人生は選択である

  • ジャンル:釣行記

日時:2012年1月15日(日) 03:30~08:40  天候:曇り時々小雪/やや強風  気温3度/水温8度 潮周り:小潮  干潮:03:29(34cm)満潮9:44(204cm)  日の出:07:01 ポイント:内湾サーフ
 
1/9の出撃で某ポイントにて完全にホゲた俺は、ポイントを変えようか、はたまた同じポイントに通うべきか迷いに迷っていた。 土曜日はお仕事なので出撃可能なのは日曜のみ。
今年に入ってホームの内湾サーフに一度も足を運んでいなかったので、もうそろそろアフターが戻り釣果も出るだろうと、心の中では内湾サーフに行こう!と決めていた。

そんな週末を迎えた先週の土曜日、チクレンジャーさんから某ポイントへのお誘いを受けた。KOTAさんとIS-MANさんもご一緒するとのことで、一度は竿を交えたいと思っていた方だけに、心が揺らいだ。

だが、未だ先週のホゲ方が・・・滅多打ちにされたので、その心の傷は深く、とても某ポイントに足を向ける気にはなれず、心機一転するために内湾サーフに向いていた。

そんな矢先、NAOUさんが某ポイントで48匹GET 爆釣したとの情報が飛び込んできた。

 
週末のポイント選考は、某ポイントか?内湾サーフか? グラグラと大きく揺らいだ どうする黄昏流星群・・・
 
 
その晩、目覚まし時計をセットするまで悩みに悩んだ。
 
NAOUさん(あえて さん付けで)が爆釣って言ったって、あの人は神様 いや漁師かも・・・俺とは腕が違う! NAOUさんだからこそ釣れた48匹  同じ状況でも俺なら5匹が良いところだろう・・・
 
ましてや、そんな連日 同じように爆釣するなんてあり得っこない!
今までも「どこそこのポイントが釣れている」との情報を得て足を運び、散々ホゲて苦い経験を重ねてきたじゃないか・・・
 
ならば・・・と目覚まし時計を、内湾サーフ出撃時刻にセットした。
 

優柔不断な俺は、目覚めてからも悩み続けた。


そしてその悩みを引き摺りながら車に乗り、とある信号交差点・・・

左に行くと某ポイント、右に向うと内湾サーフ ウインカーも出さずに停まっていた。
 
信号が青! 

さぁ最後の決断の時が来た!

右か左か運命の選択は・・・車は右へ曲がり 内湾サーフへと向った。
 

内湾サーフに入る前に、温排水ポイントで様子を探ろうとポイントに着くと先行者グループがいて立ち入る場所がないので、そのままサーフへ移動する。

上げ潮からのスタート予定だったので、それまで約2時間 車中で仮眠。
 
そして干潮時間になったので、寒風吹きすさぶ中、タックル準備を済ませ、12月末に購入したばかりのネオプレーンウェーダーを履きサーフ ウェーディング開始。


気温は3度 水温8度  凍える指先を吐息で温めながら黙々とロッドを振りシーバスを探す。
 
水深の浅いサーフは、昨年よりも更に遠浅になった感じで、干潮時間でもあり、岸から20mほどウェーディングできる。

ポイントとなる駆け上がりも随分、手前の印象だ

そんな駆け上がりと、潮目を繰り返し、繰り返し、ワンダー・裂波・ピンテールチューンのローテーションで探っているとコッコッとあとにゴンッ!と明確なアタリ

ビシッ!とロッドを振り上げると、瞬時にバババッと激しいエラ洗い
 
最初の1匹目は慎重に・・・とドラグを緩め、エラ洗いをさせないよう静かに手繰り寄せると、澄んだ海中にまずまずのサイズがゆらりと現れる。
 
波打ち際のランディング・・・ここが鬼門

水深が浅くなると、シーバスも最後の力を振り絞り渾身のエラ洗いを仕掛けてくるはず。
 
ドラグを締め込み、ズリ上げのタイミングを見計らう。
 
次の寄せ波がランディングチャンスと目論み、ラインテンションを強めに掛けると予想通りバババッ!と銀色の魚体が水面を割る。
 
その瞬間 一気に水面を滑らせ砂浜にズリ上げる。
 

暗闇の砂浜に魚体がビタンッ ビタンッと跳ねる音が響く
 
 
シルバー輝く綺麗な魚体がライトに照らされた。 目測55cmくらいだろうか

今年ホーム1匹目 
 
ヨシッ!と拳を握り締る。
 
 
早速、1枚写真を撮り「ホームでの朗報」を某ポイントに向った迷彩ジャケットさんにメールを送り、ウェーディング再開。(朗報とは綺麗ごとで、実は自慢したいだけの嫌味な俺)
 



ヒットポイントから南へ30mほど移動した1投目 コッコッと小さな前アタリのあとグンッ!
 
