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▼ ツララ ハーモニクス スタッカート 89MLSSーHX
- ジャンル:釣り具インプレ
ツララ ハーモニクス スタッカート 89MLSSーHX。

関東の工藤靖隆氏がプロデュースしたウェーディングロッドである。
運良くソル友nto氏から借りる事が出来たのでそのインプレをしてみたいと思う。
●想定シチュエーション
本機種に想定されているシチュエーションは冒頭にも書いてある通りウェーディングである。
もちろん限定的な竿ではなくおかっぱりにも使える。
結構ティップが入るのでピンキャストなどは苦手な部類に入るのかもしれないが…。
ピン打ちの精度はある程度なれてくれば問題ないレベルには達するだろう。
グリップエンドがかなり短くなっており、ウェーディング中の取り回しの自由度は高い。
また、グリップエンドを短くした関係で有効レングスが長く設定されている。
標準的なロッドと比較すると8.9フィートの竿ながら9~9.1フィート程度の有効レングスである。
レングスは飛距離はもちろんだがむしろ重きに置いているのは魚の引きに対するストロークの長さだと感じた。
事実魚を掛けてもほとんど暴れない。
曲がる感じが非常に有機的な曲がり方をする。
ブランジーノが鋼鉄のバネの感覚ならこのスタッカート89は蔦(ツタ)のようなイメージだ。
また、流れの釣りで設計されているらしく、12センチミノーなどをダウンで引いたときのティップの残り方が絶妙なのも嬉しい。
●超高弾性カーボンの恩恵
ツララという竿は中弾性の旧素材をメインの素材としている。
単なる懐古主義なのではなく、実戦で魚を掛けた後のことを考えた進化の結果に他ならない。
(他にも扱い面に気を使わない等の副産物的理由はあるが)
ただし今回のハーモニクスは旧素材をメインとし、味付けとして超高弾性のカーボンを使用している。
ハーモニクス製法と呼ばれるこの味付けはキャスティング時に効果を発揮していた。
低ウエイトのルアーを投げる場合は正直ティップからベリーのノーマルカーボンがルアーを運ぶ。
しかし、20g近いルアーをバットに乗せたとき、微かな違和感を感じた。
バットの戻りがブランジーノより速いのである。
バックキャストからのタイミングのズレを修正すると、ルアーがブランジーノと同等の飛距離をマークしてしまう。
ゴリラがレーザーガンを手にしたような…そんな感覚(笑)
●パワーについて
パワーについてはツララなので心配は無用。
細身のブランクに有り余るバットパワーを持っている。
ただ、その出し方が小出しであり、魚のサイズに合わせて必要な分だけ引き出しを開けてくれる頭のよさを持っている。
セイゴサイズからランカーまで、魚の引きをしっかりと楽しませてくれる、そんなロッドに仕上がっている。
●感度的な所とか…
正直、このような旧素材メインの竿にはバランスから来る感度以外は期待して居なかった。
が、ギリギリのタイミングで搭載された小口径トルザイトリングが奇跡を起こす。
触ってびっくり結構な感度なのである。
もちろん先調子のパキパキタイプのような感度は無いが。
●敢えて軽さを捨てたこと
ティップ側のセクションの重量感もさることながら、実はバットにはかなりのウエイトが詰まっている。
総重量で実に220gを越えている。
これがもたらすのは手元重心から来る使いやすさと疲れにくさである。
実際12イグジストの2500番を組み合わせて見ても重心はリールシートから5センチ程度。
延々と杭になり続けるウェーディングでは大きな武器となりそうだ。
しかし、ジャークをいれ続ける釣りをする場合、自重がある分若干腕から上がダルくなる。
もちろんトップを動かすためのトゥイッチ程度であれば手元重心のお陰で無限な訳だが。
●適用リール
リールはシマノ2500、C3000やダイワ2500程度の番手がマッチする。
ダイワ3000番などでも許容範囲ではあるが、ちょっとゴツすぎるような気がする。
●合わない人
基本的に曲がる竿が好きな人は合うと思う。
キンキンの感度が欲しかったり、大場所で飛距離勝負のフィールドやスタイルの人は他の竿をチョイスするべきだと思う。
また、デイでブレードや鉄板を主体に投げる人もやはり他の竿が良い。
あくまでこの竿はミノー等に特化しているものであり、決してなんでもパーフェクトにこなす類いの竿ではない。
あと、自重が220gを越えている。
ミノーのハードジャーキングを一日繰り返す場合は自重が軽く、短い他の竿を使用する方が疲労しづらいと思う。
ただ、ウエイトバランスの関係で手首は痛めにくい。
●総評
ある程度やりこんだ人が買う竿。
もちろん1年ほどやってそろそろ竿を変えようかな位の人が買っても間違いはないけれど、多分その設計の深さに気づけない。
価格帯も高めだし。
先調子のパキパキ竿に限界を感じてる人には一度手にしてみてほしい竿である。
決して万人向けではない。
先調子のパキパキが悪いわけではない。
