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Confidencial Talk - 釣竿四方山話

改めましてー
アピアブログをご覧の皆さま、こんにちは。

ロッドメイキングのディレクション担当、松本 太郎です。


IMG_3679.jpg




弊社のオフィシャルブログのフォーマット刷新に伴い、ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、いま一度、簡単に自己紹介をしておきます・・・。

ルアーのプロダクトディレクターであり、プロスタッフとして活躍するアンバサダー・松尾道洋と同じく1975年生まれ。東京生まれの東京育ちですが、大阪に居を移して20有余年となります。2000年から10年と少しの年月を今は無きダイコーというロッドメーカーにて、ロッドメイキングのお仕事に携わっていました。

もともと、弊社代表の宇津木やアフター担当の窪村とは釣具業界に入った頃から展示会などで話をする機会もあったのですが、前職を退いてから、今後のことについて色々と考えていた折、たまたま声をかけられ、幾度となく宇津木や澤とアレコレお話をしていく中で、再びロッドメイキングを生業とする決心を固めました、というのが早や6年前。気づけば20年弱、ロッドメイキングに携わってきたことになります。

 

歳をとるにつれて感じ方や考え方など随分変わったところもありますが、背負う看板が変わった頃から、色々な事由が意図しない一人歩きをしていると感じることや、自身が手がける製品の打ち出され方が大きく様変わりしたように感じられる方がいらっしゃると思うこともあり、最近になってまた、つまらない話を書き残しておこうかという気になりました。

 

プロダクトを作ることがメインではなく、

「現場から生まれる要望を基に、多くのアングラーへ貢献するモノ・コトをあるべきカタチにするための研究機関のようなものである」

これが、実際にオフィスにデスクを並べるようになって、小職が感じていたアピア像であり、これまでも、実際にそのロッドを使う釣り人の方それぞれに、自由度の高さを感じてもらえるロッドこそが自分の理想の一つと考え、竿創りに臨んでいるのが私のスタンス。ロッドメイキングにあたっては、製品に共感し、使い手であるアングラーが共に育てられるストーリー性があること、釣行の傍らにずっと持ち続けたいと思うものを創り上げる、ということを常に念頭において仕事に臨んでおりますので、新製品に関するお話はもちろんですが、ロッドに関する「え?そうなの?」というお話についても、いろいろご紹介していこうかと思いますので、今後ともよろしくお付き合いのほどお願いします。

 

  好きなロッドを思ったように使いこなすためにー
で、早速ですが、それらしいお話をしてまいりましょう。

とりあえず、「へー」とか「ふーん」くらいに思ってもらえるお話をユルめに展開してこうかと思います。

 

何はなくともロッドがロッドたる、“曲がり”’ “パワー” “粘り” “感度”などといったロッドの特性・性格を形成するのが「ブランク」と呼ばれるものであることは言うまでもありませんが、念のため、「ブランク」とは、“ガイドパーツやグリップマテリアルなどが取り付けられていない素の棒(シャフト)そのもの”を指します。これを私どもは【素管(そかん)】と呼んでいます。ハッキリ言えば、ロッドの特性はその大部分をこのブランクが決定してしまいます。なので、ガイドなどが取り付けられることのないヘラ竿や鮎竿などの延べ竿は、よりごまかしが効かないと言うことができます。

皆さんは、ロッドを評して「曲がることで機能する」といった表現を見たり聞いたりしたことがあると思います。乱暴に言えば、驚くくらい硬いロッドはありますが、全く曲がらないロッドは存在しません。多くの釣り竿は程度の差はありこそすれ、任意の負荷に対して、曲がることで機能するように作られています。プロアングラーやテスターと呼ばれる釣り人や企画者を介して、この「曲がり(調子/アクションといった方が皆さんには分かりやすいかもしれません)」を実際に具現化するために図面に落としこむのがブランク設計士であり、焼成から研磨、塗装、組み立てを行うのがビルダーであったり製竿メーカーとなります。こうしてブランクの特性をカタチ作るための概念が皆さんご存知の“テーパーデザイン”(ルアーマンの方にはお馴染みの表現ですが、“調子”を作るための元径と先径の太さの差異を示すものとイメージしてもらえたら良いかと思います)であり、“ロッドアクション”(ここでは大意で“調子そのもの”を示します。先調子とか胴調子といった曲がりのピークポイントが全長のどの辺にあるか、ということでイメージしてもらえれば良いかと思います。コレも明確にどこそこというものではないのですが)といったコトバで示されるものになります。
ですが、釣り竿創りに真摯に向きあえば向きあうほどこれが難しいワケです。これは対象魚の引きの性質やアプローチに適う使用感を追求することで、求められる要素が千差万別で変わってくるからです。ここに、パワーや粘り(硬さ/柔らかさはもちろん反発力の大きさ、張りやしなやかさといった質感と表せば良いでしょうか)、感度(コツコツといった振動の伝達だけではなく、仕掛けが流れに馴染んで重みを感じるなど水流の変化なども含みます)といった要素が用途・目的に応じて求められてくるからです。
やや分かりにくくなってしまったかもしれませんが、前述の通り、「ロッドはブランクが命」なので、この「ブランク」が如何なるものなのかを考えてみることで、ブランドイメージや、先入観から解放され、適正な竿選びを手助けするきっかけとなると思います。
各メーカーさんのカタログや雑誌をはじめ、インターネット上を流れてくるロッドのお話には曖昧な言葉や本当らしく聞こえる話がたくさんあるので、意識的に自分自身の頭で考え、触れ、感じようとしない限り、個々の釣り竿が備える本質は見えてきません。釣り竿全般において、特にここ10数年の「素材や工法の進化に基づく軽量化や堅牢性の向上」といった発展はめざましく、「使えない」、「ダメな釣り竿」というものは本当に少なくなりました。良い悪いといった二元論ではなく、釣り人である皆さんにとって、如何なるロッドが適正なパフォーマンスを発揮するものなのか。まずは自分の釣りに何が必要なのかを知ることがそのための第一歩なのです。何だかとりとめのないお話しとなってしまいましたが、次回はブランクの作り方について簡単に触れてみたいと思います。
 

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