上体を仰け反らせるように強烈なアワセを入れる。
 
ババババッ・・・! ババババッ・・・! と激しいエラ洗いで応戦してくる
 
ドラグを気持ち緩めてシーバスの体力を奪いながら、静かに引寄せる。
 
ガッツリとフッキングしているのを確認し、一気に浜へズリ上げる。
 
 
オシッ!と小さくガッツポーズ
 
 
抱卵しているのか?腹いっぱいベイトを食べたのか?腹パンパンの目ジャー60cm
 
 
とりあえず2匹の手土産を確保できホッと一安心
 


さて、そろそろ、チクレンジャーさんKZYさん、迷彩ジャケさんらの面々もポイントに到着した頃だろう・・・


リラックスした感じで、伊勢湾を挟み暗闇の海に浮かぶ対岸 某ポイントの灯りを見ながらロッドを振る。




 
その後、サーフ全域をランガン、朝マズメからはディープポイントを探るが反応は得られず、小雪が降り始めたので納竿とした。
 

とりあえず、対岸某ポイントにいる連中の鼻を明かしてやろうと、釣果レポートを送る。 本音を言えば散々、迷った某ポイントの状況が気になるところ






KZYさんからメールが届く・・・「3人で釣果1匹・・・激渋  苦戦中です」とのこと
 

『クッ!クッ!クッ・・・!そうだろう そうだろう! 俺のポイント選択が正しかったんだよ そんな連日、爆釣なんてないんだよ』と腹の中でほくそ笑む俺(性格歪んでいる俺)
 
 
ポイント選択に迷いはしたものの、グッドサイズで釣果も出たし自己評価は90点
 

ホームの動向調査もできたいし、気分上々 鼻歌交じりで家路に着いた。
 
自宅に戻ってからも、某ポイントの結果が気になるところだが、何度も「どうだった? どうだった?」と尋ねるのも、嫌な性格がバレてしまうので静観することにした。


夕方になってもメールが来ないってことは、あのまま釣れずに撃沈なんだろう・・・
そうだろう!そうだろう!某ポイントに行かずに、ホームを選んだ俺が正しかったんだよ・・・と自分を信じて疑わなかった。
 
 
そして、そんな某ポイントの行方などすっかり忘れ、そろそろ眠りにつこうかとういう矢先に、迷彩ジャケさんからメールが届いた。
 
 
「某ポイント  爆釣でした。 3人で3桁GET 俺50匹」
 
 
またまた、俺を担ごうったってそう簡単には騙されないよ・・・(自分は信じるけど、他人には疑り深い嫌な俺)
 
 
fimoのGetBookを見てみると・・・・・



チクレンジャーさん40HIT 34GET 


迷彩ジャケットさん60HIT 50GET




・・・なんだこの数字は・・・彼らはボートシーバスにでも行ったのか?
 
 
なんと言うことか・・・半ば自分のポイント選択は正しかった・・・と信じきっていた自尊心がガラガラと崩壊していく
 
 
その晩は、なかなか眠れない夜になった
 
 
そして、翌日、チクレンジャーさんのログがアップされた「宝くじに当たったかのような」
 http://www.fimosw.com/u/gonchi/satfpmic2x4zop/tb


 
タイトルからして、読むのが怖い・・・・・・どんな驚愕な事実が記されているのだろう・・・
 
 
恐る恐るページをスクロールしていくと、目を覆いたくなるような写真が次々と現れてくる・・・
 
 
もうたくさんだー! やめてくれー! 俺が行かなかった時に、なぜ爆釣りなんだー!


こんな爆釣劇なんて一生に一度 お目に掛かれるかどうか・・・
釣りの神様も酷な試練をお与えくださるものだ(-"-;)

 


ヨーロッパに伝わる格言の1つに・・・

人生は選択の連続である。
何をするにも自分の意思で選択をしなければならない。
その時その時で、何を選択するかによって、その人の人生が決まってくる。
物事を選択するときは、真剣に選び、その選択が人生を左右するかも知れないことを肝に銘じなければならない。

 
 
 
ハイ・・・これからは、真剣にポイントを選択します。



さて・・・週末はどっちにしよう・・・神様 教えて(笑)

コメントを見る