▼ 秋田マグロゲーム
- ジャンル:釣行記
初ログです。
去年初めて行ったマグロゲーム。
ボイルを前に、興奮し過ぎてキャスティングが決まらず、掛けるまでに相応の壁が存在することを知った。
あれから1年、自分の体力に合わせたタックルを用意し、キャスティングの見直し、そしてファイトのイメトレなど、準備をしてきた。
今年もマグロは大間に行く途中で地元秋田に寄ってくれている。
チャンスはまた訪れた。
6月30日、今季初のマグロゲームへ。
キャプテンはマイボートオーナーでこの海での釣りのエキスパートである友人。
本人もこれまでに10本以上のメジをキャッチしており、恵まれ過ぎている自分の環境に、つくづく感謝している。
僕らの出船はいつもゆっくり。
この日も10時半に出船し、ポイントにつく頃には11時を回っていた。
波や水色の状況はすこぶる良く、否が応でも期待が高まったが、潮が悪いのかベイトが少ないのか、ワラサのボイルが散発的に起こるが直ぐに沈んでしまう状況。
しかし、本命の姿はチラホラと見え、相手が近くにいることがモチベーションを保ってくれていた。
14時から15時の間、潮がまったく動かず、マグロどころかワラサの姿も見えなくなってしまっていたが、下げ止りから30分程経って、魚の活性が上がったのかマグロの姿がまた見え始めた。
固まったボイルには発展しないものの、幸い移動距離が短く、離されては詰めの繰り返しではあるが群をストーキングすることができていた。
射程内に入るチャンスが2度程あったが、食わせることは出来ず。
そしてまた近い距離でボイルが起き、近づくことは出来たが寄った時にはボイルが終わってしまったため、またボートを発進させた直後、進行方向の真横で単発のボイルが出た。
自分は胴に乗っていたため、良いタイミングでキャストすることができた。
僕のルアーとキャプテンのルアーがボイルの進行方向へ着水。
今日一番のチャンス。
食うなら今。
そして、スロー目にジャークしていた僕のリップスライドに真っ黒な頭が襲いかかった!
直後にかかる経験したことの無いプレッシャー。
動画を見て憧れ、イメージしていた世界が今、自分が主人公で現実に起きている。
リールがバイオSWと安価な為、ドラグは本来閉めたい強さより気持ち緩めにしてある。
PEは3号300m。リーダーは60LB。無理は出来ないが30kgまでなら十分勝負できるはず。
先ずはファーストランをしのぐこと。
リールが熱を持ち壊れる可能性もあるため、水をかけることも想定はしている。
ファーストラン。
これまで見てきた動画のように、一気にラインが引っ張られていく。
煙が出ないかをチェックしながら、出て行くラインの長さを見ていた。
150m程走ったところでマグロは一旦ストップ。
すかさずテンションをかけ、今度はドラグを閉めていく。
キャプテンが必殺の船ドラグでサポートを入れてれたため、直後一気に軽くなった。
ここからは一騎討ち。
タックルとフック、自分の体力を信じてリフトアップしていく。
今度はキャプテンがファイティングベルトを装着してくれた。
本当にありがたい。
非力な自分でもキャストができるようにと悩みに悩んで購入した相棒のバルレット78MHは、謳い文句どうりのバットパワーで着実にマグロを弱らせてくれている。
バットにはまだ余裕が残っているため、ロッドの心配はいらない。
バイオSWもファーストランで持ちこたえてくれた後は、安定したドラグでサポートしてくれている。
一番の不安はノットとフック。
ノットは摩擦系ではなく、最近シーバスで使用して調子のよかった「柏木ノット」。テストではPE本線が破断していたため信用してはいるのだか、相手が相手。簡略系ノットには不安がある。
フックはカルティバST-56の1番。
ルアーがリップスライドの11センチのためフックサイズが小さい。強度は信頼しているが、サイズに不安が残る。
案の定、100メートル程寄せて来た時に「ブツっ」と嫌な感触。
嫌な汗が出たが、幸いフックアウトはしていない。フックが1本外れたと思われる。
残りのフックを信じ巻き続ける。
そして自分自身の体力。
相当弱ってきた(笑)多分マグロと互角かそれ以上に消費している。
普段の運動不足を後悔しつつ、気力と魚を見たい一心で巻き続ける。
残り10m。マグロが見えた。
20kgクラス。この海域ではまずまずのサイズ。
