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EXSブレーキのマニアックな話 49/365 

  • ジャンル:日記/一般
EXSENCE リール担当 Mです。


今回はこの秋発売したNEW EXSENCE LB


に搭載されている


噂のEXS(エクス)ブレーキについてお話させて頂きます。



みなさんもう店頭でご覧いただきましたでしょうか?




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オールマットブラックで武器感ムンムン♪



男の道具、「武器」をイメージして造りました!



自分、こういうテイスト大好きなんです。

 

これまでのシマノ製品には、



なかなか無かったデザインなので



社内でも賛否両論ありましたが、



何とかデザインチームが



格好良いリールに仕上げてくれました。




でもデザインの話はおいておいて、



本題へ行きましょう。


 

っとその前に



「そもそもレバーブレーキってどうやって使うの?」



という方もいらっしゃいますよね?




まず始めに、レバーブレーキリールの基本から



ご紹介させて頂きます♪





通常のスピニングリールとの大きな違いは



レバーが付いているところ。

 

このレバーを
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下にカチッと下げると、ローターが逆転しない状態。



つまり ドラグがついているので、



この状態では 何ら普通のスピニングと変わりません。




逆に
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レバーを上にカチッと上げると



ファイティングモードへ



この状態でローターが逆転可能になり



レバーを引く、離すで、



ラインを出したり、止めたりと、



自在にラインをコントロールする事が出来るんです。

 

動きとしてはたったこれだけ。



知ってしまえば意外とシンプルだと思います。





レバーリールに対するご興味をお持ちいただけた(?)ところで



本題へ

 



そもそもEXS(エクス)ブレーキって




どうやって生まれたの?という話題から。

 


インストラクターの泉 裕文さんとシーバスを狙っていたら、



泉さんからこんなことを質問されました。



「ねぇねぇ、



この レバーブレーキのこのブレーキって



ON と OFF しかないけどさ~



ONとOFFの中間って作れないの?」




つまり現状レバーブレーキ付リールは



ブレーキ力が「0」か「100」かしか無いのです。




「30」とか、「50」とか、



程よいブレーキがかけられるようにできないの?



という事でした。



それを聞いた瞬間、リール担当として



確かにできたら使いやすそう! と直感的に感じたのです。



実際、バラさないためにレバーリールを使用するのに



良くあるミスとして、



レバーを使い過ぎる事で、



ラインテンションが抜けて過ぎてしまって、



逆にバラしちゃうケースがあります。。

 


泉さんはそういうバラしが無い様に



パンピングブレーキをしています。



チョット古いのですが、この映像をご覧頂くと



解りやすいかと思います。



5分20秒辺りでリールがアップになるところにご注目!!


 
http://tv.shimano.co.jp/178

 

でもパンピングブレーキって、



慣れるまではちょっとテクニックが必要で、



そんなテクニックを使わなくても、



シーバスをバラさない、



更に簡単で操作性の高いレバーリール。



これが狙いです。




やってみましょう!!



ということで開発がスタートしました。


 

中間のブレーキ力を出せるようにする。




言葉でいうと簡単なのですが、これが大変。




レバーを引いてもブレーキ力が



一気に上がらないようにすするにはどうするか?




本当にいろいろ試しました。




結局何が一番のネックかというと、





設計上のスペース。




そもそもこのブレーキを発生させる機構周辺には



全然スペースがないんです。




この限られたスペースの中で求められる機能を



達成するのに開発チームはかなり苦労しました。



でも、EXSブレーキはこの問題を解決したのです!!



この解決方法が、




バネ

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従来のモデルにはこれは入ってません



 
これにブレーキシューを取り付けると

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 こんな感じになります。




レバーを引くとこのシューが上に動き





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この、「ブレーキコア」という相手部品の内壁に当たり、



その摩擦力でブレーキを発生させてるんです。



この当たりはじめをソフトにして



じわ~っとブレーキ力が上がるようにしています。




それがこのバネの役割です!





ここからさらにマニアックなります。




是非お付き合いください!!




このブレーキコアという部品の内壁には



表面を荒らす加工を施しています。



摩擦力を上げるために表面をわざと荒らしてるのです。



EXSブレーキはこの粗さにもこだわりました。



EXSブレーキの特徴である、



ドラグのように、じわじわとラインを送り出せる



この「じわじわ」を体現できる様に



表面処理の粗さを細かく調整しました。




従来品より粗さを抑えているんです。



で、これら 



バネと粗さ調整


この二つで



ここまでブレーキの特性を変えることに成功しています。



その証拠がこちら。



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縦軸がブレーキ力で、横軸がレバーの引き量です。



一目瞭然で違いがわかりますよね?



EXSブレーキの「じわじわ」とブレーキ力が上がる感じ。




さらに、さらに、



実はカタログ値にも、このブレーキの特長が表れています。



それが最大ブレーキ力の値。



通常のレバーブレーキは8kg ~10kgですが、



今回のEXSENCE LB は 3kg
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と全然違うんです。



これは滑らかなブレーキを実現させるための結果です。



低すぎるんじゃない? と 心配された方



安心してください!!



3kg で十分なんです。



お手持ちのシーバスタックルで3kgかけてみてください。



十分と言う意味が簡単にご理解いただけると思います♪



以上 EXSブレーキの真実でした。



ではでは

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