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▼ 隅田川釣禁?!噂の「投げ釣り禁止看板」について担当者に聞いてみた
- ジャンル:日記/一般
- (取材記事)
最近、隅田川の遊歩道の数箇所で「投げ釣り禁止」という看板が貼られているらしい。
【参考記事】
隅田川投げ釣り禁止区域拡張のお知らせ
http://www.fimosw.com/u/RMVSExKK6d/osfcby7988oucr
確認されているのは数箇所らしいが、護岸が完全に整備されている事もあり、多くのシーバスアングラーを抱えてきた隅田川で、今後、至るところに看板が増え続ければ多くのアングラーが釣り場を失う事を意味する。
fimo編集部では、看板の意味、設置意図に関して、思惑が先行している事もあり、この件に関しては詳しく調べてみる事にした。
まずは、現状の確認として、近隣へ看板の設置を確認しに行った。
【看板は確かにあった】
今回、直ぐに見つかった事もあり、実際に行った場所は2箇所
①両国橋左岸側

※川の上流10mほどのところに等間隔に3枚発見。下流側および右岸側は工事中につき確認できなかった。
②永代橋右岸側

※永代橋の下流15mほどのところで発見。他50m以内また左岸には看板は見当たらなかった。
確かに看板は貼られていた。永代橋の看板に関してはいつ頃から貼られたか定かではないが、禁止ではなく釣り人に対してマナーを喚起する看板であった。
特に昨今、話題となっているのは両国橋にあったタイプの看板だ。
この付近での投げ釣り禁止と書かれている。釣り人的に見ると、その設置箇所も明らかに橋の明暗を打つためのポジションを意識して貼られている。
細かい部分では異なるが、意味的には冒頭の参考記事で貼られていたものと同じだと思う。
今回編集部では、この看板が設置された経緯、さらに、看板に記載されている内容が「投げ釣り禁止」となっている正確な意味や意図を把握する為、詳しい話を聞くべく担当者に連絡をとった。
【区によって管轄が異なる隅田川】
隅田川といっても川が流れている区によって管轄が変わってくるらしい。