2回目のチャレンジ、初ヒットの自分としては十分なトロフィーサイズ。
取りたい。絶対に。
そして最後の難関ランディング。
こちらに気づいたマグロはやはり最後の抵抗を見せたが、幸いドラグを出されはせず、プレジャーボートの利点を最大限に利用して、動くことで船底への擦れを回避した。
ゆったりと時計周りに回るマグロ。
ゴールまであと少し。
タモ入れはキャプテン。安心できる。
2回転目でタモ入れを試みる。
半分入ったところで引っかかり焦ったが、無事ランディング。
自分の中では一瞬の出来事だったが、ファイトタイムは約20分だった。
直後、一気に疲労感が。
自分でも意外なまでに冷静で、そしてどこか客観的だった。
興奮や嬉しさが込み上げてくるより先に、祭りの後の様などこか寂しい気持ちになった。
終わったんだなあ。
目標を失った喪失感。
そして、感動よりもこの釣りができる環境、境遇、仲間、家族に対する感謝の気持ちで一杯になった。
が直ぐに、自分の経験として刻まれた記憶は、貪欲に次のチャンスへの教訓となり、「夢の一匹」から「次の一匹」へと変わった。
次はもっと上手に、もっと大きなサイズ。
釣り人の夢に終わりは無い。
血抜き、ワタ抜き後の重量は16kgだったため、サイズは18kgということであったが、周りの人達が「スゴイ」と言ってくれているので素直に嬉しい。
今日、心臓を焼いたものと、胃袋を食べ、あのマグロは僕の体の一部になり、人生初キャッチのマグロとして記憶にも永遠に残ることとなるだろう。
今は、明日解体するマグロの刺身を家族や仲間、同僚と食べることが楽しみで仕方ない。
こんな楽しみを与えてくれる海に感謝!
そして、やっぱり釣りはやめられないなあ(笑)
駄文、長文で失礼致しましたが、初ログと初キャッチマグロの記録として書かせて頂きました。
DB初マグロ(メジマグロ)
105センチ、18kg
ファイトタイム:約20分
釣方:ルアーキャスティング
釣船:たかよし丸
タックルデータ
ロッド:オリムピック バルレット78MH
リール:シマノ バイオマスターSW8000HG(ノーカスタム)
メインライン:ゴーセン Jスクエア3号300m
リーダー:バリバス ナイロンリーダー60LB
ルアー:スカジットデザイン リップスライド11センチ トビウオカラー
フック:カルティバ ST-56 #1
ノット:柏木ノット、ユニノット
ルアー接続:シャウト コンビリング #6
去年初めて行ったマグロゲーム。
ボイルを前に、興奮し過ぎてキャスティングが決まらず、掛けるまでに相応の壁が存在することを知った。
あれから1年、自分の体力に合わせたタックルを用意し、キャスティングの見直し、そしてファイトのイメトレなど、準備をしてきた。
今年もマグロは大間に行く途中で地元秋田に寄ってくれている。
チャンスはまた訪れた。
6月30日、今季初のマグロゲームへ。
キャプテンはマイボートオーナーでこの海での釣りのエキスパートである友人。
本人もこれまでに10本以上のメジをキャッチしており、恵まれ過ぎている自分の環境に、つくづく感謝している。
僕らの出船はいつもゆっくり。
この日も10時半に出船し、ポイントにつく頃には11時を回っていた。
波や水色の状況はすこぶる良く、否が応でも期待が高まったが、潮が悪いのかベイトが少ないのか、ワラサのボイルが散発的に起こるが直ぐに沈んでしまう状況。
しかし、本命の姿はチラホラと見え、相手が近くにいることがモチベーションを保ってくれていた。
14時から15時の間、潮がまったく動かず、マグロどころかワラサの姿も見えなくなってしまっていたが、下げ止りから30分程経って、魚の活性が上がったのかマグロの姿がまた見え始めた。
固まったボイルには発展しないものの、幸い移動距離が短く、離されては詰めの繰り返しではあるが群をストーキングすることができていた。
射程内に入るチャンスが2度程あったが、食わせることは出来ず。
そしてまた近い距離でボイルが起き、近づくことは出来たが寄った時にはボイルが終わってしまったため、またボートを発進させた直後、進行方向の真横で単発のボイルが出た。
自分は胴に乗っていたため、良いタイミングでキャストすることができた。
僕のルアーとキャプテンのルアーがボイルの進行方向へ着水。
今日一番のチャンス。
食うなら今。
そして、スロー目にジャークしていた僕のリップスライドに真っ黒な頭が襲いかかった!
