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海の蒼に突き刺さり空の蒼に突き上げる その②決着

  • ジャンル:釣行記
前回までの話はリンクをご覧いただきたい。

前回のログ

地形を確認しながらリーディングのスピードを変えていく。

船は風の恩恵、そして船頭の操船技術から連なった天然漁礁の上を上手く流れている。

それは、魚探を確認しなくてもロッドの感度から海底の地形は手に取るように明確だった。

そして、谷の部分から駆け上がって頂点に達したあたりで、竿をひったくるようなバイトと同時にラインが10メートルほど放出される。

セットしたフィッシュマンブリスト5.10LHとグラップラー301HGは唸りを上げながらもしっかり追従していた。

ロッドは海の蒼に吸い込まれるように突き刺さり、耐えるのでやっとだ。

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ドラグは5キロに設定しているが、潮、ジグの重みから3キロ程度という感じ。

放出され続けてるラインを指ドラグで対応して耐え抜く。

一瞬、走りが止まり、そこから一気に巻き上げるが、また、根に向かって走り出す。

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そんなやりとりを10分ほど繰り返し、ようやく根を切ったところで勝負に出た。

ポンピングを利用し、巻ける時に1センチでも多く巻く。

この時、船頭と俺の中では
「サメか大物カンパチじゃないか」
そんな考えがよぎっていた。

そうして、少しずつ魚体が浮き上がってきた。

船頭が声を上げる。

「鰤やないけ!?」

目を凝らすと鰤の様な魚体をしている。
しかし、魚体の側面にはイエローラインが輝いていた。

「平政!平政や!!」

俺は冷静さを失い、てんやわんやしてしまった。

何故かって、この宮崎日南エリアで平政の釣果といえば大きくても70センチほどのものしかなく、また、個体数が少ない為、年に1本上がるかどうか、下手すると釣果がない年も当たり前のようにある。
また、定置網には10キロを越すものも入ったとは聞くが実際に目にしたことがなかった。
言わば、超レアなフィッシュイーターなのだ。

そして、歓喜の時がやってきた。

船頭が頭からタモ入れ、堅い握手をかわし、拳を空の蒼に突き上げる。

「今年一番だ!」

船頭と喜びを分かち合った。

その姿を露わにした平政は体高があり、イエローラインが綺麗な個体。

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この平政を手にしたとき、その手は震え、何とも言えない喜びで一杯だった。

計測すると、95センチ、7.4キロの平政であった。

暫く、俺と船頭はこの平政に酔いしれ、一喜一憂しながら会話を弾ませた。

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そして何より話題になったのが、今回使用したタックルだ。

船頭から
「シーバスロッドでよく獲れたね!」
と言われたが、正直、俺もそう感じていた。

フィッシュマンが展開するブリスト5.10LHは従来のガチガチジギングロッドとは言えず、むしろ、ムチのような柔軟性のあるシーバスロッドなのだが、ファイト写真を見てもらって分かるとおり、平政の走りをバット、竿全体でしっかり受け止めている。

突っ込まれても竿全体が上手くいなし、かといってまだまだ耐えるだけの力を残しているように思える。

それだけブランクスがしっかりしているのだろう。

このロッドが秘めた力は凄いものがある。
まだまだアングラー側がその力を引き出せていないのかもしれない。

しかし、今回、貴重な平政と出会えたのはこのロッドのおかげもある。

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価値ある1本、その1尾に辿り着くツールとしてもはや手放せないロッドとなった。



ロッド フィッシュマン ブリスト5.10LH
リール グラップラー301HG
PE  よつあみ スーパージグマンX4 4号
リーダー よつあみ ガリス FCアブソーバー 10号

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