引用元:東京都建設局
http://www.kensetsu.metro.tokyo.jp/index.html
この為、今回は看板に記載されていた2箇所に連絡をとった。
永代橋右岸→東京都第一建設事業所
http://www.kensetsu.metro.tokyo.jp/jimusho/ichiken/index.html
両国橋左岸→東京都第五建設事業所
http://www.kensetsu.metro.tokyo.jp/jimusho/goken/index.html
まずは永代橋下流の右岸側にあった看板とその他管轄内で「釣り禁止」になった場所があるのか聞くべく東京都第一建設事業所に電話をかけた。
回りくどく言って手間を取らせるわけにはいかないと思い、率直に看板のことについて聞いてみた。
すると「河川は基本自由使用ですので看板の通りマナーを守ってもらえれば釣りは可能です」と回答をもらった。
では永代橋付近で目撃情報のある「投げ釣り禁止」の看板においてはどうなのですか?と聞いたところ
「確かに管轄内に看板はありますね。振りかぶって投げる釣りは他の利用者とトラブルになり兼ねないので立てている」とのこと。
ではそこでは完全に釣り禁止という訳ではないのですか?と念の押してみたところ、「ハゼ釣りなど比較的危険性のない釣りは大丈夫」だという。
確かに釣り=投げ釣りではない。では肝心のルアー釣りはどうなのか?恐る恐る聞いたところ、
河川というのは法により、原則として自由使用なので禁止にはしないが、看板にもあるように、安全確認を怠らないのであれば投げ方を工夫してもらい(下投げなど)、他の利用者に危険を与えない釣りであれば行えるとのこと。
現状のシーバスルアー釣りとしては振りかぶってのキャストが出来ない事は、相当厳しい条件になるであろうが、釣り行為そのものが禁止されているわけではない。
担当者の方が願うのはあくまで全利用者の安全面。
それを考慮せずに、我が物顔で釣りをやられるとトラブルも起こり、禁止せざるを得ないとも言われた。
釣り人も河川利用者として否定されているわけではないので、ここはやらせてもらっている身として、釣り人個人が周りに配慮して釣りを行う必要がある。
【両国橋左岸の「投げ釣り禁止」について聞いてみた】
ここは東京都第五建設事業所の管轄にあたるので、そちらに電話をした。
両国橋は上流側に、釣り人に強く訴えるよう3枚等間隔に貼られていたのでより明確にルアー釣りを対象にしているような予感はした。
ここでも担当の方に率直に看板について聞いてみたところ「橋の周りは投げ釣りを禁止とさせていただきます」とのこと。
やはりそうか。看板を貼り出すくらいだからその通りだろう。しかし釣り人の認識として「投げ釣り」と「ルアー釣り」は違う。
これについてはどういう見解だろうか。
実際、漁港などでは投げ釣りの糸が船に絡むことを懸念して投げ釣りのみを禁止し、ルアー釣りはOKとしているところもある。隅田川も観光船など船は通る。
念のためルアー釣りも禁止になりますかと聞いたところ
「釣り方に関係なく橋周りでの釣りは橋を歩行する方に針が引っかかる可能性があるため何れも禁止です」と断言された。
東京都第五建設事業所が管轄する隅田川における看板がある場所は完全に釣り禁止と認識してよい回答を受けた。
想像はできたが何か禁止にする事案があったのか聞いてみると、やはり橋を歩く人と釣り人の間でトラブルがあり、苦情の連絡が入った為らしい。
他にも担当の方が言うには、散歩している犬に落ちている針が刺さったりなどの報告が入っているという。
勿論、全てシーバスアングラーが起こした問題とは断言できない。隅田川では他にも釣りを楽しんでいる人がいる。餌釣りでも、キャスト精度という概念すら感じない人達を見ることは少なくない。
しかし、対策が施された以上は事実を受け入れ、より厳しい対策が打たれないように、私は上手いので大丈夫ではなく、この指示には従って欲しい。
ただ、全面禁止のような噂もあるが、現状で、看板は特定の橋に貼っているだけで全てのエリアを禁止という訳ではないようだ。
その他のテラス(遊歩道)などは現在貼りだしておらず、設置がない場所は禁止という訳ではないとのこと。
だが、今後に、そういった苦情が入れば、同様に看板を張り出して禁止としていく、とのことで、これから貼りだす予定の場所がまだある可能性もある。
現在、どこの橋に貼ったのか、全てを聞いていないが、是非とも釣りをする際は橋の両サイドは確認し「禁止」の看板を確認し、その指示には従って欲しい。
そして釣り中はどこでやるにしても、必ず歩行者の接近確認や釣具、ゴミを残さない事などを含めた、他者に迷惑がかからない事を最優先していかなければ、これは東京の一部だけに限らず、日本全国どこでも起こり得る事だと思う。
(追記 水神大橋周辺での投げ釣り禁止看板について)
下記の東京都が報道資料として発表している内容がある、と情報提供を頂きましたので追記して掲載します。
内容によると、ルアー釣りが危ないので禁止して欲しい、という要望があり、それに応える形で投げ釣り禁止になった、という事になっています。
東京都 報道発表資料
http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2016/11/28/12_09.html
【最後に】
今回の隅田川「投げ釣り禁止」に関しては隅田川全域で禁止なのか?と情報が錯綜していることもあり、編集部では電話による聞き取り取材を行い記事にした。
また釣り人と都の職員では「投げ釣り」の定義が必ずしも同じではないと思い確認をしたかったからだ。
決して釣りができる抜け穴を見つけたかったわけではない。
まとめると、
・ 隅田川でも場所によって管轄が異なるので、看板が設置された経緯、意図は所轄の管理者により若干異なる。
・ 一概に「釣りは危ないから禁止しよう」と河川利用者として否定されたわけではなく、周囲に危険度の高い釣り方を指定して禁止の傾向。
・ 都がこういった策にでたのは釣り人がもたらしたトラブルで他の利用者に危害が加わり対策が必要という報告が入ったから
・ 今後も、同様のトラブルがあれば禁止エリアは広がる可能性がある
この河川利用においては釣り人だけを狙う打ちしている訳ではない。例えば犬の散歩においても糞を放置する飼い主が増えれば当然苦情が出てペットの散歩が禁止になるだろう。
だが、釣りは釣針がある故に一度のミスで相手の人生を変えてしまうことになりかねない。だからからこそ、対応は早いし、他人の目は厳しい。
低い橋は魚が着きやすく、狙いたいのは解る。しかし、シーバスゲームの環境を継続させていくことに対して、個人の技術に依存する限界が露呈したとも言える。
個人的なアイデアとしては、釣り人サイドで資金を用意して、橋の欄干に歩行者を保護するクリアボードを設置、だけでなく、そのメンテナンス費用も賄う様な、釣り人発の安全を保証する提案が必要となっていくかもしれない。
しかし、この記事を読んでいる皆さんがそうであるように、多くの方が、問題を起こしたことなどなく、全体から見れば極一例に過ぎない事で、全員に影響が及んでしまう、この手の問題は本当に解決が難しい。
一人の無法者が居たら全てが台無しになりかねない。
でも、無謀運転による死亡交通事故が起きたからといって、車は販売中止にならないし、道路が閉鎖されることもない。 むしろ世の中にとって必要なので、それら行為の厳罰化は行われるが、出来るだけ早く道路を復旧させる事に注力される。
fimoが、メーカーが、釣具店が、プロアングラーが、と言われる事もある。
もちろん、事業として釣りを行う以上は、この問題に対して、自社、自身の為にも無関心を貫いていては、あまりにも未来へと希望がない。
だが、最終的には、誰かに責任を委ねるのでなく、個々の釣り人も含めて、全体で釣り人に対する信頼、釣りという物の社会的価値を高めていかなければ、真の解決にはたどり着かないのではないだろうか。
取材・画像 大西
責任編集 コウノス
- 2017年3月16日
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