直後にかかる経験したことの無いプレッシャー。
動画を見て憧れ、イメージしていた世界が今、自分が主人公で現実に起きている。
リールがバイオSWと安価な為、ドラグは本来閉めたい強さより気持ち緩めにしてある。
PEは3号300m。リーダーは60LB。無理は出来ないが30kgまでなら十分勝負できるはず。
先ずはファーストランをしのぐこと。
リールが熱を持ち壊れる可能性もあるため、水をかけることも想定はしている。
ファーストラン。
これまで見てきた動画のように、一気にラインが引っ張られていく。
煙が出ないかをチェックしながら、出て行くラインの長さを見ていた。
150m程走ったところでマグロは一旦ストップ。
すかさずテンションをかけ、今度はドラグを閉めていく。
キャプテンが必殺の船ドラグでサポートを入れてれたため、直後一気に軽くなった。
ここからは一騎討ち。
タックルとフック、自分の体力を信じてリフトアップしていく。
今度はキャプテンがファイティングベルトを装着してくれた。
本当にありがたい。
非力な自分でもキャストができるようにと悩みに悩んで購入した相棒のバルレット78MHは、謳い文句どうりのバットパワーで着実にマグロを弱らせてくれている。
バットにはまだ余裕が残っているため、ロッドの心配はいらない。
バイオSWもファーストランで持ちこたえてくれた後は、安定したドラグでサポートしてくれている。
一番の不安はノットとフック。
ノットは摩擦系ではなく、最近シーバスで使用して調子のよかった「柏木ノット」。テストではPE本線が破断していたため信用してはいるのだか、相手が相手。簡略系ノットには不安がある。
フックはカルティバST-56の1番。
ルアーがリップスライドの11センチのためフックサイズが小さい。強度は信頼しているが、サイズに不安が残る。
案の定、100メートル程寄せて来た時に「ブツっ」と嫌な感触。
嫌な汗が出たが、幸いフックアウトはしていない。フックが1本外れたと思われる。
残りのフックを信じ巻き続ける。
そして自分自身の体力。
相当弱ってきた(笑)多分マグロと互角かそれ以上に消費している。
普段の運動不足を後悔しつつ、気力と魚を見たい一心で巻き続ける。
残り10m。マグロが見えた。
20kgクラス。この海域ではまずまずのサイズ。
2回目のチャレンジ、初ヒットの自分としては十分なトロフィーサイズ。
取りたい。絶対に。
そして最後の難関ランディング。
こちらに気づいたマグロはやはり最後の抵抗を見せたが、幸いドラグを出されはせず、プレジャーボートの利点を最大限に利用して、動くことで船底への擦れを回避した。
ゆったりと時計周りに回るマグロ。
ゴールまであと少し。
タモ入れはキャプテン。安心できる。
2回転目でタモ入れを試みる。
半分入ったところで引っかかり焦ったが、無事ランディング。
自分の中では一瞬の出来事だったが、ファイトタイムは約20分だった。
直後、一気に疲労感が。
自分でも意外なまでに冷静で、そしてどこか客観的だった。
興奮や嬉しさが込み上げてくるより先に、祭りの後の様などこか寂しい気持ちになった。
終わったんだなあ。
目標を失った喪失感。
そして、感動よりもこの釣りができる環境、境遇、仲間、家族に対する感謝の気持ちで一杯になった。
が直ぐに、自分の経験として刻まれた記憶は、貪欲に次のチャンスへの教訓となり、「夢の一匹」から「次の一匹」へと変わった。
次はもっと上手に、もっと大きなサイズ。
釣り人の夢に終わりは無い。
血抜き、ワタ抜き後の重量は16kgだったため、サイズは18kgということであったが、周りの人達が「スゴイ」と言ってくれているので素直に嬉しい。
今日、心臓を焼いたものと、胃袋を食べ、あのマグロは僕の体の一部になり、人生初キャッチのマグロとして記憶にも永遠に残ることとなるだろう。
今は、明日解体するマグロの刺身を家族や仲間、同僚と食べることが楽しみで仕方ない。
こんな楽しみを与えてくれる海に感謝!
そして、やっぱり釣りはやめられないなあ(笑)
駄文、長文で失礼致しましたが、初ログと初キャッチマグロの記録として書かせて頂きました。
DB初マグロ(メジマグロ)
105センチ、18kg
ファイトタイム:約20分
釣方:ルアーキャスティング
釣船:たかよし丸
タックルデータ
ロッド:オリムピック バルレット78MH
リール:シマノ バイオマスターSW8000HG(ノーカスタム)
メインライン:ゴーセン Jスクエア3号300m
リーダー:バリバス ナイロンリーダー60LB
ルアー:スカジットデザイン リップスライド11センチ トビウオカラー
フック:カルティバ ST-56 #1
ノット:柏木ノット、ユニノット
ルアー接続:シャウト コンビリング #6
- 2013年7月1日
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