プロフィール

三浦サトシ

島根県

プロフィール詳細

カレンダー

<< 2024/4 >>

1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30

検索

:

アクセスカウンター

  • 今日のアクセス:6
  • 昨日のアクセス:10
  • 総アクセス数:83449

QRコード

リンク先

DUEL

親子の関係

「今日、行くか?」


 

「行く」


 

たったこれだけの言葉を交わし釣行は決まる。


 

ポイントへ向かう車中でも特に会話はない。


 

iphoneからイヤホンで音楽を聴いている。


 

釣り場に着けばそそくさと準備を済ませ、我先にとポイント入っていく。


 

どちらかが先に釣ろうものならさらにお互いが無言。
 

f5hm7fdrumoxh34zm7yi-afc631da.jpgghua4vonb93g64z5yv8s-21444426.jpg


「もうオヤジには負けない」




「まだまだお前には負けるワケがない」




親子とはいえそこにはガチガチの勝負意識のぶつかり合いがある。




教えを乞いたい気持ちがあるのかどうかは判らない。




特に聞かれもしないので自分も技術的な話はしない。




周りからみれば親子でシーバスって理想的で微笑ましいと思われているのかもしれないが、実態はこんな感じ。




親子本来の姿がこうだとは思わないがこれがウチのスタイル。



以前書いたこともあるが小さいときから一緒に釣りで遊んできた。

hudrbhns7gv449agf7xk-c2209bf9.jpg

少年期から思春期に向かい、何かに悩んでいるような時にも釣りに誘った。



v9ww9ecrepf559enm7bd-b7cdd32d.jpg

 


特にこれといったことを打ち明けられることもなく、少し離れたところで黙々と二人で釣りをした




話をしなくても通い合うものがあるように感じていたのだが、本当にそうだろうか、と、ふと思う。




「親の心子知らず」とは良く言ったものでなかなか思いは伝わらない。




省みれば親として、もっと言葉で、態度で、伝えるべきものがあったのではないか。




自信をもって背中をみせることができていたのだろうか。




そんな幼稚な自問自答をしてみても仕方がないのであるが・・・




秋が徐々に深まっていく。



この夜はたまたま二人ともほぼ同時にシーバスをキャッチすることができた。


pcutfks7zi53wuiogtkf-bae041f8.jpg


その後オヤジの貫録?でチビながらもう一匹。

ff2ngdwjcgg9vn8br36e-9eeb3c8d.jpg


帰りの車中、空気が少し緩んでいたのを確かに感じた。



しかしそれでも、結果には満足してはいないだろうと思う。



台風の余波が残りそうなこれから数日。



おそらくまた、親子間の微妙な溝を保ったまま、二人で釣りに出かけていくことになると思う。




オヤジのいつ晴れるともしれないわずかな憂いを纏いながら。

コメントを見る

三浦サトシさんのあわせて読みたい関連釣りログ