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▼ 魚の付き場
こんにちは!
BlueBlue吉澤です。
天気が良い日の朝は寒い。
そんな季節になって来ましたね。
空気も乾燥しており風邪を引きやすい季節になって来ましたので注意です。
さて、今日は本の中で面白い内容を見つけたので、紹介させて頂きます。

前川光司 編 サケ・マスの生態と進化 文一総合出版
活字が大変苦手な私ですが、魚に関する本は興味が先行するため時々読んだりします。内容は様々で、難しくて理解出来ないことも多々あり。。。
学生時代にもっと勉強しておけばよかったな。
っと、思うこともしばしばです。
今回は上記『サケ・マスの生態と進化』の第4章の1ページを抜粋します。
(引用)
採餌場所の選択
川の流れの中には、個体にとって採餌に有利な場所と不利な場所がある。各個体はそれをどのように判断しているのだろう。流水中の一点を
通過する水生昆虫の量は流速にほぼ正比例して大きくなる。これに対して、遊泳を伴うエネルギー消費は流速に伴い急激(指数級数的)に増大するため、餌の流入量が大きくエネルギー消費量が小さい採餌場所ほどより効率が高い。Fausch(1984)は、実験水路において餌の供給量と遊泳行動に必要とされるエネルギー量の差から、複数種のサケ科魚類について各個体の定位点の報酬率を算出した。図は、全長が7mほどの実験水路内で報酬率(カロリー/時間)が上流から下流にかけて変化する様子を等高線のように表したもので、○とその中の数字はそれぞれギンザケ稚魚11個体の定位場所と社会的順位とを示している。この図から、干渉型競争において優位な個体から順に価値の高い採餌場所を利用したことがわかる。この研究のほかにも、近接する流速が大きく流下餌動物量が増大するマイクロハビタットでは集団サイズが大きくなることや(Elliott,2002)、定位点の流速が大きくなるにつれてナワバリ維持のための遊泳コストが高くつき攻撃頻度が低下することも報告されている(Adans et al.,1995)。(Fausch,1984:Figure7を改変)

旧江戸川を例にして考えると
関東平野>利根川水系>旧江戸川>舞浜大橋>左岸の2本目の橋脚周辺←ここがマイクロハビタットにあたる部分で、生息地をマクロで見た場合という事です。
この図と文章を読んで多くの方は『何を今更。。』と思う方も多いかと思いますが、渓流のトラウトゲームだけでなくそのまま河川シーバスの攻略にあてはめられるかと思います。
ちょっと釣り人なりに噛み砕いてみます。
餌の流入量は流速に比例する:流れが速い場所ほど一定時間に餌が通過する量が多くなる。今回の実験では水生昆虫が餌として使われているため遊泳能力はほぼ無いに等しいと考えられます。そのため、一概に全ての条件でこの比例が当てはまるとは思いません。しかし、弱った魚や遊泳力が低い魚などを餌とする魚はまさにこの式が当てはまるのかと思います。
シーバスの場合、バチやアミなど流されてくる餌を食べる魚を狙う場合はよりイメージしやすい事例かと思います。
逆に考えると流れがない場所に餌が溜まる場合、釣りが難しくなるのも魚の定位する場所がハッキリしない、無い事から適切なアプローチが出来なくなり釣りが難しくなっているのでは?と思います。
(私の考える適切なアプローチとは:明暗の釣りを経験あるかと思いますが、魚がステイしているであろうポイントに対して、ルアーを通す角度、レンジ、スピード、動き、シルエットetcを合わせると答えがあったかのように釣れる事があり、その答えこそが適切なアプローチであると考えてます。そのため、魚が動く展開になると難しいというのはこの答え合わせの精度が無数の方向からなる3次元の展開になるからだと考えてます。)
>遊泳を伴うエネルギー消費は流速に伴い急激(指数級数的)に増大するため、餌の流入量が大きくエネルギー消費量が小さい採餌場所ほどより効率が高い。
流れのヨレに魚が付く理由かと思います。
自分の体が流されずに速い流れ(餌と遭遇する確立が高い)にすぐ飛び出して行けるポイントに魚は付くことを示していることをこの事から読み取ることが出来ます。
>報酬率(カロリー/時間)が上流から下流にかけて変化する様子を等高線のように表したもので、○とその中の数字はそれぞれギンザケ稚魚11個体の定位場所と社会的順位とを示している。
①の個体は餌が投入される場所のすぐ近く(餌との遭遇率が一番高いところ)にいるという事で、飼育環境ならではの結果かと思います。
魚は学習する、一番強い個体(デカイ)が一番良い所にいるという事が判ります。
②以下の個体
水の流れはカーブの外側ほど早くなり、流速が早いほど餌との遭遇率も高くなる。そのため流れのカーブが始まる場所に順位の高い個体(デカイ個体)が定位している。
また、餌を流す場所(上流)に近い場所よりも所流速が早い場所の方が餌との遭遇率もあがるため、魚は出来る限り流れの早い場所を好み順位ごとに並ぶという事が判ります。⑧、⑨の順位が逆転しているのはちょっと判りませんが、試行回数を増やせば消えるのではと思います。
すなわちデカイ個体を釣るならば一番流れが早くなる場所の先頭を打つ事が大切なのかと思います。
>近接する流速が大きく流下餌動物量が増大するマイクロハビタットでは集団サイズが大きくなることや(Elliott,2002)、定位点の流速が大きくなるにつれてナワバリ維持のための遊泳コストが高くつき攻撃頻度が低下することも報告されている。
流れが速い場所の近くのヨレこそが爆釣ポイントで、ピンで魚が溜まるとの事でしょうか?
