もう既に通勤道と化した道

片道90kmが近く感じ始めたらもう末期だろう

夕方おき君と電話で話す

どこどこへ出動するとかorz

本当は今日は行く気は無かった

がそこは釣り人どうし

釣りの話しをすれば

悪い虫が疼き始める

よくよく考えてみれば今月広島に行けるのは

行ければ今日が最後

ダメもとで妻に懇願する

“ある男を倒すのは今日しかないんだ”

“頼む行かせてくれ”

渋々頭を縦に振る妻

スマン

そして一路広島へ急行

もう狙うポイント

狙う時間は決めている

広島入りして狙うポイントの右岸、左岸

上流、下流、水色、ベイトの位置を見てまわる

多分イケる

はやる気持ちを抑え

万全の体制で挑むため

ラインシステムを組み替え

ルアーを入れ替え

フックを交換する

そして2時間ほど休憩

いよいよ戦闘開始

何度も繰り返してきたいつもと同じ作業

流れを確認し

ベイトのポジションを確認

狙いは定まった

ここってポイントへ流し込む

ドンっ！

やはり居た

70台

狙いのサイズには程遠い

先程出たライン上を細かく刻む

ドンっ！

変わらないサイズ

・・・・・

居ないのか？

潮位は更に下がり流速を増す

流速が増せば

ベイトはその流れに巻き込まれまいと

脇へ逃げる

その瞬間上流側でけして大きくはないが

低い捕食音

居る

間違いなく居る

ただどう口を使わせる？

ポジションは変えれない

試しにアップドリフトで数投入れてみる

反応なし

次にシードライブをラインテンションで流して行く

シードライブがターンをするかしないかの頃

ドンっ！とティップか引き込まれるようなバイト

も乗らず

デカイ

間違いなくデカイ

重みが乗るまでアワセないから

フッキンはしていないはず

まだイケる！

もう一度シードライブを流し込む

コッ！

？？？

竿先を叩くようなファイト

まさか？

やはりチヌ

その後シードライブを流し込むが反応なし

見切られたか？

さすが狡猾なランカー

一筋縄ではいかない

おもむろにボックスから145SLDを取り出す

ここ最近一番信頼しているルアー

スナップにセットしていると

上流からコノシロの群れが下ってくる

こういうのを千載一遇というのかもしれない

そしてそれを見計らうように一瞬緩む潮

神が与えたこの日一番のチャンス

多分この一瞬しかない

群れの沖にキャスト

コノシロにごつごつあたる

群から抜けるのか

はたまたコノシロがルアーに驚いて散るのか

ルアーがその存在をあらわにした瞬間

思い描いたようにバイトという答えが帰ってくる

釣友がわたしに言った

そんな毎回々寝ずに遠征して釣りして楽しいですか？

楽しいか楽しくないかを問われればどちらでもない

行き帰りの道中は疲労で睡魔に襲われ苦痛でしかない

それにかかる費用もバカにならない

だが努力すれば報われる瞬間もある

そして凄腕に参戦している以上

頂上に登りたい

戦えば誰しもが思うこと

そしてその頂上にはあの男が居る

ようやくではあるがたどり着いた

この２日間

90台3本

80台4本

70台4本

50台2本

広島のポテンシャルを考えれば

こんなものではないのだろう

やる人がやればもっと獲れているのだろう

という思いもある

いやあるというよりは

その思いが強い

欲を言えばもう1本90台が欲しかった

そのもう1本が出せなかったのが

悔やまれてならない

アウェーの限界？

週末アングラーの限界？

間違いなく言えるのはこれが

今自分に出来る限界

やりきった・・・・

フィールドのポテンシャルと

あの男のポテンシャルを考えれば

つかの間ではあるが

しばし頂上から思いにふける























これでちょっとは中国地区の凄腕を盛り上げれたかな？(笑)


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