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▼ エアーオグルのはなし2020
- ジャンル:ニュース
今回は僕の大好きなルアーの話を少しばかし語らせて下さい。
そのルアーはラパラジャパン(NORTH CRAFT)のAIR OGRE です。
控えめに言って僕の命のルアーです。
こちらhttps://ameblo.jp/k0in0b0ri/entry-12281340887.htmlで3年ほど前にも書かせていただきましたが、この頃から変わっている事も多々ありますし、間違ってる認識もあったので、もし気が向いたら読んでみて下さい。今回はこの時のログから3年経ってエアーオグルへの認識と使い方がどう進化しているかという事のアップデートログになります。
まず初めに、エアーオグル(以下『オグル』)。シンキングやフローティングも存在しますが、僕が使用するのは70SLMと85SLMです。
アクションは左右にクネクネ、スラロームアクション(ロール)。S字アクションとも言いますね。フォール姿勢は頭下がりでフォール中もラインテンションを受けてスラロームandピラピラとロールが混じります。
オグルを見てて気付きましたが、そもそもスラロームってロールアクションがベースになるんですね。ロールアクションの延長線でスラロームアクションは発生します。
ロール中にスライド、倒れ込む瞬間にターンしてまた次のロールをしながらスライドからのターンの連続によってスラロームアクションというのは引き起こされるのです。スライド(滑る)するというのが肝で、スライド幅が大きいほどスラローム幅は大きくなります。スライド幅はルアーにかかる水の抵抗が大きいほど大きくなります。
オグルの絶妙な体高が魅惑のスラロームアクションを生んでいるのです。体高が低くなるほどスラローム幅は狭くなります。
ちなみにスラロームする際ルアーの腹側(針側)が常に外を向くようにスライドしていきます。(ちなみにちなみにジョイクロなどのジョイント系は背側から倒れ込むようにスラロームしていきます)
これらを踏まえると、体高があり水の抵抗を受けやすい分85がゆったりとスラロームするのに対して70はそれよりは少しスラローム幅は狭く、ピッチもクイックで小刻みになります。
僕がオグルを使う1番の理由。オグルで釣るシーバスはサイズが良いというのもオグルをよく使われる方は実感されてるかと思いますが。オグルに反応するシーバスは大型が多いのです。
いくつか可能性を考えてみようかと思いますが、まずは先ほど書いたようにスラロームの元はロールなので、ロールのアクションにとりわけ反応して食ってきてるのではないかという説です。これはミノーでいうとスレた大型のシーバスがついつい反応してしまうアクションはロールだったりする為です。
ロールのアクションって早く巻くとピラピラとフラッシング効果が高くて水押しも強いので、オープンエリアでは魚を寄せるのに効果的ですが、僕が主戦場とする橋明暗でピンで食わす時は魚を遠くから寄せる必要は無いので、むしろルアーをほとんど巻かずに使う事がほとんどになります、巻かなくても漂っているだけで緩くピラピラロールしてこの脱力系ナチュラルなアクションがいいんです(僕はロールアクションは比較的スレにくいし、ナチュラルに近いアクションだと思っています)。
すなわち、ナチュラルなアクションが大型シーバスに口を使わせるのです。サイズを選ばず高活性なシーバスを釣るだけならブリブリ巻いても食ってくれる事もありますが、都市型河川で魚がスレてたり、クリアウォーターや流れが緩んだりしてプレッシャーが高くなっていたりする場合はウォブリングでブリブリ巻き過ぎてしまう動きだと賢くなった大型のシーバスは見向きもしてくれません。
そこで、なるべく水に馴染ませるように人間が余計なアクションを入れないようにしてやっと大きい魚は反応してくれるようになるのです。
すなわちミノーの究極アクションは巻かずにただただ漂っているだけという事になります笑。
あ、いつの間にかミノーの話にそれちゃいましたが、ミノーの話は置いといて…。
で、次はスラロームアクションの役割ですが、これは魚の目を引き付けて釘付けにする役割だと思っています。
左右に物体が動くっていうのはどうしても気になって目で追ってしまいますよね。
あっちにこっちにと目で追っているうちにルアーに引き込まれて釘付け。左右に動く度にそれがリアクションになっていて、ついつい食いついてしまう。
ちなみにオグルはスラローム中に時々イレギュラーでスッと真っ直ぐに泳ぐ瞬間があるのですが、これが最強に大切で、この『抜け』のタイミングで多くの魚はノックアウトされているのでは無いのかと思います。
左右に規則的にスラロームして釘付けになっているところに、急にスッと間を取られるとこれまたついつい反応してしまうのです。
このアクションを意図的に作られているかどうかは分かりませんが(意図的ですよね‼︎)結果的にこれがオグルの大きな武器の一つになっているのです。
だけどもだけどもそれでもまだ大型のシーバスを引き出すために使うファイナルウェポンアクションがあります。
それは…
アクションさせないアクションです。
そう、巻かずに落として流してゆくフォールこそがオグルの真骨頂を発揮させるアクションなのです。
ちなみに僕がオグルで釣ってるシーバスの90%はフォールの時に食ってきています。
食ってきているというかそれが、自分の思うタイミングで巻くのを止めるだけで食わせのスイッチを任意に入れる事ができちゃうので、魚のポジションさえわかっていれば、そこに向かって落としていくだけで、ある程度サイズの魚を選んで食わせる事が可能になっちゃうのです。
だからこうです。魚の気持ちになってみてください…
まずスラロームアクションで釘付けになって食いつこうか迷っているところにスッと急に真っ直ぐ抜けるイレギュラーアクション。アッ、ヤバい。いやいや騙されないぞと我慢した瞬間に、今度はフッ…とナチュラルなロールを伴いながらピラピラピラ〜と漂いながら流されてゆく…
もう体が先に反応してしまうでしょう。そうでしょう?