以上、私がこの図と文面から読み取れたのはこんな所で、自ずと初めて入る釣り場においてどこから攻めたらいいのか?順位の高い個体(=デカイ個体)を釣るにはどうしたら良いのか?等が絞れて来ます。
活字が苦手な私でもついつい読みこんでしまう魚の本。
釣りに関係ない本でも釣りにフィードバック出来る事はあったりするものです。
もちろん実際の釣り場は本や論文のままではなく、環境変化や人的プレッシャー等が加わり内容を鵜呑みにして釣りに行っても釣れないことの方が多いと思います。
(流れが変われば魚の付き場が変わるので、地図見ただけで釣れたら苦労はなく、頭だけで釣りをしてても答えにはたどり付けないかと思います。)
ただ、魚の習性を知って釣りに試行と考察を繰り返していくのも釣りの面白い所かなと思いますので、紹介させて頂きました。
なにかの参考と読んで頂いた方の釣りがより自信のあるものになっていただければ幸いです。
BlueBlue吉澤です。
天気が良い日の朝は寒い。
そんな季節になって来ましたね。
空気も乾燥しており風邪を引きやすい季節になって来ましたので注意です。
さて、今日は本の中で面白い内容を見つけたので、紹介させて頂きます。

前川光司 編 サケ・マスの生態と進化 文一総合出版
活字が大変苦手な私ですが、魚に関する本は興味が先行するため時々読んだりします。内容は様々で、難しくて理解出来ないことも多々あり。。。
学生時代にもっと勉強しておけばよかったな。
っと、思うこともしばしばです。
今回は上記『サケ・マスの生態と進化』の第4章の1ページを抜粋します。
(引用)
採餌場所の選択
川の流れの中には、個体にとって採餌に有利な場所と不利な場所がある。各個体はそれをどのように判断しているのだろう。流水中の一点を
通過する水生昆虫の量は流速にほぼ正比例して大きくなる。これに対して、遊泳を伴うエネルギー消費は流速に伴い急激(指数級数的)に増大するため、餌の流入量が大きくエネルギー消費量が小さい採餌場所ほどより効率が高い。Fausch(1984)は、実験水路において餌の供給量と遊泳行動に必要とされるエネルギー量の差から、複数種のサケ科魚類について各個体の定位点の報酬率を算出した。図は、全長が7mほどの実験水路内で報酬率(カロリー/時間)が上流から下流にかけて変化する様子を等高線のように表したもので、○とその中の数字はそれぞれギンザケ稚魚11個体の定位場所と社会的順位とを示している。この図から、干渉型競争において優位な個体から順に価値の高い採餌場所を利用したことがわかる。この研究のほかにも、近接する流速が大きく流下餌動物量が増大するマイクロハビタットでは集団サイズが大きくなることや(Elliott,2002)、定位点の流速が大きくなるにつれてナワバリ維持のための遊泳コストが高くつき攻撃頻度が低下することも報告されている(Adans et al.,1995)。(Fausch,1984:Figure7を改変)

(引用終わり)
簡単に説明すると地域>水系>河川>瀬>マイクロハビタット。旧江戸川を例にして考えると
関東平野>利根川水系>旧江戸川>舞浜大橋>左岸の2本目の橋脚周辺←ここがマイクロハビタットにあたる部分で、生息地をマクロで見た場合という事です。
この図と文章を読んで多くの方は『何を今更。。』と思う方も多いかと思いますが、渓流のトラウトゲームだけでなくそのまま河川シーバスの攻略にあてはめられるかと思います。
ちょっと釣り人なりに噛み砕いてみます。
餌の流入量は流速に比例する:流れが速い場所ほど一定時間に餌が通過する量が多くなる。今回の実験では水生昆虫が餌として使われているため遊泳能力はほぼ無いに等しいと考えられます。そのため、一概に全ての条件でこの比例が当てはまるとは思いません。しかし、弱った魚や遊泳力が低い魚などを餌とする魚はまさにこの式が当てはまるのかと思います。
シーバスの場合、バチやアミなど流されてくる餌を食べる魚を狙う場合はよりイメージしやすい事例かと思います。
逆に考えると流れがない場所に餌が溜まる場合、釣りが難しくなるのも魚の定位する場所がハッキリしない、無い事から適切なアプローチが出来なくなり釣りが難しくなっているのでは?と思います。