が、それと逆方向を突き詰めていった先の一つの答えであるといえる一本である。

関東の工藤靖隆氏がプロデュースしたウェーディングロッドである。
運良くソル友nto氏から借りる事が出来たのでそのインプレをしてみたいと思う。
●想定シチュエーション
本機種に想定されているシチュエーションは冒頭にも書いてある通りウェーディングである。
もちろん限定的な竿ではなくおかっぱりにも使える。
結構ティップが入るのでピンキャストなどは苦手な部類に入るのかもしれないが…。
ピン打ちの精度はある程度なれてくれば問題ないレベルには達するだろう。
グリップエンドがかなり短くなっており、ウェーディング中の取り回しの自由度は高い。
また、グリップエンドを短くした関係で有効レングスが長く設定されている。
標準的なロッドと比較すると8.9フィートの竿ながら9~9.1フィート程度の有効レングスである。
レングスは飛距離はもちろんだがむしろ重きに置いているのは魚の引きに対するストロークの長さだと感じた。
事実魚を掛けてもほとんど暴れない。
曲がる感じが非常に有機的な曲がり方をする。
ブランジーノが鋼鉄のバネの感覚ならこのスタッカート89は蔦(ツタ)のようなイメージだ。
また、流れの釣りで設計されているらしく、12センチミノーなどをダウンで引いたときのティップの残り方が絶妙なのも嬉しい。
●超高弾性カーボンの恩恵
ツララという竿は中弾性の旧素材をメインの素材としている。
単なる懐古主義なのではなく、実戦で魚を掛けた後のことを考えた進化の結果に他ならない。
(他にも扱い面に気を使わない等の副産物的理由はあるが)
ただし今回のハーモニクスは旧素材をメインとし、味付けとして超高弾性のカーボンを使用している。
ハーモニクス製法と呼ばれるこの味付けはキャスティング時に効果を発揮していた。
低ウエイトのルアーを投げる場合は正直ティップからベリーのノーマルカーボンがルアーを運ぶ。
しかし、20g近いルアーをバットに乗せたとき、微かな違和感を感じた。
バットの戻りがブランジーノより速いのである。
バックキャストからのタイミングのズレを修正すると、ルアーがブランジーノと同等の飛距離をマークしてしまう。
ゴリラがレーザーガンを手にしたような…そんな感覚(笑)
●パワーについて
パワーについてはツララなので心配は無用。
細身のブランクに有り余るバットパワーを持っている。
ただ、その出し方が小出しであり、魚のサイズに合わせて必要な分だけ引き出しを開けてくれる頭のよさを持っている。
セイゴサイズからランカーまで、魚の引きをしっかりと楽しませてくれる、そんなロッドに仕上がっている。
●感度的な所とか…
正直、このような旧素材メインの竿にはバランスから来る感度以外は期待して居なかった。
が、ギリギリのタイミングで搭載された小口径トルザイトリングが奇跡を起こす。
触ってびっくり結構な感度なのである。
もちろん先調子のパキパキタイプのような感度は無いが。
●敢えて軽さを捨てたこと
ティップ側のセクションの重量感もさることながら、実はバットにはかなりのウエイトが詰まっている。
総重量で実に220gを越えている。
これがもたらすのは手元重心から来る使いやすさと疲れにくさである。
実際12イグジストの2500番を組み合わせて見ても重心はリールシートから5センチ程度。
延々と杭になり続けるウェーディングでは大きな武器となりそうだ。
しかし、ジャークをいれ続ける釣りをする場合、自重がある分若干腕から上がダルくなる。
もちろんトップを動かすためのトゥイッチ程度であれば手元重心のお陰で無限な訳だが。
●適用リール
リールはシマノ2500、C3000やダイワ2500程度の番手がマッチする。
ダイワ3000番などでも許容範囲ではあるが、ちょっとゴツすぎるような気がする。
●合わない人
基本的に曲がる竿が好きな人は合うと思う。
キンキンの感度が欲しかったり、大場所で飛距離勝負のフィールドやスタイルの人は他の竿をチョイスするべきだと思う。
また、デイでブレードや鉄板を主体に投げる人もやはり他の竿が良い。
あくまでこの竿はミノー等に特化しているものであり、決してなんでもパーフェクトにこなす類いの竿ではない。
あと、自重が220gを越えている。
ミノーのハードジャーキングを一日繰り返す場合は自重が軽く、短い他の竿を使用する方が疲労しづらいと思う。
ただ、ウエイトバランスの関係で手首は痛めにくい。
●総評
ある程度やりこんだ人が買う竿。
もちろん1年ほどやってそろそろ竿を変えようかな位の人が買っても間違いはないけれど、多分その設計の深さに気づけない。
価格帯も高めだし。
先調子のパキパキ竿に限界を感じてる人には一度手にしてみてほしい竿である。
決して万人向けではない。
先調子のパキパキが悪いわけではない。
が、それと逆方向を突き詰めていった先の一つの答えであるといえる一本である。
- 2014年9月9日
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