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岡林 弘樹(オカバ)

大阪府

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カリマンタン釣行記Vol8「開幕」

この村に来た目的は。
蒼色のフラワートーマンに出会うこと。
アロワナだってもちろん見てみたいけど。
今回は蒼色が見たいんだ。




遂に来た奥地で。
さっそく始まる「宝探し」。





一秒たりとも無駄に出来ないと思った。




































カリマンタン釣行記Vol8「開幕」​





















翌朝。
まだ下痢が止まらず、体調は悪い。


昨晩に比べれば随分とマシになったが・・・。
やはり下痢をやっちまうと、毎回歩くのがしんどくなる。


ここ数日でめちゃくちゃ痩せたような気がするんだが。


力が入らない足で必死立ち上がり、荷物を持って小鹿のような足取りで船着き場へ向かった。
















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基本的に2艇の船に別れて行動する事となる。
僕の船には高田が乗船。
Uさんの船には現地のガイドマンが乗船する。



この写真の、青色の服を来た人物が現地ガイドマンだ。
通称「のび太」である。


何故、この名前なのかというと・・・のび太君レベルのドジっ子で、仕事が出来ないことが由来なのである。


この日も、のび太は乗船したものの何をすればいいか分からずにオロオロ。


それを見守るUさん。


平和な光景だ。


そんな光景を後目に、僕達は下流に向けて出発した。





















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朝の空気に川の匂いが混じり、なんとも爽快な空間だ。








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船は途中から、流れ込む支流を登り始めた。
この支流に入った途端、水の色が一気に黒くなった。




透明度の高いブラックウォーター。
原生林が生み出した最高純度の水である。




水中に手を入れると、その手に小魚が当たってくる。
大なり小なり、魚影は驚くほどに多い。





村の付近には大きく分けて3つの湖がある。


A湖・・・アロワナの目撃も多いが、魚がなかなか釣れない湖。
B湖・・・この付近で一番釣れる湖。トーマンがメイン。
C湖・・・減水時には他と比べられない程に爆発的な釣果を出す湖。




今日は手始めに、この全ての湖を回ってみる。
最初に目指すのは、アロワナの目撃が多いA湖である。






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写真撮影:Uさん
ありがとうございます。








支流を登る僕達。
登れば登る程、流れは速くなっていく。





支流はどんどん細くなり、いよいよ船一艘分通れるかといった細さになったころ。





視界が一気に開け、大きな湖が姿を現した。










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A湖に到着だ。
透き通るブラックウォーターでの湖は惚れ惚れするほど美しい。




早速、大きな湖を二手に別れて回っていく。
Uさんの乗った船は半時計周りに、僕達は時計回りに進んでいく。



ボートを進めるが・・・。
まぁ、厳しいと聞いていたこの湖。
流石に簡単ではない。
色々なレンジのルアーを試していくが、なかなかバイトが出ない。



そうして湖を回り始めて30分程。
ブッシュの周りにスプーンをキャストし、少し沈めて巻き始めた時。


ゴゴン!と良いバイト!
不意のバイトに思わずびっくりしたが、冷静にファイト開始。



上がってきたファーストフィッシュは・・・。




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フラワートーマンだ。
ブラウンの体表にオレンジの模様が美しい。



今回のメインターゲットの一種である。



個体によって発色が変わる為、釣れる旅にカラーを見る楽しさがある。



奥地に来て一匹目。
さすがに嬉しい一匹だった。















そのまま少し進むと、前からUさんの乗った船がやってきた。
向こうはトーマンやフラワートーマンが何本か釣れたようだ。




合流した我々はこの湖を一旦置き、次の湖に向かう事にした。






来た道戻ったり、また昇ったりしながら・・・。







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B湖に到着。




水面に映る青空が美しい。
ジャングルの奥地、最果て。
目に入った瞬間に、ため息が出るような景色が待っている。



Uさんの乗った船を再び別れ、釣り開始。



岸際をスピナーで打ち進めていくと、早速ガツンと強烈なバイト!そしてロッドがバットまで曲げられる!


何度も突っ込みを耐え、ロイラ52を限界まで曲げながら上がってきた魚は・・・。







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※タックルデータ※
ロッド:TULALA×UOYA ロイラ52
リール:クロナークCI4150
ライン:PE2号+40LB
ルアー:スピナー(現地調達の重いやつ)






3kgくらいのトーマン!
ロイラで立ち向かうには、なかなかしんどい相手だった・・・。
丸々としていて、タイなどで釣る個体よりもコンデションが良い魚だった。




その後は、フラワートーマンの入れ食いに遭遇。






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ココだ!ってところを通せば必ずバイトがある。
めちゃくちゃ楽しい。




食用に何匹かキープし、昼食時に頂くことに。
陽も真上まで上がり、船上が灼熱と化してきたところで休憩することになった。





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泳げないのに飛び込む高田。
岸に帰ってくるのも必死だった。笑






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フラワートーマンはそのまま串焼きに!





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手馴れている村人と、何をしたらいいのか分からずオロオロするのび太(白シャツ)
のび太がいると不安になるけど、村人が居るから焼き加減とかは心配しなくても良さそうだ。





ちなみに、フラワートーマンはかなり美味しかった。
やはりスネークヘッド系は美味しい魚だと再認識。
まだ体調が回復しきっていないので、全然食べれなかったけど・・・。
























昼からも、少しだけ同じ湖を回ることに。
今度は違う方向から湖を回っていく。



大きな流れ込みのような場所やってきた。
シャローでは度々ライズが起こっている。



そのライズに向けてスピナーを投げるとゴン!と一撃。
小さい青物?のような引きをしながら上がってきたのは・・・







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レプトバルブメラノプテルス。
カリマンタンの固有種だ。



エラの模様が美しい魚である。




この魚以外にも、フラワートーマンを5本ほど水揚げ。













そのあとは流れ込みを登りつつ、その上にあるC湖までやってきた。




しかし、C湖は水位がめちゃくちゃ高く、魚の反応もイマイチであった。




そんな中、本日のラストフィッシュを水揚げすることに成功。







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少しだけ青(緑?)要素の混じった個体。
今までと少しだけ違う発色にテンションが上がってしまう。
この個体も見れば美しいが、明日はもっと発色煌びやかな個体を目指したい。








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あれほど高かった太陽はいつの間にか沈もうとしていた。
最果てで見えるのは、人生で最高の夕景だった。








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みんな揃うと自然と笑顔になる。
こんなシーンが見られるのも、旅や釣りのいい部分だと思った。








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さて、帰宅してゆっくりしていると・・・。
晩御飯タイムよー、とお呼ばれされた。



なんと、オカズに野菜がプラスされている。
野菜不足MAXだった我々は飛びつくように晩飯を食べる。




美味しい。
マジで美味しい。




美味しい!と家のお母さんに伝えると凄く嬉しそうな顔をしていた。
こんなコミュニケーションは、どんなシーンでも大事な事なんだなと実感した。



















さて、今日は姿を見せてくれなかった蒼色のフラワートーマン。
まだ時間はある。でも、明日とかにはラッキーで釣れてくれないかな。なんて思ってしまった。




月明りが煌々と映える静かな村。
真っ暗な中、月明りに照らされた川がゆっくり流れているのが見えた。





明日も頑張ろう。
そう思いながら、今日も一日は終わっていく。
















カリマンタン釣行記Vol8「開幕」~終~
次回へ続く・・・。

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