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▼ ボクが見た被災地~その2
- ジャンル:日記/一般
今回はボクがボランティアに参加するにあたって準備したことや、活動で感じたことや、今後どうするかなどを記していきたいと思います。
前回同様あくまで私感ですし、ボクが参加したセンターの意向も含んでいるというこもありますので、偏った内容になってしまうかも知れませんのでご了承ください。
ボクはボランティア未経験ということもあって、オフィシャルでボランティア募集をしているセンターを探しました。
ボクが探したなかには「県内ボランティアのみ募集」というところもありま
した。ボランティアのニーズに合わせて人数の調整もされるでしょうから、事前に調べておくことが重要です。
あれこれ考えて、活動地を「南相馬」に決めました。
ボクの場合、自家用車での参加だったので、「災害派遣等従事車両証明書」を発行してもらいました。
「災害派遣等従事車両証明書」を発行してもらうと、活動地までの高速道路が無料になります。
これには活動地のボランティアセンターで「ボランティア受け入れ承諾書」を発行してもらう必要があります。
これと「災害派遣等従事車両証明申請書」を持って最寄の役場で「災害派遣等従事車両証明書」を発行してもらうのです。
ちなみに名古屋~福島まで使いましたが1.5万円ぐらい節約になりました。
この「ボランティア受け入れ承諾書」を発行してもらうためにボランティアセンターへ連絡をしたとき、ボランティアに入るときの注意点も聞いておくのも良いかもしれません。一般的な注意事項だけではなく、「ウチのセンターでは・・・」ということもあるかも知れませんし。
ボクはこのときに、現状不足している物で持ち込めるようなものがあるか聞いてみました。
意外な答えだったのですが、「ボランティアさんに配る500mlのミネラルウォーター」でした。
「お水は各自が持ち込むんじゃないのか???」とも思いましたが、負担にならない程度だけ用意をしていきました。殺虫剤とかって言われるかと思ってたんですけどね。
作業に必要なものは特別なものではなく、一般的なものだけを持っていきました。
安全長靴・・・甲の部分に鉄板が入ったもので、ソールは釘等の踏抜き防止用のステン板の入ったソールを入れておきます。
耐油性のグローブ・・・丈夫なものを少し多めに。
防塵・防臭マスク・・・何ヶ月も経ってしまったものを扱うので匂いはだいぶヒドイです。また、粉塵やアスベスト吸引防止でも必須です。
長袖・長ズボンの作業着・・・特に暑い時期は露出を多くしがちですが、ほんの小さな傷から菌が入り大変なことになってしまったケースがいくつかあったようです。
南相馬のセンターでは、どんな作業を行うときでも長袖・長ズボン・長靴は必須となっていました。
これは、ボランティアを受け入れるセンターの危機管理の現われです。
当日のオリエンテーションのときにも言ってたのですが、ボランティアさんには怪我・病気なく帰って欲しいと。
100%ではなく、「もうチョット頑張れたんじゃないかな?」ぐらいで、丁度。そして、機会を改めてまた来て欲しいというのが願いだそうです。
たしかに80%ぐらいの気持ちでやらないと、集中しすぎてしまうんですよね。
屋内の写真洗浄の作業でも、集中しすぎて水分補給を忘れて熱中症なんてケースもあったようです。
それで、話しが飛び飛びになってしまうのですが、南相馬のセンターにはボランティアに貸し出す、作業用の備品がすべて揃ってました。もちろん数に限りはありますが。
それで、気になっていた「500mlのミネラルウォーター」。
やはりボクらのグループは皆さん、各自で用意されていました。
ですが、センターさんから「どうぞ、どうぞ」って一本ずつ、熱中症対策の塩飴と一緒に渡してくれるんです。
備品、お水ともに安全面を考慮されてのことだとは思うのですが、他にも理由があるんだと思います。
一つは震災直後にもありましたが「現地入りするボランティアさんの条件を過剰に高くしてしまったことによるボランティア人材不足」
十分準備して挑むのは必要なことなんだけど、失敗を恐れて尻込みはして欲しくないということでしょうかね。
震災直後の緊迫した状態でもないですしね。
もう一つは、Takeだけではなく、Giveすること。
ボランティア側が完璧にこなすことを続けることで、逆にみじめな気持ちになってしまう人もいると思うんですよ。
昼の休憩時間には「カップ麺」があったりして、「よかったら自由にどうぞ~」なんて気を使ってもらったりね。
もちろん、これをあてにする訳では全くなですが、「みんな元気だよ」、「また来てね」っていうメッセージにも取れました。
ボランティアに関してはこんな感じでした。再三ですが、あくまで「南相馬のセンター」での話しですので、他の被災地では違うこともあると思うのでくれぐれもご注意を。
そして、Give&Takeという意味でもう一つ。
被災地のいくつかでは、元気に遊漁船を再開している船宿があります。
震災前から「東北には一度は行きたい」と思っていたこともあるのですが、遊漁船に乗ることも支援の一つになるのではないかと思います。きっと無傷で再開しているところは皆無だと思います。何かしらリスクをしょって再開しているでしょうから、どんどんお客さんとして利用することは経済的な支援にも繋がると思うのです。
もし、機会があるのなら、ボランティア活動で現地入りし、最終日だけ釣りをして帰ってくるのも良いかと感じています。
- 2011年8月4日
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