ジャイアントキリング!?

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日曜日は鹿児島県志布志市にて

後藤旗争奪柔道大会が行われました。





ご存じのとおり我が家の長男カイタは



10月から新しい道場に移籍し

毎日柔道の稽古に励んでおります。









移籍後初めての大会では

同じ道場の友人でもある重量級のエースと準決勝で対戦し優勢負け



3位という結果に終わりましたが

この階級は地区大会は1位から4位までを我が道場で独占







一生懸命練習する結果が出てきております。




とは言うものの

この地区のレベルは決して高いものではなく

先の体重別選手権の県大会では

全国的に有名な

延岡の名門道場の軽量級チャンピオンと対戦し



開始10秒の瞬殺負け



まだまだ全国レベルとの差をまざまざと見せつけられ

未熟さを痛感させられました。






それ以来

日々の打ち込み、連絡技の練習を地道に続け

親子揃って努力の日々です。


如何せん体重25キロと軽量な身体。

道場内でも最も軽く小さいので

カイタの武器は

「スピードとスタミナ」

と教えそれに見合った練習をさせています。






そのおかげで

稽古での乱取りで得意技にしたい背負い投げがポツポツ掛かりだしました。

決して「急成長」という言葉には程遠いレベルですが

ゆっくりと自分のモノにしたいという彼なりの成長をみせてます。




試合がたくさんあるので

できる事ならすぐに使える

簡単に投げれる技を教えたいのですが

突貫での中途半端な技をいきなり教えるのではなく

基本に忠実な技をたくさん練習して習得できれば

それは一生の武器となるはずです。




今はまだまだ試合でスカ勝ちができない分

今しばらくの辛抱ですが

必ず日々の努力が実を結び

必殺の背負い投げが完成すると信じ

毎日を過ごしております。








そして12月12日、日曜日




前日は道場の父母の会の忘年会

試合会場が志布志という事もあり

当日は早朝五時には出発と深酒はできない状況下

道場の父兄たちは早朝から頑張りました!








ボクとカイタが試合に参加で不在なので

師走店頭には次男セイカイを連れた

カミサンが店番をしながら遠隔応援



最近、ハナクソほじりも覚えたよ








午前八時

志布志市武道館に到着




駐車場で隣に駐車された方から挨拶をされたので

クルマのナンバーに目をやると

「宮崎」ナンバー

そこで軽く世間話をさせていただいた所

クルマの中から見覚えのある坊主頭の子供たちが出てきました。




なんと県大会軽量級王者

初戦で対戦瞬殺された名門道場のSくんのお父さんだったのです。



当然、10秒しか試合していないので



カイタの存在すら意識していらっしゃらなかったのですが

共にこの大会での健闘を祈ってますと社交辞令の言葉を交わしましたが、この大会前年も優勝しているだけあって余裕の表情をされていらっしゃいました。



子供たちも父兄の方々も流石の風格です。










この時点で

まさかこの後

あの舞台で対戦する事になろうとは思ってもおりませんでした。








この大会は地元鹿児島をはじめ

九州各地から31の有数の道場が参加している

由緒正しい大きな大会



道場対抗の団体戦のみの試合です。



10月にこの道場に移籍したばかりのカイタは補欠での参加。

正直、急成長でレギュラーメンバーで大将を務めている選手に

公式戦で3連勝、秋の地区大会2位と3位と実績を残しているので

メンバーに入れるのではと期待しましたが

やはりこれまで大将を務めてきたあの子を蔑ろにする訳にはいけません。


ボクも一緒に指導しているのでカイタと同様に

道場の子供たちは一様に皆可愛い



レギュラーになるこの競争があるからこそ

子供たちは強くなれるのですが

時に残酷と感じてしまう現実もあります。








大会ルールは予選で3チームのリーグ戦をして

2勝したチームだけが決勝トーナメントに上がれます。



我がチーム初戦は

地元鹿児島の道場と対戦

先発メンバーはカイタ抜きの三名


ところがこの結果次第で結果を残せなかったメンバーと補欠のカイタと換えると監督。

結果、先鋒、中堅と一本勝ちで迎えた大将戦

残念ながら一本負けとなってしまいました。





大将のあの子には申し訳ないのですが

予選の第二試合はカイタが先鋒で中堅、大将と

先の地区大会ベスト3で揃え挑みました。




結果、実力差があったので3人合わせて30秒と秒殺一本の連続

カイタも開始4秒で一本勝ちと

最短勝利記録を塗り替える先鋒として十分な結果を残しました。






なんと予選突破です。







決勝トーナメントは強豪道場ばかりです。


まあ、成長途中のカイタにとって

経験こそがすべて

気楽に

強い選手たちと試合できれば本望という気持ちでしたが

レギュラーから外されたあの子の為にも負ける訳にはいけません。


 


「今自分の持っている力のすべてを出して挑んで来い!」


 

と発破をかけ送り出しました。

 

一回戦は慣れない自分よりも小さな相手に手こずりながらも共に有効技が出ず引き分け。

しかし、頼もしい中堅と大将が一本で勝ち決勝トーナメント2回戦進出!










