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元・原付の男
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対象魚
▼ 釣りで飯を食う
- ジャンル:日記/一般
インボイス対応で領収書に10%と書かなければいけないのですが、書かずに発行していた事で再発行手続きなどの対応に追われる自業自得の今日。
慣れない仕事に慣れて、非日常が日常になり、やった事が無いことや知らない事で致命的なミスをしたりしましたが、何とか助けて頂いて右肩上がりに成長しております。
政府による新型コロナ対策の影響で経営にダメージが出るかと思ったけれど予想は良い方に外れてまだ生きている。
開業から5年。
まだまだこれからだけど満足できる人生を歩んでいる。
でも、ここまで来るのは、まーまーしんどかった。
これまでに自分の認識が大きく変わった事がある。
2011年。
凄腕四国ブロック。
これで年間GPが取れた事で自分の釣りがある程度完成されている物だと気が付いた。
それまでは、自分の釣りを比較する対象が無かったので相対的に判断する事が出来なかった。
唯一の比較対象が雑誌の中のトッププロだったので、これに比べれば下手なのだろうと思っていた。
なんか理屈も凄いし、理屈が凄い!
圧倒的な理屈。
綺麗なスズキの写真を見て、僕には届かないレベルの人なのかと思っていた。
あれ?
俺、なんか勘違いしているか?
そんな疑念を生む。
他人にはどうでも良いことだけど、僕にとっては大きい意味がある。
これは、僕の中で起こった事実でただの読者感想文。
そこで完結させておきたい。
僕にとっては、衝撃的な体験だったので文章にしている。
文章にする事で現象を客観的に見たい。
たまに思い出した時に詳細を忘れていて思い出すのがストレスなので書いているのが事実に近い気がする。
雑誌の企画で愛媛県に来た時にあまり良く無い結果になったようだ。
画面には通い慣れたポイントが映っている。
僕の足跡が刻まれているフィールド。
画面から伝わりにくい道具の管理や投げる上手さは僕の目でも拾えている。
プロと呼ばれている人は何か自分とは違う技が有ったりする物だと思っていたが、僕の認識が狂っていた事に気がついた。
何というか
あると思っていた。
僕と彼の間に大きな差があると思っていた。
彼がやれば僕に出せなかった結果が出るのではないか?
僕がスズキをやっててずっと消えなかった感覚が消えた。
勘違いした僕が悪いのだろう。
勘違いさせた雑誌が悪い気もするけど。
勘違いさせた雑誌が悪い気がする。
買った僕が悪い気もする。
いや。俺は買ってない。友達が買ったやつ見てただけやった。
••••。
プロリーグとかは無いし釣果を競う物でも無いのか。
プロアングラーとは人の上に立っているのではなく、人の中心にいる感じなのかなぁ。
じゃあ、トッププロとは何なのか?
トップの意味が分からん。
基本的に釣れる人が釣れない人に釣り方を教える様な気がするけどそこは謎。
結論としては、
知名度と釣れるのは別。
有名な人は自由も無くなりそうだし悪い事も出来ないので自分が成りたいとは思わなかったけれど、なんとういか思ってた感じと違っていた。
仕事でも同じ感触で一般のお客様の方が多く釣る事が多い。
プロなら誰よりも釣って欲しい。
誰も釣れてない中でも釣って欲しい。
誰もやってない釣り方で釣って欲しい。
今となっては実演販売の人くらいにしか思っていないけれど、その時はそんな事を思っていた。
思っていたと言うか雑誌にそれっぽい事が出来そうな雰囲気で書いていた。
厳しい状況で捻り出した1匹とか書いてたけど、同じ地域で釣ってた人もその日は釣れて無いのか?
1匹しか釣れんかっただけやん。
雑誌が悪い気がして来たわ。
2012年辰年。
僕はこの写真の岸にいた。
今は、その沖で仕事をしている。
遊漁船の仲間に呼んでもらって松山から1時間半走って到着した座標。
何だか岸に昔の自分の姿が見える気がした。
仕事をしているので数字を出さなければならない。
演出で誤魔化せない釣果が数字としてお客様に突きつけられる。
少しでも良い釣果を出す為に時間とお金が許してくれる範囲で出来る努力は全てやる。
飯がかかっているので必死になるのは当たり前だけど、何だか楽しさも有る。
でも、殆んどは苦しさ。
その中で、何か
何らかの価値をお客様が持ってくれたら
それは、釣果でも良いし
釣り方でも良いし
記録でも良い
釣りに誘った初心者の友達が釣った時
釣れた本人よりも連れて来たベテランは喜ぶ。
お客様の心が動いたら
そこに感動が有れば、僕の仕事は成功と言える。
釣果だけ出したらいいなら漁師だし、魚が欲しいなら魚屋に行けば済む話。
僕の船の商品は感動なので、提供がなかなか難しい。
まだ全然上手くいかない事も多い。
ベテランほど不感症になるしね。
ただ、釣れない釣りに感動は無い。
釣れない釣りはスパイスになるけど感動は無い。
12年前は自分の人生がこんなにも変わるとは思わなかった。
会社も辞めて、趣味が仕事になり、無趣味になった。
そういえば、あの頃に遊んでいた人達もまだ釣りやってるのかなぁ?
- 2024年1月19日
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