3年越しの入魂〜夢叶う

  • ジャンル:釣行記
青物釣りに行こう!ショアジギングしよう!

友達にそう言われたのは3年前の冬

その頃といえば、シーバスロッドで14gぐらいの100均メタルジグを投げ、なんか釣れればいいや、的な釣りばかりしていた気がします

シャクって落とす簡単な釣り
何が釣れるか分からない釣り

難しいテクニックとか抜きで何かしら釣れていた
釣れれば何が釣れようと楽しかった

だいたいエソかカサゴしか釣れなかったが楽しかった



ショアジギングタックルを買う少し前、シーバスタックルでエイにコテンパンにやられたばかりで
こいつらとガチンコやってみてぇ〜と思っていたのもあり、ショアジギングタックル購入

ショアジギングって今まで使っていた道具がデカく、強く、重くなるぐらいでそんなに変わらないだろうとタカを括りつつ
早速初ショアジギングに行き、ノーバイトの完全敗北、慣れない磯歩きやゴツいタックルによる全身筋肉痛、ナブラやらボイルやらも一度も起きないと悲惨な目に遭い
ジギングはスポーツフィッシングじゃない、スポーツだ。思ってたのと全然違う、敷居が高すぎると
いろんな意味で打ちのめされた修行釣行でしたとさ

ここまでが3年前の出来事

それからと言うもの、何を狙って釣りに行こうが一応ジギングタックルを持って行き、良さげな場所であればとりあえず投げてみたり、何度か有名なフィールドに行ってみたりしましたが、一度たりともバイトすら無く、青物が果てしなく遠い存在に思えて、段々とジギングタックルを使う頻度が減って行きました

そのまま月日が流れ、ジギングタックルを持っている事すら忘れかけていた今年の夏、とある漁港で釣りをしていた時に、目の前で起こった尋常じゃない規模のナブラ

衝撃的すぎて目が覚めた
よくわからないワクワクが体を支配した

いる
目の前にいる

あんなに遠かった青物が
姿さえ見せてくれなかった青物が

やるしかないと思った

その日、ジギングタックルは家でお留守番していた





そのあと2ヶ月間ぐらい仕事が休みの度に釣りに向かった
休みは全部釣りのため

しかし行けば行くだけ釣れる気がしなくなっていく

回遊魚だから回ってこないと釣れないのは当たり前

そもそも釣れる日のほうが少ない

ベテランの人たちだって釣れない日もある

自分にもいつか必ずチャンスが来る

いろんな事を自分に言い聞かせて投げ続けた

現実は甘くない
釣れない
メタルジグも色々買った
青物用のプラグも買った
釣れている人のブログを読み漁った
色んな事を試した
投げ倒した



そうこうしている内にリールが壊れた
色々とガチャガチャになって釣りどころでは無くなった

エントリーモデルだからしょうがない
一度も魚を釣ることはなかったがよく頑張ってくれた
ありがとう11フリームス

この時点で正直心が折れかけていたが、翌日自分を追い込むために在庫処分価格になっていた12キャタリナを購入

これなら壊れないだろう
思いっきりやれる

それからまた何度も釣りに行った

いつしか青物を釣るというのが自分の夢になっていた・・・が

結局釣れるどころかアタリすら無かった


ふと立ち寄った釣具店の釣果情報に

アジング好釣!

アオリイカ釣れてます!


ああ・・・
いいな
自分は誘惑に負けた



またもやジギングから離れ、アジングやエギングで楽しい釣りを満喫していた時、とある地磯が絡む漁港で70〜80cm程度のマグロのような魚を目撃、ナブラもちょくちょく起きていた
釣り友に次来る時はジギングタックル持って来ないとね(笑)と冗談半分で言われていたのだが
居るなら釣りてーよ!マジで!
となるのが釣り人の性



と言う訳で
先日そこに出撃する事になったのでちゃんとジギングタックル持って行きました。


あくまでもアジングメインの釣行、暗いうちに到着してアジングからスタート
ハタンポが際限無く釣れまくる
アジの気配無し
俺はイカしか狙わねぇと言っていた釣り友が300gほどのアオリイカを早速ゲット

魚影が濃い

色々と期待できそうだ

明るくなってきたのでジギングにシフト

ジグに反応がない

ナブラも起きない

やはりそんなに甘くないよな〜と諦め半分でソルティガ ドラドポッパーを投げる

ただ巻きしつつたまに竿を煽ってポッピング

潮目に差し掛かった瞬間ルアーのすぐ横に水柱がドバッと立つ
掛かってはいないが・・・

な ん か い る!!!
俺のルアーに反応してくれる奴がいる!!!


この釣りを初めて約3年
初めての魚からのコンタクト

脳汁ドバドバ心臓バクバクトランス状態

釣りたい!
釣りたい!
何としてでも!

キャストを続けるが2度目は来ない
今そこに居るんだ!早くしないとどっかに行ってしまう!
焦りで無意識にアクションが大きく、雑になりリーダーがフックに絡む
何もかももどかしい


なんか策はないかと考えていたらテールにつけるブレードがある事を思い出し、テールフックを取って装着して下さいと書いてあった気がすると思いつつ、めんどくせえのでフックを付けたままブレードを装着

リトリーブで普通にブレードは回転するが、波にもまれるとフックとブレードが当たり、ガチャガチャとバズベイトのような音がしていた

フラッシングだけじゃ無い、音でもアピールするんだ!最高だ!大丈夫だ!釣れる!

何の根拠も無い上使い方間違ってるのに自信たっぷりにブレードを付けてから二投目、水面がモコっと揺れて水中に引きずり込むようなバイト

相当集中していたらしく普段では考えられないスピードでフッキング

うおお乗った!

初めてジギングロッドが曲がる

やっと繋がった
青物と自分
いやシーバスかもしれないが
そんな事はどうでもいい

魚がテトラのある方向に走る

絶対に逃したくない

がむしゃらに巻きまくる

その魚体を

その面構えを

俺に見せて下さいお願いします

すごいスピードで色々な考えは巡っていたが、実際口から出ていたのはうひょーとかやべーとか意味不明な言葉だけ

ひたすら竿を立てて巻くと水面から自分の立っている方向に飛び出してきて

そのまま陸に打ち上った

ぶっこぬいたというより自分からぶっ飛んで来た

ヤズだ!

ファイトが短かったためまだまだ元気でブリブリ暴れまくるそいつの口にグリップをねじ込み・・・

ランディング?成功!

やっと
やっと会えた青物

何度も諦めつつ夢見ていた青物が目の前に横たわっている

青物釣りの世界にようこそと言ってくれてるような気がした

カッコイイ

ウレシイ


前に見たマグロじゃないけど

正直全然立派なサイズじゃないけど

世のジギンガー諸兄から見るとメダカのように小さく見えるかもしれないけど

自分の中ではメモリアルフィッシュ

ロッドを買って約3年
入魂完了

色々あった
長かった
ありがとう



どうせそのうち
もっとデカイのを!
もっと重いのを!
ヒラマサを!
とか思い始めるんでしょう
それも釣り人の性

だけれど今回のは特別
小さかろうが何だろうが記憶に残る魚を思い出しては釣りに行きたくなる
それも釣り人の性

釣りに行きたくなるキッカケみたいなものって皆さんありますよね?

それが一つ増えた今回の釣行でした。

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