嬉し悲しのランカークラス

ビッグベイトのデッドスローリトリーブ。


まあ、フツウと言われればフツウの事ですけども、この時期の産卵を控えた喰い気ムンムンのシーバスには、一発で多くのエネルギーを補給出来る大きな獲物がゆっくり泳いでいれば、そら喰いたくもなるのだと思います。


なので、狙いのポイントにシーバスが入っていれば答えは早いです。


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まさかまさかのランカークラス。こんなに調子が良くて良いのかな。今シーズンはランカー数>釣行回数と言うミラクルが起きてます。


もちろん、僕はランカーを選んで釣ることなんて出来ないので、幸運が重なりに重なっただけだと思います。


しかし、心の何処かに慢心があったのだと思います。


その数投後にもシーバスのアタックがありますが、ノせ切れずすぐバレてしまいます。


そして次のバイト。慌てず慌てず、ガッツリフッキング!今度はバッチリ!


シーバスは直後に大きくエラ洗いをし、猛然と沖にダッシュします。場所は比較的オープンなエリア。パワー勝負には行かずじっくりとやりとりをします。


しかし僕はここで重大なミスに気付きました。シーバスの走った方向の逆サイドの沖に杭が並んでます。つまり、この距離のまま逆サイドにダッシュされると杭の向こう側に回られてしまいます。


持久戦は止めてパワー勝負に持ち込みます。そしてシーバスもそれに気付いたのか逆サイドにダッシュ!


BEAMSナナテンのバットパワーをフルに使い、本気のパワー勝負です。ラインはPE2号にフロロ20LD、システムも釣行毎には組み直しラインチェックにも抜かりはナシ。ストラクチャーに巻かれないでもしない限りまず大丈夫。少なくとも僕は今まで切られたことはありません。


杭近辺でシーバスとの決死の攻防でした。リールを巻くことも出来ません。指でスプールを抑え、ナナテンのパワーとラインを信じるしかありません。


どれだけこのやりとりをしたのか、ようやくシーバスも弱って手前に寄って来ます。ようやく顔が拝める、そう思った瞬間、フッとラインテンションが抜けます。僕は体験したことのない感覚でした。何が起きたのか理解するのに暫しの空白の時間があり、今すぐリセットボタンを押したい衝動に襲われました。


冒険の書が消える時の音楽、あれが流れた瞬間、目にも止まらぬ速さでリセットボタンを押す、あれです。しかし無駄なことは分かってます。何食わぬ顔でリスタートしても一度消えることが確定した冒険の書は元には戻りません。


シーバスとの勝負に、なんの言い訳も出来ない完全な敗北です。

ここまで完全な敗北だと清々し……、い訳がない!悔しくて悔しくてたまりません。

デカいシーバスに切られると言う話はよく聞きます。でもここまで悔しいものだったとは…


そしてサカナにルアーを残してしまった事…



気を取り直し、別のエリアでスカッシュF125にヒット!3連装フックはバッチリ新品です。余裕を持って引きを十分に堪能し、そろそろフィニッシュ…、あ、バレた… ヘタ過ぎる!道具に抜かりが無くても腕が…




「嬉し悲しのランカークラス」でした。





Tackle Data
Rod   Beams 7.10MH
Reel   T.D ジリオン 7.3リミテッド
Line   PE2号 + フロロ20LD

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