❼シーバス釣りのショアジギングへの応用について

2月に入り、気温もより一層低く、水温も低くなり、北風も強い日が続く…。特に北西の爆風が多く、寒い…。こんなにも寒いのに、通っているいつもの地磯では、マイワシベイトの定着のお陰様様で、朝マズメ夕マズメの潮位が低く、流れの出る時間帯には鳥山ができ易い状況…。すごい…。
シーバスはまあまあ理解しているつもりだが、青物、ショアジギングは全くの初心者で、釣行データはまだ半年も取れていない。(シーバス釣行は全てエクセルでデータ化している)
 
毎年の出来事ではないと思うが(毎年続いて欲しいが…)、秋頃からずっと釣れ続けていた海峡の堤防・岸壁の青物、河川でのシーバス・チヌ・ヒラメ等含め、冬になり一切釣れなくなっても、この地磯だけは釣れるという事実。
とにかく、ベイトの移動により、釣れるポイントは移動するという事だ。ベイトがすべて。
 
そう考えると、何故ベイト(マイワシの大群)がこの地磯を選んで来たのかという事実が疑問となる。以前の考えでは、ベイトが自ら望んで居心地のいい場所を選んできた、と述べた。
反対に、今度はこう仮定して考えてみた。ブリが、この場所へベイトを追い込んできた…と。そう考えていくと、2~3月頃は一般的にブリの産卵時期と重なるようで、産卵後、ブリの稚魚モジャコは……、
 
以下、調べてみた
【ブリの稚魚の生態】
卵から生まれた仔魚は体長3ミリほどで、流れ藻に産み付けられます。
流れ藻に寄り添って泳ぎ、プランクトンや小魚を食べて成長します。
外敵から身を守るために流れ藻の下に隠れながら暮らしています。
1.5cm位まで成長すると、流れ藻について北上を始めます。
 
自分が通っている地磯には、ホンダワラやヒジキ等海藻がびっしり生えているのである。干潮で干上がると地磯中にヒジキの絨毯が現れてくる程で、流れ藻の発生地帯と化している。
ブリは産卵のため、ベイトを追い込み、逃げられない様に集団で取り囲んでおいて、食料として継続して確保し、捕食しながら、海藻に卵を産む…。シーバスも毎年卵を産む場所がほぼ同じ場所(※詳細は❺を参照)なので、それと同様に考えてみたのである。
 
と、いうことは単純に考えて、秋口から、彼らのゴールである年明けの産卵を意識して食べまくり(荒食い)、卵を産みやすい場所に餌を追い込んで食べつつ産卵する。と、いうことである。
自分としては、産卵後の親がどこに移動していくのかも知りたいところだが…。
まあ、この仮定が正しければ、ブリの稚魚の成長は一般的に、1年で30㎝、2年で50cm、3年で約60cm、4年で約70cmと言われており、魚が移動していかなければ毎年ここでツバス~メジロクラスがコンスタントに釣れると思われるのだが、モジャコは流れ藻にのって北へ移動しながら成長していくという事であれば、この限りではない…。予想不可…。
 
釣行記に戻る。
2月初旬の朝マズメいつもの地磯。後中潮初日、東南東の風6m、干潮が7時で転流が8時、満潮12時、最強流速は11時で西流れ8.6㏏、水温は10度。で、気温は0度。風も強いし体感的にかなり寒い…。
 
最干潮からスタート。誰も居ないのですぐに入れるが、風が強く、南東の風の為、高波もあり、一度波を全身にかぶる所だった位。しかも曇っていて、今にも雨が降りそうな薄暗い雰囲気。
とにかく寒い、が、着いたとたんに小舟が岸と平行に巡行し、その巡行後の波に添うように鳥山が発生!全く鳥の気配が辺り周辺になかったのに何故?突然である。
昨日も沖で大型船が通った後の航跡波(こうせきは)に沿うように大量の鳥山が発生していたな…。船が通ると波が立つがそれとベイトの動きに何らかの関連性があるのか…?この視点も実はシーバス釣りからの考えと合致している。
 
やはり、鳥がたくさん飛んでることが、昨日釣れた朝マズメと変わらない。同じような潮位で、大量のブリがマイワシを追いかけまわしている様子。それを鳥達が分かっていて上から狙っている状況は変わらず。
ただ、昨日と違うのは早い段階で沖の方へ魚が行ってしまった事で、鳥も沖の方へ付いて行った。鳥が岸に近付いて騒いでいた時にバレットファスト140s投げてもやはり届かず、モンスターショット125sを投げるとかろうじて届くが反応は無く、ナブラもすぐになくなり、寒いし…、釣り人のライバルは居ないのだが…。
 
