【前回：その8からの続き】

地元アングラーのヒラマサ回遊ナブラ打ち
そして返り討ち（笑）を目撃したその夜、考えた。


「僕の今のタックルじゃー　瞬殺やな…」
「戦えそうなタックルを準備しなきゃ。でも…」


何度も言います。


オイラは貧乏サラリーマンです


良い性能と値段のタックルを、新規に揃える余裕は無いです。
お忍びで購入したとして、万一それが家族に発覚したならば

内閣解散・総選挙
あまつさえ政権転覆の恐れすら懸念される。

オイラにはそこまでの勝負師の血は流れていない。

だが自分にはアレだ。
技術者の血が流れてるじゃないか。


今、手元にあるものでどうにかする！
なければ、手元に有るモノで作る！


ラインは泳がせ・ぶっこみ釣り時代に使っていたラインが、まだ大量に残っている。
一番細いモノで1.5号・YGKよつあみのUpgrade　X8

２年位ぶっこみで使っているものの、そもそもぶっこみは一回の釣行で10回もキャストしない為、裏返せばほぼ新品状態。
これを10台あるベイトフィーダーリールの一台からから再利用する事にした。

問題はリール。

自分の現在持つリールは、ダイワ・レブロス2506H-DH以上になると、今度は5500番から8000番のベイトフィーダー。
リール単体で600gを超えるので、キャスティングに使用するには無理がある。



こんなデカいリールしかない。
マイクロジギング用リールと比較。（笑）


で、過去使ったリールや、ジャンクとして入手したリールのパーツを保管している衣装ケースを、地下のガレージから発掘。
組み合わせて何か作れないかと。。。


お。
こりゃ懐かしい。


OKUMAのトリオール40Sというリールのボディが出て来た。


OKUMA

日本のS社・D社に次ぐ、世界第三位と言われる釣り具メーカー
特にトローリング用両軸リールでは、海外で盤石の知名度。


昔D社の下請けをやってたとか何とかの噂。
真偽の程は判らないが、確かにD社のリールとはかなりの部分で互換性がある。

で、この会社のトリオールというリールは、カーボンとアルミニウムのハイブリッドボディを採用していて、BBも10個（！）

それで巻きがスムースかと言われれば普通。
ボディの剛性感も極普通。（笑）
だが、何より見た目がカッコイイ。

このボディに組み合わせるスプールとドラグシステムは…

お。
こんなの買った事もあったっけ？

同じくOKUMAのヘリオス4000H
D社のザイオンを真似て、フルカーボンモディを謳い文句に発売された軽量リールだが、自分の購入した奴は買って２週間でアカエイの兄貴を掛けた瞬間にメインシャフトを支えるカーボンボディが割れて殉職。そのままジャンク衣装ケース直行になった曰く付きの個体。

使用期間が短かった為、軽量大径スプールは新品同様。


この２台を合体させて作ったのが…

コレ

OKUMA　トリオス4000H・SP（笑）
やっべえ。。。
カッコイイ…❕


メインラインが30lbなので、リーダーは同じくぶっこみ釣りで使用してた10号(40lb相当)のナイロンを１ｍ程、FGノットで結節。

リールはコレで良し！


次ぃ！
竿！

９月に日本から旧友がやって来た際、彼自身の釣り道具として持参、帰国時に置いてったくれた竿。

アルファタックル・トラギア・Tiptop S906H


キャストウエイト50gまで。
恐らく充分使える筈。

ただこの竿は比較的重いジグを投げてシャクる場合、リアグリップの長さが圧倒的に足りない。
リールを装着して振ってみたけど、先重りもスゲぇ。


ハイ改良します！


全く使わなくなった廃棄予定の投げ竿の竿尻をリューターで切断し、エンドグリップ延長作業。
さらに先重り解消の為にバランサーウエイトも打ち込み。

更にTopガイドだけSicに交換。


ブランクスには一切手を加えていないので、「改造」ではなく、僕の中では「改良」。


タックルボックスの中には、

メタルマル28g
ジグパラショート30ｇ



待ってろヒラマサ！
耳から手ぇ突っ込んで、
エラびらびら言わしたるからなっ！！！


ええ... 

僕はこの時期、何も知らない乙女。
大人の階段上るシンデレラでした。