だからオグルは釣れるんです。
昨今、スラロームアクションのルアーも増えてきてどれも基本的にはよく釣れてくれるルアーだとは思いますが、スラローム幅、フォールスピード、飛距離…。結局1番使いやすいのはオグルですし、『抜け』の無いある意味優等生過ぎるスラロームルアーがほとんどでオートマチック過ぎて面白くないですし、オグルを越えるのは難しそうです。
ちなみに二つのサイズをシーズンごとでの使い分けですが、基本両方オールシーズン使えますがあえて1番力を発揮するシーズンをざっくり分けるとしたら、秋〜春は85。夏場は70です。
ただここでのポイントは単純にベイトの大きさで使い分けるのではなく、まずはベイトのレンジ、どれくらいのアクション(ランカーが好みそうなスラローム幅とスピード)で魚に見せるかをイメージします。それから川の流速、水深を考えて、それには70か85どちらが使いやすいかというのを逆算してチョイスします。
両方とも1mくらいまでのシャロー帯なら問題なく引いてこれます。(むしろ僕はあえてオグルを使うシチュエーションはだいたい水深1m前後のところが多いし、オグルが最もポテンシャルを発揮する水深だと確信しています)
オグルだけに言える事では無いかと思いますが、あくまでルアーのサイズっていうのは人間の視覚的な判断材料であって、魚にとってはそこまで細かく気にしなくて良いのではないかと思います。
スズキの目が良いというのはよく言われますが、体の横にある側線という器官でも水中の状況を把握しています。(雨の後、だだ濁りの中でもスズキはしっかりとルアーを咥えてますよね)ここでルアーの波動をキャッチしてエサかどうか判断しているのです。
目と側線の判断割合がどれくらいかはわかりませんが、側線は尾の付け根まである事を考えると濁っていたり、暗くなる水の中では目で見るよりも有効的に情報をキャッチできるのではないかと思います。(もちろんしっかり目で見て判断もしているでしょうし恐らく側線はある程度遠くにいるベイトに気づく為のセンサーで、トドメは目で見ながらってパターンが多いでしょうが)
ですので、ルアーサイズというのはミノーであっても、シンペンであってもそのベイトの波動に近づけようとすると結果的に同じくらいのサイズ感になってくるというだけで、オグルの85と75の10㎜の差なんて、サイズだけで使い分けるのは実はナンセンスなわけですね。
バイブレーションなんて10㎝以下のあんな小さなサイズでコノシロ食ってるやつに口を使わせるんですから、いかに目だけでなく波動でも判断しているかが分かりますよね。
最後に、オグルこそ是非ともシーバスをまだ始めたばかりの方々に使っていただきたい理由をいくつかご紹介したいと思います。
その①
どうしてもシンキングペンシルってミノーとかバイブレーションと違ってブルブルと手に伝わる感触が少ないので、ビギナーの方々はほんとに動いてるんかな?と思い嫌煙しがちかと思いますが、オグルは大丈夫です。手元にもしっかりとブルブルとスラロームアクションが伝わってくるので、シンキングペンシルの入門として最適です。最終的にシンキングペンシル(ミノーもバイブレーションも)って動いている感触が手元に伝わらないくらいがよく釣れる最適なリトリーブスピードだと気付けるハズです。
その②
飛距離が出やすく、ボジョン。と割りかし派手に着水するので着水点が分かりやすくその後コントロールしやすいです。あと比較的頑丈。
その③
フックの汎用性が高くて強めのフックに交換しておけば、ファイト時に少々強引にいってもフックを伸ばされてバレるって事はほぼ皆無。
ちなみに初めから付いているフックは…なので、交換が基本です。
オススメはfimoフックの3番(85SLM)か4番or5番(70SLM)のMH。アカメならH。
その④
港湾の小場所、大場所。河川河口のオープンエリア、シャローエリア。
河川橋明暗ドリフト、ストラクチャーピン打ち。とにかく使えるシチュエーションがこれでもかって多くてしかも釣れる。ベイトも細長いベイト以外はほとんど対応しているので季節もほぼオールシーズン高いレベルで使えちゃう笑
きっと使い込むほどに揺るぎないあなたの武器となるでしょう。
これまた巷にはいかにも釣れそうな説明書きやカッコいい名前、肩書きのあるルアーがたくさん溢れていますがこんな肩書きが似合うルアーはまさにエアーオグルだけだと思います。
そうです、僕はランカーが獲りたいんです。
シーバスを始めた理由はまさにデカい魚を獲るためなんです。
AIR OGRE あなたのタックルボックスに是非お一つ。
instagram
https://www.instagram.com/ukazuhisa/
OMAKE
しんたろー君がまたセカマタでいい旅してるんですよ。
ここ最近、色んな国で差別、暴動が起きてるけど、戦争や歴史に残る事件って起こるんじゃなくて意図的に引き起こされているものだと僕は思っているので、もし悪が存在するとすれば、それを引き起こしている極々極々少人数のろくでなし達の私益の為なんだよね。いつも犠牲になるのは家族を守りたい国民達でそこにはどちらが悪いとかそもそも存在しないんだよね。
僕は今は世界中を旅する事はできないけれど、セカマタを見てると世界をリアルタイムで感じる事ができるし、人間って国境が隔ててるだけで、元々は一つなんだなって感じられる。
釣りの回ももちろん好きだけど、意外と緩い感じで旅をしている回で密かに良い事言ってるんだよね。
ちなみに魚を釣ってる回でオススメはベネズエラもいいけど、モンゴルでタイメン釣ってるコレ。
景色も綺麗でこんなところで釣りをするのが僕の夢です。
- 2020年6月6日
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