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『チャーリー(林)の外房荒海修行』

天気予報は何度観ても変わらなかった。

ラヂオやTVの天気予報士は「雨」「風」「波高」「うねり」という、ボクらが最も嫌うNGワードを容赦なく投げかけてきて、その言葉はボクをかなり憂鬱にした。

『明日は釣りに逝きたくない!』
大好きな釣りに逝きたくないと思ったのは今回が初めてだろう。

そんな気持ちは、ボクに弱音を吐かせた。
「チャーリー!明日は時化だ。カサゴにしないか?」
無意識のうちに、ボクはこんなメールを隊長のチャーリーへ送っていたのだ。するとチャーリーから直ぐ返信メールが来た。
「答えはNOだ!」
という一言と怪しい添付ファイル。
ボクは恐る恐るその添付メールを開いたのだった。


隊長のチャーリーはかなりヤルキ満々な様子。
「やれやれ・・・」
仕方が無いのでボクは諦めた。そして道具の準備を始めた。

今回は初の青物ヂギング。しかも外房。
外房と言うと荒れた海を想像するが、今回はさらに荒れていて注意報が発令されるレベル。まずは、釣り以外で負けてはならない。

『船酔い』

酔い止めと言うと釣り人の中ではアネロンというのが鉄則であるが、ボクが罵る尊敬する邪念船長ゆ〜いち氏曰く「アネロンは陸酔いがヤバいッスから、ボクはあんまり飲みませんね」と。

ボクも今までアネロンは飲まないで活きて来た。いまさらアネロンを服用すると初の荒海では痛い目を見そうだ、という事から、普段子供達が服用してるセンパアを選択。どちらかと言うと車酔い用みたいだが、この酔い止め薬の良い所は4時間経てばもう一回服用でき、酔ってから飲んでも効くと言うのだ。4時間以上の船乗りには最高のオプション。

そして釣り以外で立ちはだかる難問はもう一つ。

『雨』

予報は雨。濡れると確実に体温と体力を奪われる。秘策はカッパ2枚重ね。若い頃、他の行為でゴム製品を2枚重ねした経験はあるが、カッパ2枚重ねは初。しかし、この作戦は無意味な事は解っていた。キャンパーの人はお解りであろう。テント本体とフライシートが接触すると雨漏りをする事を。

当然カッパを二枚重ねたって雨は漏れるってことなのだ。しかし多少なりとも時間稼ぎをして欲しいという、言わば『お守り』みたいなモノであります。当然手袋も二枚重ねネ。※2枚でもダメな時はダメなんです!

そして迎えた青物ヂギング当日、予報通り天気は最悪。海の様子を目の当たりにして同僚のウロボンとボクは出船中止を願ったが、隊長のチャーリはご機嫌で乗組員に船の準備をさせていた。
「やれやれ・・・」
夜明けを待たずに我々は外房の荒海へ向け出港した。


「まだまだヨユーだぞ!」
服用したセンパアは確実に効いている様だ。


同僚のウロボンはアネロン。ボクはセンパアでご機嫌。
↑股間を握ってる訳ではない。カッパも二枚重ねだという事がお解りであろう。

時折、無線から怪しい中国語が流れてくるがボクら日本人には全く意味が分からなかったが、向かいに座ってるチャーリーは何やらニヤついたり、しかめっ面をしながらその無線の内容を聞き取っていた様だ。ウロボンもボクもチャーリーが何処の国籍の人間だか訊いた事は無かったが、とにかく日本人ではない事は確かな様子だった。

何時間が経過した事だろう。
ボクらはウトウトしていたが、怪しいブザーに叩き起こされた。
「モノども!船の準備だ!」
と叫ぶチャーリー。乗組員は帆を揚げたり、大きな風船の様なものを沈めてニヤニヤしていた。そしてボクらは外に出た。


海はご機嫌に荒れ荒れだ。(マヂでヤバい)

その時だった。
船員が「ロクジュウニメトル」と言った。

ロクジュウニメートル?

もしかして日本語か?

62メートルなのか?


ボクらは半信半疑で水深62メートルを狙った。


開始1発で竿が曲がったのだった。
隊長のチャーリーも速攻で掛けていた。


開始数分で爆釣。お土産確保。※早上がり希望モード。
そしてミヨシのウロボンも掛けて掛けて掛けまくる!


何本獲ったか解らないが、生簀の中はこんなだ。

3〜4キロは確実にある魚。生簀に入れずに逃がした魚も居る。そしてまだまだこの魚は釣れる。しかし、我々はもう腕がパンパンだった。これ以上のアタックは危険だったが、隊長のチャーリーは満足していないのだった。

この笑顔で何やらワケの解らないものを釣りまくってる。仕方が無いので、ボクも隊長の真似をして何やら変な生き物と接触。

水中なのに羽が生えた生き物。自然の偉大さを感じる。

そんな憩いの時間もあっという間。
海はボクらの希望に反してさらに荒れてきたが、ボクはまだまだ150gのヂグをしゃくり続ける事ができた。きっとセンパア効果だ。実は4時間が経過した時、もう一回センパアを投与したのだった。一方、アネロンのウロボンはヂグを交換できない程に衰弱し切っていた。そしてココロなしかヒゲが伸びて来てるようで、青白い顔に青いヒゲが煌煌と光っていた事を記憶している。

しかしボクは気が付いていた。
隊長のチャーリの顔も青く光っていた事を!


そして、ついにその時が来た!

『えー、これ以上やると帰れなくなるので早仕舞いにしまーす。』
という船長のアナウンス。


ボクらは我に還った。
そうだ、ボクらはこんな荒れた海で釣りをしていたのだ!
「アタマオカシイの?」と何度も自問自答した。そして、


「ちょっとだけおかしいyo!」という隊長の言葉に救われた。
ボクらは救われたのだ!
という事で、港でパチり☆

こんな荒れた海で、一人もゲロせず良く頑張りましたネ♪

チャーリー隊長&うろぼんさん、お疲れ様でした。
また参加要請メールお待ちしておりますヨ。

つーか、外房ヨユーぢゃね?(←怒られそう?)

P.S:
今回のヒットヂグ。(マサムネ)

フックはチャーリー隊長の自作シングルフック。最高の刺さりと最高の強度を与えてくれました。最高に感謝しております。

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