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130㌢18 キロの磯のオオマサ②

ヒラマサ130㌢18㌔
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ショアからでは夢のサイズと言ってもイイのではないかと思うこんなドデカいヒラマサ。



こんなヒラマサが…


「出ろ!釣れろ!」と…
ただヒラマサを釣りたくて何度も何度もキャストし続けてきた俺のルアーに掛かりました。

正直、ここまでのサイズが掛かるとは想像さえもしたことはなかったですが、

今年から
リール6000→8000番、PE3号→PE4号と
ワンランク上げておいて本当に良かったです。


************************

自粛解除の合図で房総通いを再開した俺。


もちろん全世界を脅かすこのコロナが収束した訳ではないので、できる予防は怠らないようにして。


しかし、通えど通えどヒラマサからの反応の無かった6月…


ただただ釣りたい一心で朝から晩まで竿を振り続けるも、ホゲ続きの釣行が続いた。

磯からのヒラマサの釣れなさ過ぎる現実に打ちひしがれて帰るいつもの2時間半の運転はしんどかった。





しかし…

いくらホゲても

それでもやっぱ「あの魚が釣りてぇ!」

って言う思いにかき立てられ、またついつい行ってしまうのだ。






行かなきゃ釣れない!

しかし、行っても釣れない。



だけどもやっぱり行かなきゃ釣れない!!!

と、いつもこの繰り返しw




でも行く一番の理由としては、
やっぱ、釣れなくても釣りをしている時間が楽しい!
と思えるからだ…。




さて…
そんなこんなで迎えた7月18日土曜日。


さすがに釣りしてるのが楽しいとは言え、こうも釣れないと
「ヨメマサ(嫁)を俺のダイペンで誘い出し、
ベッドの上でファイトする週末の方がよっぽど幸せなんじゃなかろうか?」

と心が揺らぐ。


が…

でも、行かなきゃ釣れないんだ!


と、自分を奮い立たせ、
いちおうアラームをセットして寝た。
(もちろん寝る前に勃たせたのは気持ちだけです!漢字からお察しください)




深夜1時。



セットしたアラームが鳴り響いた!



らしい…笑

ここ数日続いた激務のせいで俺はまったくアラームに気付かなかった。


すると娘が「パパ、アラームうるさい!」って起こしてくれた。

思い返すと、良い流れはここから始まっていたんだ。
よく起こしてくれた!娘よありがとう。




そんなこんなで準備を済ませ、タックル、装備一式を積み込み車を走らせた。

自宅から釣り場まではこの時間帯なら約2時間。

いつものようにパプリカと15の夜を熱唱しながら釣り場を目指した。



つうか、実はこの日はヒラマサではなくヒラスズキをやろうと思っていた俺…

この日の2週間前くらいに
釣友のミッチー、はまちゃん、やすくん達の羨ましい釣果に刺激を受けたのと、
この日はヒラマサをやるには少々ラフ過ぎるコンディションの予報だったから…。



しかし…
夜明けを前に現地で着替えをしながら感じた
風、そして聞こえる波の音からは
予報をはるかに下回っていると感じとれた。

もともとヒラマサ釣りをしたかったのでコレはコレで嬉しい誤算。


すぐさまヒラマサ狙いに気持ちとタックルを切り替え、ポイントに向かった。



大潮前の中潮最終日
水温20°前後。


状況的には風は予報を裏切り無風。
雨は時折パラパラと降ってくる程度の曇り空。
波はヒラスズキをやるには足りないけどそこそこのサラシが出る程度…。


うん、いい感じ!



まずは磯の左側に立ち大きめのダイビングペンシルをキャスト!

波立つ海面に少々やりにくさを感じるも、波のピッチに合わせて丁寧にアクションさせる。


しかし、右に左に正面にと数投探ってみるも反応ナシ。

そしていつものローテーションでジグやシンペンもキャストしてみてもやはり反応は無かった。


んー、でも今日は右から波が入っているけどルアーは左によく流れるな〜

と…

それが良いか悪いかも分からないけど、そんなことを思いながら右側の立ち位置に移動する。




ローライトな朝マヅメ。
そして波立つ水面…

「こんな時には!」と付けたルアーは
自分からも、そしてきっと魚からも見やすいだろう
【魚じゃらし工房ムシャポップ180】


文句無しの飛距離、
そこそこのシルエット、
そして控えめだけどほどよいそのポップ音と泡を身にまとってヒラマサを誘いだして来い!


と…
いつものように願いを込めてフルキャスト!



いつものように…



しかし…



いつものように放ったルアーはいつものようには帰ってこなかった!!




フルキャストからの波のピッチに合わせて引いてきた22回目のアクションの直後…

「パシャッ!バシャーン!!」
と白波とともに水面が割れた!
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今思えばこんなサイズの割には控えめな水柱だった。
現にその瞬間はイナダクラスかと思った。



が…



一呼吸置いて入れたアワセの後に感じた重量感で即座にそんなサイズではないことを悟った。


そしてスタッグしてしまったかのように動かない相手と動かせない俺との10秒間の主導権の奪い合い。

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両手でフロントグリップを持ち、
限界まで竿をブチ曲げ…
そしてロッドエンドを腹にさして、
そこに体重を乗せてさらに強引にロッドを絞り込む!


すると…


1ミリも走られることなく、頭がこっちに向いた。


そして相手は俺目掛けて数メートルほど泳いでくる。


急いでリールを巻きとる!


が、すぐにまたその重量にロッドが根元まで絞りこまれた。



そして動かねえ!!!

