャローを引けるミノーを投げてみると

ゴンッ

即ヒット

40センチぐらいのシーバス


おおやっぱり釣れた
これはいい場所見つけちゃったか?
とか思いながらまた投げる

ゴツッ

ヒット

サイズアップして65ぐらいあるか
連続ヒットなんか初めてかも!

再開

ガンッ

ヒット

今度は70アップ
え?どうなってんの?
なんだココ

その後もしばらく入れ食い状態で二桁キャッチ
本当に狭い水路の水門近くの少しだけ広くなっている所でかなりの数のスズキが密集しているらしい
しかも全然スレてないしサイズもいいのが多い

これはすごいポイントを発見してしまった
それからこの場所に通うように


毎回入れ食いというわけではないが必ず複数匹ポンポンと短時間で釣れる
しかも70アップが半数以上
ルアーも持ってるやつを色々試したが底を擦らなければはっきり言ってなんでも釣れる

他の釣り人は一度も見たことがなく(もちろん立ち入り禁止でもない)完全に自分だけのポイント

そんな感じでしばらくはウヒャウヒャ言いながらボコボコ釣っていたが


あれだけポイントだ潮だルアーだ誘い方だなどと考えて、それでもなかなか釣れなかったシーバスが何も考えずどんなルアーでもいいからただ投げてりゃ釣れるという状況


これが続くとどうなるか…



急に冷める(今考えると贅沢な悩みだ!)



結局数ヶ月もしないうちにそのポイントへ行く事をやめ

それどころかスズキ釣り自体になんとなく飽きてしまい全く行かなくなってしまった


何年かしてまた再開することになっていくのだが例のポイントには1回も行くことはなく、その後その場所は大規模に整備されてしまったのでおそらく以前のような状況ではないだろう


釣りから離れてしまう理由は色々だと思うが簡単になり過ぎ(と当時は思った)ても興味を無くす要因になるのだと実体験で感じた

他の事でも同じですね
すぐクリアできるゲームとか毎回圧勝する試合じゃ全然面白くない


スズキ釣りは簡単じゃないから面白い

ヒットした時が楽しいのはもちろんあるが

自然相手に詰将棋みたいに色々考えてやってみてそれでも釣れないし、色々やった結果の答え合わせができた時に得られる満足感とかそのプロセスが楽しい


まぁたまにはあの時みたいなボーナスタイムがあっても良いですけどね!

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