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生きること。

  • ジャンル:日記/一般
今日、気づくとテレビ、カレンダーの無い殺風景な病室の隅に立っていた。



俺の母方の祖父は今年80歳を迎える訳だが、今は病気を患い今年3月からとある病院に入院している。



祖父を見ると、身体は痩せ細り骨と皮膚になり、目を薄っすら見開き、ベッドの上で弱々しく横になっていた。



手も足も自由が効かない。



ご飯すら自分で食べることは出来ず、水などを飲み込むのも困難な状態だ。



昔、爺ちゃんは寡黙で弱さ一つ見せない、強い人間で、戦後、貧困の日本を支えて今の平和を築き上げたひとり。



しかし、今は俺の姿を見るなり泣き出す。



特に、帰る間際は寂しさを隠せないのか、声を出して泣く。



今日の昼は、爺ちゃんに付き添い、ご飯を口に運んであげる。



ゆっくりだが、少しずつ食べ完食した。



看護師の話だと、入院してから完食したのは初めてらしい。



「きっと、俺の顔を見て元気がでたんでしょう!」



看護師は、そう言った。



その後、爺ちゃんと会話をするが、認知症も併発しているため、話が飛び飛びになる。



俺には、午後から予定があった。



爺ちゃんに

「また来るから、ご飯食べてね」

っと言うと、細々とした声で

「次来たときは、ビックリするくらい太ってるから」

って言い返した。



そして、細くなった右手を重そうにゆっくりあげ、涙を流し手を振った。


爺ちゃんは、今できる力を尽くし生きようとしている。



全力で生き続けている。



今、俺には身体的不自由はないし、当たり前のことを苦痛と思わない今、爺ちゃんにとって生きることが、どんなに大変なことだろうか?



俺は、1日1日を全力で生きているだろうか?



いろいろ考えた1日だった。



早く、昔の爺ちゃんに戻って欲しいと願う。



上手く、話を書けないが伝わっていただけたらと思います。

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