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▼ 原点に帰って
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今日は品川でのお仕事。
お昼休みに、すぐ裏の高浜運河にスズキに会いに行きました。
あいにく濁りが強くて目視は出来ませんでした。
ここは、昨年の夏、私が初めて生でスズキを見た場所です。
私にとって、スズキは幼少の頃から好きな魚でした。
水がある場所、水たまりでも小川でも、生き物がいそうな場所を見つけると、必ずと言ってもよいほど覗き込んで、何かいないか探すのが、私の習性でした。
秀才の兄と違い、賢くはなかったのですが、生き物に非常に興味を持っていた私に親が買ってくてたのが、小学館の図鑑シリーズでした。
その中でもお気に入りは、「魚貝の図鑑」。表紙がボロボロになるほど何度も繰り返し読んでいました。
その図鑑を何ページかめくった、硬骨魚類のところを開くと、見開き2ページに、どどーんとスズキが描かれていました。
少し突き出たふてぶてしい下あごと大きな口。鋭そうなエラぶた。太からず細すぎず、程よい長さのボディ。大きな頭に負けない存在感のあるヒレ。
幼い私には、スズキ目が硬骨魚類最大のグループで、ハゼもアジもタイも、スズキ目に属するという事まで理解していなかったと思いますが、私はスズキこそが一番魚らしい魚!と感じていました。
落書き帳に、海を泳ぐスズキの絵をよく書いていたのを覚えています。
小学4年の時、初めて釣ったのがマブナ。
それから釣りに目覚め、近くの岸壁や河口で根魚やハゼ、ハヤなどを釣っていました。
当時親に買ってもらった釣りの本に、マズメ時のサーフでキャスティングしているアングラーの写真と、ルアーを無念そうに咥えるスズキの写真が載っていました。
ちょい投げのロッドしか持っていなかったので、いつか大人になったら、あんなスズキを釣ってみたいなぁ…と憧れの存在でした。
田舎から東京に来て、仕事して結婚して子どもが出来て、釣りは時々、家族で防波堤や岸壁でサビキやちょい投げをやるくらいでした。
昨年のその日、昼休みに運河の、手すりにもたれてボラの群れを眺めていた時の事。
ふとその中に、小さいながら、ちょっと形の違うのがいるのが見えました。
あれってもしかしてスズキじゃないか?と思い、もっと注意深く水中に目を凝らしました。
やはりボラとは明らかに形の違う、大きなとんがった頭のセイゴが数匹で泳いでいたのでした。
こんな所にいるんだ〜、と思いながら、今度は近くの橋の下の暗がりを覗いてみました。
すると、そこに先程のセイゴの何倍も大きいスズキが、ヒレをゆっくりと動かしながら、潜んでいたのでした。
こんな身近な所にスズキがいるなんて!いつもすぐ近くにいて、それを知らずにいたなんて!
それから一気にスズキ釣りに憧れていた少年時代の思いがこみ上げ、あのスズキを釣ってみたい!と釣具屋へ駆け込み、今日に至っています。
小さいながら、ようやく釣れ始めた今年の10月。荒川で出会った素敵な、熱い釣り師たち。
11月末、初めて味わった明け方の隅田川でのバイトラッシュ。
fimoを通じて知ったこの世界の凄さ、奥深さ、猛者の方々、自分と同じように悪戦苦闘している新人の方々。
今の私の生活に、もはや釣りは不可欠なものとなっています。
12月に入って成果は上がらず、テンションも、ダダ下がり気味で、ビールを片手に自分の原点の運河を見つめながら、ログのあしあとを見てみると…
「村岡昌憲」えっ?
まさか嘘でしょ?
あのレジェンドが僕のブログを見てくれたのか?
信じられない!
ブログすげー!始めて良かったー!
てなわけで、単純な私の気持ちはどん底から、一気に有頂天。超ハッピーな気持ちでスズキたちに別れを告げ、帰路に着きました。
ぼちぼち気長に憧れのスズキを追い求めていきたいと思っています。
バチ抜けまでに、何とか1匹釣ってやるぞ〜!(目標小さっ!)
- 2017年12月15日
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