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冒険用品とボガグリップと夢を掴むこと

今この文章を書いてるのはマレーシアのボルネオ島東の果て。海賊が頻繁に出る地域の海辺にある小さな漁師町の家。

4日間のパプアンバスの釣行を終えて、24kgGTを使ったフィッシュヘッドカレーを平らげ、仲間と談笑していたらジェネレーターの発電による電気が切れたので自分の寝床に入ったというところ。

本当なら暗いところでipadを弄るには目にも良くないし、こういうシンプルライフでは電気が無けりゃ寝る!っていうのが正解なんだけれども、今日のボートでふと気がついたことと、それが感謝であり、こういうことははやく伝えることが重要だと思うので書かせてください。それにしても扇風機も回らないボルネオの部屋は暑いなこりゃ。まぁいいや。

今回のパプアンバスツアー、正直かなり厳しかった。雨が降らなきゃボコボコ釣れるとっておきの場所なんだけど、今回はまさかの連日の雨。それでもゲストの方が夢を追って、釣りをし続けたおかげでなんとかパプアンバスの顔を拝むことが出来た。
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うん、よかった。ゲストが釣り上げた1匹はいつも興奮するんです。
で、そんな厳しいなかでもゲストの方がルアーを投げて、アクションさせて、フッキングして、強烈なファイトを制した先に船縁に寄ってくる貴重な1匹。

これを掴むのは俺らプロガイドの役割なんだけど、そんな緊張のランディングの時に自分の腕の延長となるのがフィッシュグリップ。ルアーを咥えた魚の口の内側にハサミを滑り込ませて、素早く挟む。とても責任重大な仕事なんすよこれが。

最後、船にあげるまで、魚とアングラーを繋ぐ命綱。
そんな重要な任務を担う時に使う道具、今日のお題というか主役はボガグリップ。
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俺が使っているのは30lbスペシャル、130モデルとも言って、30lbボガグリップのコンパクトなグリップに60lbモデルの大型のハサミが装着された、釣り旅において最強ともいえるモデル。壊れることがまずないし、どんな状況でもしっかり作動する安心感は夢を掴むための道具として相応しいアイテムだと思ってる。

このボガグリップ。遡ること5年前。カリマンタンのレッドアジアアロワナを狙った遠征の前に、jetslow、冒険用品水口さんより提供してもらったもの。

旅の資金を必死こいで稼いで、情報集めるために数万円かけて熱帯魚の資料も買い漁った。道具は二の次。全てを賭けて挑むぜ!って時に、

「挑戦応援します!」と言っていただいて当時発売されてまもないアルタミラや、ナイフ、ルアー類。そしてこのボガグリップ30lbスペシャルを提供してもらった。

当時では自分で到底購入できなかったもの。確かそれまでは防刃グローブでハンドランディングしてやろうと思ってた。今考えると相当アホやけどそんな有様だった。

そんなところ、自社製品だけでなく、ボガグリップ30lbスペシャルという高価な製品を若造の挑戦にために惜しげもなく提供してくれた水口さん。夢のレッドアロワナは未だ掴めないままだけれども、ボルネオをはじめ、各国で沢山の自分の夢をボガグリップで掴ませてもらった。

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それからしばらくたって俺はChillTripというツアー会社を立ち上げて、それでいまゲストの皆さんとボルネオ島にいるんだけど、今もボガグリップ30lbスペシャルは俺のタックルに並んでいる。

俺らのツアーに来てくれるお客さん。ゲストとはいうけど、旅の間は1つのチーム。仲間。

みんながそれぞれ抱いている夢。たまたま同じ夢を追う人たちが集まって、力を合わせて同じ夢に向かってルアーを投げ続ける。
俺の仕事はその夢を叶えるためのお手伝いをすること。そのお手伝いの中でも最も重要でスキルも勇気も求められるのがランディング。

魚によってはネットを使うことも多い。ただ時にはネットのほうがリスクが高い時、またどうしてもネットが使えない状況というのも中にはある。
そんなときに手にする道具がボガグリップ。絶対失敗できない夢を掴むか逃すかの時。ボガグリップは壊れることなく、スムーズな動作を約束してくれる。道具に不安がなければ後は自分自身の持つ判断やスキルをフルに使えるかどうかだけだ。


ボガグリップでゲスト初のパプアンバスを掴んだ瞬間の映像。
あの世まで持っていける至上の瞬間。

俺がかつて自分自身の夢を掴むために出た旅。水口さんはこれで夢を掴んでこい!とボガグリップを授けてくれた。ただの道具じゃなくて、重要な魚(夢)を掴むためのツール。
そのボガグリップはいま、沢山のゲストの夢を掴むことが出来ている。

無鉄砲だし、先輩に失礼も働く、危なっかしい俺の全力投球を、見返りを求めることなく応援してくれた。その気持ちが今、こうやってまた他の誰かの夢を掴めるなんてとっても素敵なことじゃないですか。
今回、ゲストのファーストパプアンバスの分厚い顎を掴んで、ボートに引きずりあげた時に思いが込み上げて来た。今このボガグリップは俺だけじゃなくて、沢山の人の夢を掴んでるんだなと。

憧れの魚をゲストが手にする瞬間はいつも最高。船の上の全員が絶叫、ハイタッチしてボートに横たわった憧れの魚をもう一度見る。現実なのか信じられない。「写真とるよ!魚持って!」とボガグリップで掴んだ魚を渡すと、ガクガク震えてまともに持つことが出来ない。その光景を見て、ニヤニヤしながら俺はシャッターを切る。この瞬間がなによりも堪らない。

至福の瞬間の傍らにはいつもボガグリップがある

改めて水口さん。あの時はありがとうございました。
そして今も、いつもありがとうございます。

あっ、ボガグリップ。購入するなら冒険用品さんがオススメ。
もちろん恩もあるんだけどそれだけじゃなくて故障した時の修理などのサービスも迅速に行っていただける。手入れすれば一生もの。購入後も面倒を見てもらえるショップさんで購入すると安心よね。

ちなみにトラセンのボス、片山はピラニア締めて食べるためにボガグリップでピラニアの頭ぶん殴ってボガグリップ壊してました(間違った使い方なので真似しないように)普通の使用では絶対壊れないけど旅なんで何が起こるかわからないもの。

そんなケースでの修理にも冒険用品さんには素早く対応していただいてたしね。

というわけで遠征シーズン真っ只中。先月はメキシコ、今がボルネオパプアンバス、来月がインドネシアカリマンタン、その次はセイルフィッシュ…とツアーが毎月続いていく。
これからもこのボガグリップでゲストの夢を沢山掴めれば、あの世に持っていける鮮烈な記憶を掴めれば。それが応援してくれた水口さんへの1番の恩返しになるのかなーなんて思ってます。

こんなこと書いてたら、昔沢山助けてくれたツララの皆とか、個人的に沢山助けてくれた熱い友たちのことをも書きたいなーなんて思ったけどそれはまた別の機会に。
トラセンやチルを遡ると、源流には色んな熱い仲間や先輩の気持ちがあるってお話でございました。

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compass of your dream
いる場所、やることは違えど
すべてはアングラーの夢のための羅針盤です

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