▼ フィッシュイーター！

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俺が初めてフィッシュイーターを知った魚！
ナイフフィッシュ。
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30数年前、小学生の頃に親戚から譲り受け我が家に来たナイフフィッシュは60cmほどあり横幅1mの水槽が狭く見える程、迫力があった。
動物や熱帯魚が大好きだった俺は嬉しくて嬉しくて暇さえあれば水槽にへばり付き眺めていた！
そのナイフフィッシュの水槽の横にはお祭りの金魚すくいで取ってきた金太君(金魚のあだ名)の小さな水槽が並べて置いてあった。金太君は15cmの長生き巨大金魚で同じ水槽の同居人？同居魚は10cmぐらいの銀太くん(フナ)でした。
ナイフフィッシュが来て数日後、親父が50匹の小さな金魚を買ってきた。
何でこんなにいっぱい金魚を買ってきたのと親父に聞くとナイフフィッシュのエサにすると衝撃的な言葉を聞いた俺は金魚が、かわいそう…と思う感情とナイフフィッシュが怖く見えた。
親父が、先ずは1匹入れてみよう！と水槽の中にポチャンと金魚を入れた瞬間、ナイフフィッシュは金魚に近づきバコッと丸飲み！小さく見える口があんなに大きく開くなんて…恐
次は一気に10匹ほど水槽に金魚を入れると30秒もたたない間にバコッバコに捕食してしまった…
すげー！怖さを通り過ぎてカッコイイになった瞬間だった。
1週間に一回10匹ぐらいあげれば良いみたいだったので残りの金魚達は金太銀太の狭い水槽に入れたが…金太君と銀太君が…きゅうくつそう。
親父が、金太と銀太は大きいからナイフフィッシュの水槽に入れると言って金太君と銀太君はナイフフィッシュの水槽にお引越し！
親父も流石にこの大きさの金太と銀太は食べられないだろ！と言った。俺もそう思っていたけど心配だからしばらく見守っていたけど食べられる気配がない。
良かった！
次の日も食べられていない。もう安心。
よしナイフフィッシュにも名前を付けようって事で俺が考えた名前は、パックマン！金魚をパクパク食べるからパックマン！時代を感じますねw
俺は近所の友達にパックマンを自慢していたほど大好きになった。デカくてカッコイイし当時はまだアロワナも流行ってなく珍しい魚だった自慢のペットだった。
1週間もたたない学校に行く朝、パックマンの水槽を見ると金太君と銀太君の姿が見えない。
え！何で？
母親に聞きに行く！金太君と銀太君は？死んじゃったの？と聞くと、水槽にいるでしょ！と母は言う。また水槽を見に行くとやはり2人の姿がない！パックマンだけしかいない…
良く見るといつも閉じているパックマンの口が半開きな事に気づいた俺は恐る恐るパックマンの半開きの口の中を覗いてみたら…
金太君の顔がパックマンの口の中に見える！
金太君はまだ生きていてパックマンの口の中で金太君が口をパクパク動かしている！
助けなきゃ！と思い金魚をすくう小さいネットでパックマンを突っついてみたら金太君を吐き出した！！良し金太君をネットで！と思った瞬間パックマンはまた金太君をバッコっと丸飲みした…
パックマンの口は半開きではなく完全に閉じてしまった…
金太君と銀太君は帰る事はなかった。
大好きだったパックマンが嫌いになったそんな朝だった。

それから数十年すぎたある日に釣具屋でルアーを見ていたら、なんか見覚えのあるシルエット。
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パックマンだ！まだ爆発的人気になる前のダヴィンチを見た目のカッコ良さと嫌いになったパックマンの思い出に引かれて思わず購入。
今までシーバスでビッグベイトで釣った事のない俺が初めて買ったビッグベイト！パックマン！いやダヴィンチ！
ビッグベイトなんて、こんなデカいのシーバスが食はねーよ。なんて思っていたけど150ほどの金太君と銀太君がパックマンに喰われたんだもんな！なんてダヴィンチを見た時にフラッシュバックして釣れる気になったのもダヴィンチ購入の決め手でもある。それからは
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ダヴィンチ(パックマン)は金太君と銀太君の仕返しであるかの様にシーバスに喰われのであった。

フィッシュイーター！完。

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