【Who Built The Moon？】サーフシーバスはお宝探し

この時点で濁度77、1m増水、水温約3度低下。水面には遥か上流の岩手から船旅をして来たであろうゴミの大群。以前「岩手県」の文字が入った道路路肩の反射板が付いたポールを目撃したことがあります。多分こういう時に流されて来てるんでしょうねぇ。ストリンガー結ぶのに便利ですよね、アレ。

もうこうなると、どうしようもありません。水温低下もエゲツない上に増水幅もヤバい。この日は来ちゃったから仕方なくやりましたが当然釣りになるような感じではありませんでした。

ホームはこうなると一週間はキツい。去年は鯒を釣りに行くなり、いくらでも釣りを楽しむ知恵はありましたが、ここ最近は季節特有の東風で多く、ウネリが入ってしまいサーフも荒れ気味。フラットフィッシュもイマイチだとの情報も入るし…。

まー、こうなったらサーフスーバスに出撃する他無いです。スーバスですよスーバス。みんなシーバスって発音すっけんどもねスーバスって言わねえどわかんねえ。

今年はまだ1度も砂鱸にお逢いしておりませんでしたので、一回ぐらいちゃんとやりたいなとちょうど思ってたので良かったです。

サーフシーバスのコツ…いやサーフスーバスのコツをちょっと解説しようと思います。スーバスのサーフゲームに興味ある人意外と多いみたいなので。

まずポイントですが、ぶっちゃけどこでも居ます。サーフならマゴチ・ヒラメが釣れるような所であれば、ほぼ確実にいます。問題なのが、いつ居るのかという話。コチやヒラメも潮位に応じて接岸したり離れたりしますが、シーバスだってそうです。そのポイントに応じて接岸するタイミングがあります。「下げからの上げ」だとか「上げからの下げ」もしくは潮回りをついつい意識してしまいますが、実はあまり関係ありません。他の地域ではどうか分かりませんが、少なくともここいらの地域ではそうです。

何より重要なのは「水位」です。「潮回りの良し悪し」や「下げてるか上げてるか」はあまり関係なく「釣れる水位」に達したタイミングが時合いになります。そしてその「釣れる水位」はエリアによって全く違うので自分なりの釣果グラフを付けていくしかありません。

ヒントを出すとすればそのエリアの水深に注目してみて下さい。自分は内湾サーフや外洋サーフ、そのハーフっぽい変な浜でやったりしますが、内湾サーフは遠浅なので満潮時にはややウネリ気味になりボトムまで流れが走り過ぎるので釣れず、下げ半、上げ半でまとまって釣れたりします。

つまり「地形に対して潮位がどう影響するか」が大事です。地道に調査して魚が入るタイミングを探ってみると良いです。シーバス１本勝負、それだけ狙いでも良いですが、浮気しないと多分やってられないので、フラット狙いのルアーも持って行きましょう（笑）

次にルアーです。サーフシーバスに必要なルアーって実は驚くほど少ないです。自分の場合28gクラスのヘビーシンペン１本でやろうと思えば全然ゲームは成立します。多くても3種類あれば攻略するに十分な手札になると思います。

具体的なルアーセレクトの前に、基本的な狙い方を書かねばなりません。サーフにおけるシーバスはブレイクラインに沿って移動し、離岸流が有れば手前の瀬に入ってくる事が多いです。つまりブレイクラインの奥側と手前側をそれぞれを、攻略するためのルアーがあれば良いわけです。

まず、30〜60センチまでのレンジのフローティングミノーです。これは魚がシャローレンジを意識している時やサーチベイトとして使います。当然ブレイクラインを差し掛かったタイミングが1番食いやすいので、ブレイク奥まで飛ばせるものがよく、さらに瀬の中も通せる30センチ程のレンジだと「１本で2度美味い」のでシャローランナーがオススメです。

そして次に20gクラスのシンペンです。これはブレイク手前に居る魚を確実に食わせるために用意します。よくサーフのシーバスはやる気があるのでテキトーに巻いてれば釣れるなどという言説を目にしますが、少なくとも自分はそう感じません。散々ミノーで叩いて一切反応せず、シンペンに変えた途端ボコボコ釣れるという事も良くあるし、確かに活性自体は高いですが、それはベイトにボイルしている時のようなレベルでは決して無く、あくまで捕食モードにあるという程度でしかありません。

なんなら川の魚の方が簡単に釣れます。したがって数を出すとなるとこの手の食わせに特化したシンペンは必須になります。

最後に28gクラスのヘビーシンペンです。これはブレイク奥からある程度レンジを入れて使い、手前の瀬のボトムを転がすようにして扱います。ミノーと同じようにブレイクラインの沖側と手前側両方を狙えるのと、食わせ能力の高さ、それからレンジキープ能力の高さがサーフにマッチします。

サーフは基本的にボトム付近か水面下30センチ以外攻めなくて大丈夫です。この28gクラスのシンペンは魚が安定して居る確率の高いボトム付近を、「広範囲に食わせ能力を損なうことなく」狙えるルアーなので使いこなせればコレ一つで釣りは成立します。逆に言えば全てこなせるルアーだからこそこだわった方が良いかもしれません。

以上3種類を状況に応じて使い分けると良いかと思います。シンペンやジグミノーを選ぶ際はなるべく「レンジは入りやすいがボトムに擦らない」ものを選ぶと良いかと思います。浮き上がるものは少し波あるだけでスイム姿勢が崩れて使い物になりません。

最近流行の極端な後方重心のシーバス用ヘビールアーは大概「ヘビーウェイトだけど浮き上がる！」と「サーフに最適！」みたいな煽り文句がワンセットで付いてたりするんですが…個人的には「？？」となります。完全に意味不明なんですよね（笑)浮き上がるシンペンがサーフで通用するのは「凪かつレンジが水面直下」という条件です。

そんな都合の良い条件はほぼ無いです。ごく稀に有りますが、そんなニッチな状況で使えるからってサーフに向いてるとか言われても…って感じです（笑）シャローランナーの代用できるかも知れませんが超ストレスフルだと思うのでオススメはしません。

この日はレンジはボトム付近が良い様子でした。