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サルベージ70は重い方が飛ばない? 22/365

  • ジャンル:日記/一般
SHIMANOのお問い合わせダイアルに

よく頂くご質問に、

「カタログを見ると、サルベージ70mmは

ji86hhuspax6htbtpa87-e7617acc.jpg

重たい20gの70ESの方が、

軽い16gの70Sより飛ばない
事になっているが、

間違いじゃないか??」

というお問い合わせがあります。



今回は、そんな疑問に少しでも情報が提供できる様に、

こちらにその回答を記載させて頂きます。


確かに、SHIMANO総合カタログを見て頂くと、

20gの70ESの方が

16gの70Sよりも飛ばない結果となっています。

w8kyhhb6ynggwsjxat7a-4960d7b9.jpgd7et5m296t6mkjko9yfn-b0bc31bd.jpg

これ、私(ルアー担当)がキャスト時に

キャストミスしたわけではありませんよ!!(汗




サルベージの中身を見て頂くと、

その理由が分かりやすいかと思います。

mm3n8bsd4oud58dse59v_480_360-b96b78bc.jpg

上)サルベージ70S/16g
下)サルベージ70ES/20g


サルベージ70の内臓ウエイトはこの様になっており、

20gの70ESの方が、16gの70Sよりも

ウエイトが後方に伸びているのが

ご理解いただけるかと思います



これを元に、重心位置のイメージを画き加えると、

u8r8wbbc6ukib9mhknsg_480_360-66d808cb.jpg

上)サルベージ70S/16g
下)サルベージ70ES/20g


こんな感じで、重たい70ESの方が後方に

重心が寄っていることが分かります。


結果、スイムフォームの立ち角度も
rz4zowdk33si4zh558a4-f59a4410.jpgzmx4x9fuy94d7feperdy-14970ba4.jpg
70ESの方が70Sに比べて2度程、

水平姿勢に近くなっております。


重心移動構造を持たないバイブレーションでは、

この差が、飛距離の差に影響するんです。


バイブレーションはキャスト後、

空中で、ウエイトがある頭側を進行方向に向けて

飛んでいきます。(キャスティングテストで確認済)


その為、より前方に重心のある70Sは

頭から素直に飛行するのに対し、

少し後方に重心がある70ESは

お腹を進行方向に向けようとしながら

飛んでいきます。


これによって、空気抵抗が生まれ、

無風下の飛距離計測では差が生まれていると

考えています。


その差は、こんなところでも見られます。

【沈降速度】という項目ですが、ルアーが着水後

どの程度のスピードで沈んでいくかを示した数値です。
z3azcjcio92ibvc5z6pr-044fca35.jpgtpvkz5ktz6o5rh36kjfe-cb06d16f.jpg
この数字でも、軽いはずの16gの方が、

明らかに沈降速度が早い、という事が

分かるかと思います。


以上の理由で、重たいはずの70ESが

スペックシール上では飛距離も沈降速度も

70Sより飛ばなくて、沈まない、

という表現となっているのです。


正直、このデータが出たとき、困りました(笑

私(ルアー担当)自身も、


こんな筈は?! 

と思ったからです。



でも、データを改ざんして表現しても

意味がないので、

何度も同じテストを繰り返して確認しましたが、

やはり結果は同じでした。



では、なぜわざわざ70ESを作ったのか?という点ですが、

これは、実際の現場で釣り比べて頂ければ

良くわかります♪

たとえば、風の強い日。

スペックシールでは16gの70Sの方が飛ぶ事になっていますが、

こんな日は、明らかに20gの70ESの方が安定して

飛行します。


自重が与える、慣性力の差ですね。


また、流れが強い河川や、

複雑な潮流のサラシを引く時なんかも、

70Sより70ESの方が安定感が高いです。


更に、70Sは前傾姿勢なので、

動きの幅が大きく、ハイアピールなバイブレーションですが、

70ESはわずかに水平姿勢に近づいているため、

動きの幅がやや小さく、ナチュラルなタイトローリングと

なっています。



この差が、重要なんです!!

その為に、生まれたんです♪




発売開始から今年で7年目のEXSENCE Salvage♪

皆さまに更にご愛用頂くべく、

まだまだ生産を続けておりますので、

機会が有りましたら、

是非、

ルアーボックスの片隅に入れてあげてくださいm(_ _)m


製品情報はこちら

 

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