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藤沢 周郷

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邪道 NEWコンセプトミノー【ERDA86】

◆邪道【ERDA86(アーダ86)】◆
発売時期2011秋9月末日予定


税抜き価格 ¥1,560 
ABSボディー:Allタングステンシンカー採用
重量10g(フック無し9g)

リップ込み86mm
ボディー実寸77mm(通常記載数値)


■着手

邪道として、ミノーを初めて手掛けたのは、2004年に発売された
何の飾りっけも無い、当時あまり見なかったフラットサイドタイプの

「メテオストライク」

という、90mmシンキングミノーであった。

当初の作成から、色んな案を盛り込み、
本当に沢山の動きやアクションを練り込んだ一品となる・・
はずだった


プロトタイプでは、すべてが順調で、これ以上ない
マジか!というぐらいの仕上がりで、安心しきっていた。


初めてのABS 初めての工場・すべては上手く行くはずだった、
しかし・・・・そんな、スーパーミノーは、
幻に終わり、自分の完成度で言えば、45%程度の商品となってしまう事となり、
「ABSミノー」は二度と手掛けない!と言いうぐらい、荒れました・・・



しかし、その45%のミノーでも、普通に釣れるし、
こいつに秘めた、ERDAに受け継がれる事となる、
「千鳥」の片鱗があった。
通常リトリーブでの、イレギュラーダート

フラットサイドに起こる、乱水流と無理な姿勢制御

ここにキモがあった。


でも・・納得は行かない
行くはずがない。

こんなもんじゃなかった・・・・



しかし


それから5年が過ぎ、自分の中で、どんどん構築される
自分のイメージ最終形態ミノーの姿。

本当に最後。。今の邪道なら出来るかも・・・


「作ってみたい」


これで、上手く行かなきゃ、もうABSは絶対にやらない。

そう決めて臨んだ「メテオストライク」の完成形態

それが


【ERDA86】


このルアーでした。



開発当初の2年前サブネームは「メテオストライクダブル7」



ラフにイメージを描き上げ、そこからデーターに直し
使えるものとなって行くのだが、

この形を考えるまでに
イメージした動き・飛行姿勢・キャスタビリティーが
バランス良くなるのかどうか。。
本当に無い頭を絞りだし、大まかな形状を作りだす。

そして



完成してきた「ERDA」


もちろんここまで来るのに、めちゃくちゃ時間掛かりましたが、

動き・姿勢・扱いやすさ、すべてにおいて、イメージしたビジョン通り
に仕上がり、感無量。


それに、素人考えで、イメージし描いたあの一枚
ほぼ、ラフと同じ形状で仕上がってきた事が、奇跡としか言いようがない



【神器】




まさに、そう言いたくなる気分だった





途中経過、金型になる前のプロトを東京湾干潟での最終調整
このときの爆発力は、今でも夢に出てくるほどだ・・・




構想から7年、本当に長かった
今現状で、これ以上のミノーは考える事が出来ない。
当分何も浮かぶ事が無いであろう。





生産金型最終プロトで釣った最初の一本



神戸エリアにて80UP



カラー:ぎっこぎこ(プロト)




特徴(コンセプト)◆


ジャンルとしては、「スローシンキングミノー」というカテゴリーに入る。

仕様レンジは【20~60センチ】
ロッドティップを立てながら引けば、水深20センチ付近
水面ギリギリに合わせれば、60センチ付近まで到達。
使い方は、多様でエリアで使い分けが出来るように設計してある。

キャスト姿勢はジランダ同様、風に強く、
キャスタビリティーを追求した形になっており、
アングラーのイメージしたピンスポットへと導いてくれる。

ERDAの大きな特徴として幾つかあるうちの一つ
足場の高いエリアでのミノー操作がイージーであるということ。
レンジの浅いミノーでは、足場の高いエリアで使用するとき、
必ず、釣り場よりもかなり奥で、ルアーが浮き上がってしまい、使いにくい。

しかし、ERDAは同じクラスの物に比べ、
手前まで水を噛み、アピールする事を考可能に。
リップの使い方は、水深・動きを決めるものだけではない。
「水を掴む」
この事だけに集中させ搭載した。



基本アクションは【ウォブンロール】をメインとし、
トゥイッチ&ジャークでのスライドアクションと水中でのキレの良い
左右へのキビキビダートが特徴。
今までの、既存ミノーとして容易に使用できるよう設計。



そして今回、何よりも特徴的なのが
開発当初から、動きのイメージに悩んだ



「千鳥」



イメージの「千鳥」という名前のごとく、
通常リトリーブ中、左右不規則にイレギュラーダートを繰り返し、
まさに、「千鳥足」というフラツキ感を演出するのが特徴。

千鳥の幅は、リトリーブスピードで変化するので、
スローからファストを、一度見て頂ければ
自分だけの、使い方、アクションが演出できるはずである。

一例挙げてみると、


「着水同時にファストで動かせば、着水スライドを起こし、そこからミディアムでライトな千鳥を見せ、潮目やストラクチャーなどのエリアにきたとき、ファストorジャークで、さらにダート幅&千鳥幅を変えバイトを誘発し、HITに持ち込む」


この事からも、とって頂けるように、
ただ巻くだけで、バイトへの直接アピールが、一回のキャストで何度あるか、というのがERDA86の特徴。






「圧倒的な捕食スイッチへの誘発能力」

千鳥はこの誘発能力が格段に違うという事を頭に置いて頂きたい。

そして、アングラーの使い方によって
その「天使」「悪魔」へと変貌するという事を。





 







◆エピローグ◆







自分にとって、ERDAは【神器】となったが、
万能でないという事は重々承知。

この撮影をした日々、その他ルアーより格段の違いを見せてくれていた。


しかし、ある不確定要素が起こると、ストレートタイプのミノーに
軍配が上がる時がある。

「高活性」

この時に限っては、もしかすると、既存のタイプの方が
釣果の伸びはあるかもしれない。

しかし、数は伸びないその中でも高確率でも、
一番のBIGフィッシュを呼び込んでくれる。


【ERDA86】

まだまだ未知数のポテンシャルを秘めるルアー







開発者の自分でさえ

本当のこいつを知らない。。

もしかすると、「ただの酔っ払い」なのか・・・

・・・・それとも・・・・






是非、藤澤渾身の一本、使用して頂けたらと思います。
 

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