二回戦はまたまた小さい、



しかも女の子が相手

 

しかしこの女の子は、予選を素早い背負い投げで大きな選手を投げ飛ばしながら勝ち上がってきた油断できない相手


 

決して相手の動きについていかないよう指示しいざ対戦

自力に勝るカイタはパワーでその子を捻じ伏せ背負いを防ぎ

寝技にいくチャンスもありましたが


決め切れずまたまたタイムアップ。



 

また引き分けです。




 

そして波に乗る中堅と大将が勝利しなんと準決勝進出!










 


正直、確かに籤運もありましたが

このレベルの大会でベスト4まで行けるなんて道場関係者誰も思っていませんでした。

ダークホース我が道場の快進撃です。


当然、この位置まで上がってきたら

強豪中の強豪と当たらないはずがありません。

 


で準決勝の相手こそ、全国的に有名な延岡のあの名門道場です。

あの県チャンピオンSくんと先鋒同士で早くも再戦です。


 

 

前回の敗戦でカイタは大きなモノを学びました。

上には上が居る。

自分の実力の低さを痛感。

だからこそSくんにリベンジすべく日々頑張ってきました。

 

ところが1ヶ月も経っていない

まさかこんなにも早く再戦が実現するなんて・・・

正直、今回もあっさりと一本負けするのだろうと皆が思っていたその時





キセキが起こりました。

 

 



試合開始早々

いきなり押され気味です。

が、スピードとパワーと試合勘で圧倒されながらも何とか耐えてます。

二人とも軽量なのでスピードは半端ないのですが

決して休む事なく一進一退の攻防

スタミナをかなりロスする攻防に場内も騒然とし始めます。

前回10秒で一本で投げられたカイタが必死で王者の攻めを耐えてます。





耐えるどころか

一瞬の隙に足払いが決まりなんと王者に尻もちをつかせる場面も!

残念ながら有効以上のポイントにはならなかったのですが

王者Sくんは格下相手に自分の技が掛からない焦りからか

顔をくしゃくしゃにして泣きそうな顔をし始めました。

 

 

よし!チャンスだ!!

 

 


このまま終了すれば大金星に値する大きな引き分け

王者Sくんを泣かした無名の柔道小僧として

大将の座を追われたチームメイトにも顔向けできる。

 

 


カイタ、このまま行けぇえ!!!!!

 

 


場内騒然!

両道場の応援が最高にヒートアップして

 

飛び散る小さな二人の選手の汗!!!

 

 

試合終了まであと20秒を切った時

カイタの表情の変化に気づきました。

 

 


 

ヤバイ!

 

 

 

 

王者Sくんはそのタイミングを逃しませんでした。

連続技からの払い腰

 


緊張の糸が切れ

気が抜ける幼い頃からのカイタ独特の表情

 




何故このタイミングで?

 

 

 

払い腰は見事に決まり

残り18秒でまたしても一本負けに屈しました。

 

 

畳の上で相手に礼をして

すでに泣きながら

ボクの所に戻ってきたカイタを

ボクは容赦なく張り飛ばしました。


 


あまりの張り手に周りが静まるくらい3発

思いっきり頬を張りました。


激戦の後、涙と汗に濡れたカイタは

自分の気の緩みが敗因だと言う事を悟っていました。


 


僅か2分間の試合

この時間に緊張の糸を緩め、気を許すと高いレベルの子には通用しない。

そんな現実を目の当たりにした瞬間でした。

 

 

ボクが張り手の制裁を加えたには理由があります。

 


試合中の気の緩みもそうですが

今回は団体戦です。

 


道場の代表として畳に上がってます。

畳の上に上がりたくとも上がれなかった選手の為にも不甲斐ない試合をしては駄目なのです。

 

一発目は気の緩みをみせたカイタに対して

二発目はセコンドで熱く指示していた親であり師匠としての思い

三発目は自分が背負っている道場の仲間に対しての思い

 


相当痛い張り手であった事は間違いありません。

 

 


その後、実力差のある選手に

この日快進撃を続けた中堅と大将の二人も一本負け

 


完敗でしたが

それぞれがそれほど大きな差ではないと実感した瞬間でもありました。

 


志布志市

後藤旗争奪 少年柔道大会

1.2年生の部

西都警察少年柔道 3位入賞

 

 



今回の試合でたくさんのものを学びました。


カイタも

他の選手も多くの課題を知りました。


しかし、あれほどまでの大会での3位入賞は本当に素晴らしいです。

君たちの快進撃を誇りに思います。

 

 

 

試合後、Sくんのお父さんがわざわざ来てくださり労いの言葉を頂きましたが

やはりカイタの事を強くなったねぇと誉めてくださりました。

上級生になれば強い選手は九州選抜に選ばれ腕に九州選抜の刺繍の入った道着を着用できます。

我が道場にもふたり偉大な先輩が居て、それに強い憧れを抱くカイタでしたが

ボクと同じようにあの名門道場で指導をされている王者Sくんのお父さんから

「上級生になったら一緒に九州選抜になろうね!」

そう言葉をいただき、悔しいながらもとても嬉しいカイタでした。

 


そして今週末は

今年最後の大舞台


ひのまるキッズ九州大会です。


対戦表はこちら

http://hinomaru-kids.jp/kyusyu2/tournament/kyushu2_2nen.pdf

 

順当に勝ち上がれば3回戦で昨年のチャンピオンと対戦できます。

またまた柔道一直線な友草親子

頑張っていきます。


応援宜しくお願いします。


 


























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