そうこうしていると手前でボイルがあり、すぐそこにモンスターショット投げても反応なく…。釣れた昨日とは違い、プラグに全く反応が無いので、寒いから帰る前にと、鳥山は全くなくなったが、まだ手前にブリは居ると信じ、流れも徐々に出だしたので、撃投ストライク65g投げると…、数投目、2回目のボトム着底が10秒以内で着底(浅い…)、からのジャカジャカ巻きからのワンピッチジャーク2回目で待望のバイトあり!だがフッキングせず!これは…。多分だが、長細い撃投ストライクに、サイズが微妙に合わない短めの1/0サイズのダブルフック付けていたからかなと…。2/0のサイズのフックだと、多分フッキングしてたのでは?それが敗因か。それとジグの後方にフックつけていれば拾えた個体だ。ただ、この地磯では根掛かりが気になるし…。その後寒くて終了。しかもプライヤー地磯に忘れた…。
 
次にチャンスが来たのが、2月中旬の朝マズメいつもの地磯。
後中潮初日、南の風3m、干潮が6時で転流が8時半、満潮12時、最強流速は11時で西流れ7.8㏏、水温は10度。で、気温は5度。
本当に、いつも同じ潮位で流れも風も同じ、シーバス釣りと同様、釣れるパターンというものが確実にあるので、同じタイミングに釣り座に立つ。
 
朝7時スタートすると、前回釣れた場所にショアジギンガーが居た。挨拶して話してみると地元の人で、自分と同じ考え方をしていた。釣れるからこの時間この場所に居るという事。遠くの場所にも一人。
自分は最初からいつもの釣り座へ移動。曇りで雨も降りそうで、凪で無風、気温もそう低くない、これはただの勘でしかないが…、何となく釣れそうな雰囲気がムンムンする!
 
釣り場に行くまでは、水温も低いし、もうベイトもいないだろうと思い、諦め加減であったが…。とりあえず、表層トップからお気に入りのマリア ラピード130fで様子を見る。
ルアーで感じ取ると、少し右に流れてきている、2kt位かな?
15分もすると数匹の鳥が、いつも出ている岸と平行の潮目沿いに、流れと一緒に水面にゆらゆらと流れに乗っているのが見れた。
 
シーバス釣りと同様、鳥達は波に乗りながら、フイッシュイーターから突き上げられて逃げてくるベイトを水面で待っている?と仮定し、その状況を眺めながら、これはチャンスだと思い、トップからジグに変更する。
 
ここで実績のあるジグパラゼブラグロー65gで。これが正解であった!数投すると流れも感じるし、まずは前釣れた好きなポイント(流れと駆け上がりがぶつかる小サーフ入り口のポイント)に投げて、流れを感じるので左側にアップで投げて行くと、左斜め30度位の遠投でフォール中に待望のバイトが!
 
水面下数メートルでのバイトで、急だったのでフッキングできず、すぐにバレてしまうも、そのジグを回収後、急に鳥が10匹前後集まってきて、そうかと思えば右斜め30度位の50m先でボイルが!ボイルの大きさから、明らかにでかい魚だ!と思えた。それに呼応する様に鳥も集まり、あちこちで騒いでいる、ボイルもあちこちで数回起きる!これは絶対釣れる!
 
と、思えた矢先、左斜め30度位にアップで遠投し、最初のフォール中水面下4~5m位でいきなりラインの放出が急激に早くなる!先月と全く同じ状況!しっかりと合わせて…というかもうすでにフッキングしている!おそらくフックが細いから刺さり易いのだな。フックはカルティバファイアツイン1/0、60g程度のジグ対応番手。
 
魚のパワーが通常より強い!というか重いのか?ここで思うがロッドか?それともリール6000番hではパワーが足りない?ぐいぐいと寄せにくい、自分のパワーと体力不足か?ベイトの食べ過ぎ?(→結果、抱卵している…重量級であった)
ハアハアと息切れしながらやっと寄せてくる。ボトムに向かって潜らないので、ブリと確定できたが、釣り座のすぐ下にテーブル状の岩礁帯が扇状に突き出ており、何かラインが擦れている抵抗感を感じる…。以前もここでヒラマサを…ラインブレイクで…。
 
ただ、ナイロンリーダー60lb(14号)のふたヒロ半(4m弱)にしておいたので安心して耐えることが出来た。
最後に、波の入りやすい低い場所にずり上げて終了。
 
https://x.com/seabassangler2/status/1891017090242359682
 
正直、まだまだ釣れそうな雰囲気である。自分の釣り座から扇状約60m範囲内のあちこちでボイルがすごく、鳥も水面下にダイビングしまくっている!楽に届く範囲なので、正直これはジグでなくても、どんなルアーでも釣れそうだ。しかし自分は体力的に限界…納竿…。
だが、帰り際に聞いた話では、先程の地元のショアジギンガーは、トップでは全く反応なかった様子で、結局その人もジグで釣れていた。65cm程度だとの事。
 
次回は3月…。実は仕事と体調不良で行けていない…。ただ、ボイルや鳥山は3月下旬まで続いた。

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