知らない水面 (little-jackモニターレポート)

4月5日 長潮 20:30

「最悪の潮回りだなっ…」

そう呟きながら僕は黒いツーリングワゴンのステアリングを握っていた。


前回の釣りで同行者が30㎝オーバーのメバルを仕留めた同じ場所に入りたいが為、だだそれだけである。


大体、長潮の引き8分から釣り始めて釣れるような場所ではないし、ましてやそれが地合いを外した時間に行動するような無邪気で、間抜けな魚では無いことぐらい十分に理解しているつもりである。


仕留めてやろうなんておこがましい考えは無い、ただそれが潜むエリアでルアーをキャストてみたい!

ただそれだけである。


第一、僕は何年かその場所に通っているのだが、干潮周りにキャストしようと思った事が全く無い。 
僕の行くその場所は、それ程水浅く、そしてこの時期は深く藻に守られているのである。


つまり、長年通っているのだが、干潮周りのそこの海中からの反応を… 

         
僕は知らないのである。









低気圧接近前、

嵐の前の静けさか、凪の海面はライズも全く無く、多くの釣り人が期待するであろう力強い食物連鎖が海中で行われでいる様な雰囲気は全くない。…



「やっぱり駄目かぁ…」


心の声では無い 
無意識に思わず僕ははっきりと声に出して呟いた。


やっぱり…

予想通り長潮の引き8割の状態で躍動感のある水面は期待出来ないと言う自らの読みが当たった微妙な満足感


駄目かぁ…


サプライズ的に干潮時に好条件が訪れているのではないかと言う1パーセント有るか無いかと言う淡い期待が裏切られた失望感


悪条件を承知で行動を起こした釣り人にとって余りに深い言葉


「やっぱり…駄目かぁ…」




まず満潮時の50%しか無いであろうオープンなエリアを鯵祭ストレートフラッシュホタル+ジグヘッド1㌘で探ってみる。


やっぱり…


反応は無い。


今日を半ば諦めて次回の釣りのためにウィードの位置を確認するため、闇雲にキャストして良質な藻場を探し、ルアーをフォール出来る水面を探してみる。


水深約2㍍の


中層までフォールしただろうか



なんとも明らかに硬い、しかも生命感あふれる反応がティップに伝わる。


アッ!!!ヤバいっ!!!




と反射的にフッキング


ウィードヘッドを滑るように引き寄せたのは


何とっ!


20センチクラスのメバル(^^;)



そこから藻のエッジを沖側からカーブフォールで当てるイメージで釣る。


するとどうだろう!


15センチから20センチがメインではあるがワンキャストワンバイト状態なのである。


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この静けさに満ちた干潮時のシャローの藻場周りにはしっかりと、しかもしたたかにそれらは存在していたのである。



よりそれらの命の源である藻場により寄り添うように…



結局のところ


サイズこそ出なかったが、


自らの既成概念に捕らわれ、しかも周りの情報に捕らわれていた僕はただ…


知らなかった


いや…違う


知ろうとしなかった


のである。





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今回のお道具

竿 
アブガルシア ソルティステージアジ83L

リール
シマノレアニウムCi4+C2000s

ライン
YGK X-3 0.25号

リーダー
東レ トヨフロンLハード1.5号

ルアー
little-jack 鯵祭ストレート
フラッシュホタル、コマセオレンジ

でした。

皆様良い釣りを(^^)/





























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