(私の考える適切なアプローチとは:明暗の釣りを経験あるかと思いますが、魚がステイしているであろうポイントに対して、ルアーを通す角度、レンジ、スピード、動き、シルエットetcを合わせると答えがあったかのように釣れる事があり、その答えこそが適切なアプローチであると考えてます。そのため、魚が動く展開になると難しいというのはこの答え合わせの精度が無数の方向からなる3次元の展開になるからだと考えてます。)
>遊泳を伴うエネルギー消費は流速に伴い急激(指数級数的)に増大するため、餌の流入量が大きくエネルギー消費量が小さい採餌場所ほどより効率が高い。
流れのヨレに魚が付く理由かと思います。
自分の体が流されずに速い流れ(餌と遭遇する確立が高い)にすぐ飛び出して行けるポイントに魚は付くことを示していることをこの事から読み取ることが出来ます。
>報酬率(カロリー/時間)が上流から下流にかけて変化する様子を等高線のように表したもので、○とその中の数字はそれぞれギンザケ稚魚11個体の定位場所と社会的順位とを示している。
①の個体は餌が投入される場所のすぐ近く(餌との遭遇率が一番高いところ)にいるという事で、飼育環境ならではの結果かと思います。
魚は学習する、一番強い個体(デカイ)が一番良い所にいるという事が判ります。
②以下の個体
水の流れはカーブの外側ほど早くなり、流速が早いほど餌との遭遇率も高くなる。そのため流れのカーブが始まる場所に順位の高い個体(デカイ個体)が定位している。
また、餌を流す場所(上流)に近い場所よりも所流速が早い場所の方が餌との遭遇率もあがるため、魚は出来る限り流れの早い場所を好み順位ごとに並ぶという事が判ります。⑧、⑨の順位が逆転しているのはちょっと判りませんが、試行回数を増やせば消えるのではと思います。
すなわちデカイ個体を釣るならば一番流れが早くなる場所の先頭を打つ事が大切なのかと思います。
>近接する流速が大きく流下餌動物量が増大するマイクロハビタットでは集団サイズが大きくなることや(Elliott,2002)、定位点の流速が大きくなるにつれてナワバリ維持のための遊泳コストが高くつき攻撃頻度が低下することも報告されている。
流れが速い場所の近くのヨレこそが爆釣ポイントで、ピンで魚が溜まるとの事でしょうか?
以上、私がこの図と文面から読み取れたのはこんな所で、自ずと初めて入る釣り場においてどこから攻めたらいいのか?順位の高い個体(=デカイ個体)を釣るにはどうしたら良いのか?等が絞れて来ます。
活字が苦手な私でもついつい読みこんでしまう魚の本。
釣りに関係ない本でも釣りにフィードバック出来る事はあったりするものです。
もちろん実際の釣り場は本や論文のままではなく、環境変化や人的プレッシャー等が加わり内容を鵜呑みにして釣りに行っても釣れないことの方が多いと思います。
(流れが変われば魚の付き場が変わるので、地図見ただけで釣れたら苦労はなく、頭だけで釣りをしてても答えにはたどり付けないかと思います。)
ただ、魚の習性を知って釣りに試行と考察を繰り返していくのも釣りの面白い所かなと思いますので、紹介させて頂きました。
なにかの参考と読んで頂いた方の釣りがより自信のあるものになっていただければ幸いです。
BlueBlue吉澤
- 2013年11月22日
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とてもためになる引用、解説ありがとうございました!
私は河口域でのゲームが多いのですが、その場合は底の動いていない海水とその温度差、表層を走る川の流れや上げの時に底は上げ、上には川の流れが乗っかっているなどなどをわかっているつもりで釣りをしていますがやはりその他無数の要素がマッチして魚が口を使うわけで。しかし川としての水の動きは本当に理解しなくてはならないことですね(^_^)ありがとうございます!
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