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スタッグしてないけどそう思ってしまうほどの重さ。

まるで底にへばりついているかのようだ。

それに対して、5回ほどショートポンピングをしながら必死にリールを巻いた。



すると
「ゴーンッ!ゴーンッ!ゴンッゴンッゴンッ!!」とストロークの長い首振りでロッドが叩かれる。



おおーッ!!

フゥ〜ッ!ヒラマサや!コレッ!!


と、その引きに本命を確信してそう叫ぶ。
 

そして「浮け浮け浮けッ!! 」
とさらに小刻みにポンピングしながら強引に浮かそうとリールを巻いた


が…


コレで怒ってしまったのか

「ガンガンガンッ!ガンガンガンッ!!」と

激しく首を振ったかと思ったらそのまま左の根の方へと進み出す…


「ヤバい!!!」


ドラグを出されてる訳じゃないが、ゆっくり進み行くその突進を止める事ができない。


必死に全体重を掛けて踏ん張り、ロッドを曲げ込み行く手を拒む。
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「あぁ〜ダメです!そっちダメです!こっちへ来い!
    あぁーーー、やべやべやべッーー!」

と敬語を交えつつ叫ぶも、相手は止まらない。

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完全にデッドゾーン突入!!!!



このピンチをどう対応するのが正しかったのかは分からないが…

とにかく巻いて、耐えて、巻いて、そして強引に引っ張り、リールを巻いた。

いっさい怯むことなくあくまで強引に!


これが功を奏したのか、
根に回り込もうとしていたヒラマサがたまらず引かれる方に向きを変えて寄ってきた!


「フゥーッッ!!!重いッ!!」

そう叫びながらロッドを目一杯立て
そして強くテンションを掛け続け、とにかくリールを巻ける時は巻いた!

腕はパンパン。

しかし気を抜いたら瞬時にやられそう!

集中!そして強気!!



するとまた激しくロッドを叩いたかと思った直後…

ようやくここで水面を割り、少し沖で一瞬その姿を現した!

この時俺は全てが見えた訳ではなかったと思うが
「おー!デカイ!デカイ!」と叫んだ。
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多分その姿は見えてなかったが、
水面を割った水しぶきの大きさからはそれを感じとれるものだったのかもしれない。



そして…
 

「ガンッッ!ガーンッ!ガーーンッ!!」
とまた大きく首を振り…


またまた行きやがった、あの根の根!…(大汗)

一度は事なきを得た危険なその根の方へとまた進み行く。





「うわぁーーーッ、竿が折れるよ〜ッ!」
と叫びながらもロッドをさらにブチ曲げて止めようとした





しかしやっぱり止まらなかった。


そして寄せ波に乗り一気に根際に突っ込こまれた!


リーダが根に触れてる感触が伝わって来る!


絶対絶命、最大級のピンチ!!!!
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こんなのもういつ切られてもおかしくない状況!



しかし、とっさに目一杯立てていたロッドを倒し、
そして自分が一歩前に進む事でできるゆるみを作る
と言う事を身体が勝手にした事で

ここもまたラインブレイクはまのがれた。
決して頭で考えてやったことではない。

ヒラマサが一瞬糸がユルんだスキを見逃さず、速攻で沖に走ってくれたので本当に良かった。 

そしてこの時ばかりは手元で7キロ掛けていたドラグが滑った!
瞬間的な速さと強さはやはり海のスプリンター。

最初にあの10秒間を制していなかったら、今この時間はなかったかもしれない…



すかさず沖に向かって動いた相手を強引に一気に引き寄せた。



そして…

ついにその姿を現す!!


一瞬だけ足元の水面を割った姿は大きく…
その直後に水中に見えたそのシルエットはもう疑う余地のない大物!!
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最後はスズキみたいな豪快なエラ洗い!
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そしてどうにか逃れようと水面をもんどり打って大暴れして抵抗するも…


磯際の攻防も制したのは俺だった。


気合いの入り過ぎで大事なロッドを折りつつも…


「オラッー来い!!上がれぇッ!!」と大声で叫びながら磯に引きづり上げ、勝負有り!


獲ったぁーッ!シャアァッ!


うおぉッ!デカイ!デカイ!デカイッ!!!


2分5秒間、全力でぶつかり合った相手が今目の前に横たわる。
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しばし興奮冷めやらぬ状態が続き、
俺の言葉がめちゃくちゃだったのが後で笑えた。


そしてこの時はまさかここまでの数字を叩き出すような魚だとは思ってもみなかった。

と言うより、大きいけど記録がどうとかを考える気持ちになんかならない出会い。


ただ…
求めていたヒラマサに出会えた驚き!
互いに一歩も引かなかった一対一のガチンコ勝負!
こんな大魚を釣り上げる事ができた喜び!
そして竿が折れたちょっぴりの悲しみ!


その感情がすべてで…
デカイよ!デカイよ!すげえよ!と

ただ、ただ、興奮し続けた…





さてさて、そしてこんな夢の大魚を手にしたこの日ですが…

実は2年前にこの世を去った父さんの誕生日でした。


そんな日にこんな記憶に残る出会いがあったのは
自分の誕生日にもかかわらず、釣り好きな俺への父さんからの男気プレゼントだったのでしょうか…?



まぁ、真実はわかりませんがそういう事にしておこう笑笑


つうことで…

父さん!

受け取ったぞ!見たかッ!すげぇーだろ!!!
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房総磯ヒラマサ130㌢18 キロ!!

この一本に繋がったすべての方々との出会いと導きに感謝!!

ありがとう!

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