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対象魚

鹿児島県 口永良部島にスズキはいるか?

  • ジャンル:日記/一般

口永良部島”くちのえらぶじま”

皆様はこの島をご存知でしょうか。

鹿児島にお住いの方や3年前の爆発的噴火により全国ニュースになった事をご記憶の方はご存知かもしれません。

世界遺産屋久島の北西に位置し、活火山を有する人口およそ100名の島が私のフィールド。

訳あって学生時代の3年間をこの島で過ごしました。

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引用https://gbank.gsj.jp/volcano/Act_Vol/kuchinoerabu/v03/contents-J/index1.html

この島に行く事が決まった時、まだこの島にどんな魚がいるかを知りませんでした。

勿論、スズキがいるかも知りませんでした。

 

お隣の世界遺産 屋久島と言えば、苔むす森と呼ばれるように雨が絶えることを知らないような島です。

そのためしっかりとした水源が何本もの川を作り、海へと流れ汽水域を作ります。

それゆえ淡水魚は豊富です。

アユやウグイ、ヨシノボリ類、ボウズハゼ類………

さらに海水と混じり合い汽水域を作り出します。

クロダイやボラ類、スズキ……….

 

一方で、口永良部島は屋久島と近い距離にありますが、様相は全く異なります

口永良部島が火山島ゆえに急峻。これといった河川もありません。

あるとしても、ジャンプすれば跳び越えられるほど小川しかありません。

よって淡水魚・汽水魚ともに貧相なようでした。

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1年目の生活は島の行事と自身の研究活動は忙しく、間を縫って、フィールドへ繰り出し竿を振りました。

この時はまだロウニンアジやカスミアジを追い求めて、島北部の磯を駆け回っていました。

北風防風で釣りができない時に島南部のゴロタを歩いていると波の合間に見知らぬ銀色の魚体が見えました。

ボラかな?と思いましたが、波に揺られながらも定位している魚体を確認し、驚きました。

 

「スズキだ!!」

 

ボラのように頭を揺らすことはなく、薄いサラシの中獲物を待ち変えているような様はまさしくスズキでした。

急いでルアーを通しましたが、無視。

そして、その後スズキは沖へと消えてしまいました。

1年目はそれが最初で最後のコンタクトでした。

 

 

島の漁師さんに聞くと、スズキは少ないが、いるとの事

釣れるのは台風通過後にややウネリが残っていて、サラシができるタイミングらしい

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2年目の生活が始まってまもなく台風が直撃し、抜けたあとには島南側にややうねりが残る状況でした。

ここがチャンスとみて、ゴロタ場に入るとそれなりにサラシが出来ていて、少しずつサラシが小さくなってきているようでした。

少ないサラシを打っていくと、着水と同時にガツン!

 

それまでギンガメアジがよくかかる事があり、彼らはかかると横に走るのですが

そのかけた相手は空中へジャンプ。

 

「スズキだ!」

 

しかし、フッキングが甘かったのでしょうか。フックアウト。

非常に残念な事をしてしまいました。

2年目はそれが最初で最後のコンタクトでした。

 

 

しかし、チャンスはまだありました。

3年目はいつもと違う時期に入ったせいか港内には多くのベイトがいました。

その夜、何気なく漁港へ夜釣りへ行ってみると、ベイトが何かに追われているようでした。

その追っている正体はなんとスズキでした。しかも10~20匹ほどの群れでいるようでした。

千載一遇のチャンスですが、いくらミノーやシンペンを投げても反応しなかったため

昼に小型のイカを確認したことから

ニーサン/邪道のコーラルピンクをイカが泳ぐようにゆっくり動かす

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引用
https://store.castingnet.jp/shop/g/g4562131864853/

するとバイト!
ガンガン下へ突っ込んで上がってきたのは大きいスズキ。

その時はフィッシュグリップも網も持っていなかったので必死でハンドランディング

 

「とった!」

そのままスズキを抱えて漁師さんの家に行って

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「やっと釣ったよ!」

と見せに行ったときの写真です。笑

そしたら「おめでとう!」という事で祝杯を上げてくれました。

3年間もかかりましたが、「口永良部島にスズキがいた」ということが証明された瞬間でした。

ちなみに種類はヒラスズキ(全長745mm, 体重3700g)

人生初ヒラスズキでした。

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