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fimoフックと他社フックの比較検討その2

本業が忙しい時こそ余計な事をやりたくなってしまう・・・。

振り返ればサボローが立っている。そんな今日この頃です(笑)







以前行ったフックの比較検証実験の第2弾です。

前回の比較検証はコチラ


前回の検証で実験中としていた耐サビ実験。
どうやったら公平に比較できるのか色々苦労しました。

失敗も多かったのでその辺も含めて紹介していきたいと思います。


 
耐サビ実験その1
塩水漬け込み実験A



fimo本部がやっていたように塩水に各社フックメーカーのフックを漬け込んで錆の耐久力を見ていきます。

今回も前回同様、というか前回のパッケージをそのまま使って Gamakatsu fimo VMC Caltiva の4種類で行っていきます。

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プラスチック容器に塩水を入れて4種類フックを入れて超音波をかけます。

* 海水を汲みにいくのが面倒だったので食塩水での実験です。腐食を促進させるバクテリア的なものを考えると海水が良いのでしょうが、塩水でもなんとか錆びるでしょう。

* 超音波にかけたのは・・なんか反応が促進しそうじゃん?


・・・1週間後・・・

あれ?錆びない・・・。どこのメーカーのフックも変化なし。
(変化なしなので写真を撮り忘れ)


なんでだ??

あ、そうか。錆って酸化反応だから容器の中の酸素でしか反応しないのか??

それと新品のフックはコーティングがしっかりしてるから芯の鋼材を守っているからか・・。
使用することによりフック表面のコーティングに傷が入ってそこから錆が出始めるんだろうな。


 
耐サビ実験その2
塩水漬け込み実験B



使用済みフック感を出すためにサンドブラストを噴射してから・・と考えましたが同一角度で同一量噴射させるのが難しい。(厳密な量ってことね)
やはり実験に使用するフックは新品が好ましい。

サビ発生にターボをかける。その為に実験Aをもう一回行う。
サビ成分配合の塩水ならもっと早く錆びてくれるのではないだろうか?
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塩水にサビッサビのフックを入れて超音波をかける事2日。

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サビ汁が出来ました♪


そこに新品フック4種盛りを入れます。・・・もっと促進させるためにサビ汁作ったフックも入れちゃお♪



・・・1週間後・・・



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や・・やりたかった事となんか違う・・・。
サビたフックが触れている所から錆が浸食していったみたいで触れてる所と触れていない所で錆び方が全然違い同一条件下ってのとはかけ離れているのでこれは失敗。




 
耐サビ実験その3
塩水漬け込み実験C
塩水吹きかけ実験


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実験Bで使ったサビ汁に錆びたフックを入れずに各種フックのみを入れる。
これで1週間放置。


それと平行して多湿なタッパー内での経過観察実験。

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サビ汁を十分含ませたティッシュ、各種フックを並べる。少し隙間を空けて酸素の供給があるようにして暖かいところに放置。
1日1回スプレーでティッシュ、フックに水を吹きかけて経過観察。
タックルボックス内の環境を再現したつもり。


・・・1週間後・・・

まずは塩水漬け込み実験Cの結果から


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各種変化が見られたか?
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錆が出始めたか?厳密に言うとサビが表面に付着している状態。
塩水から出してティッシュで拭き取るとある程度まだサビの茶色が取れる状態です。

ただGamakatsu、fimoは表面のコーティングが酸化反応して黒ずんできているのが確認できます。
表面が反応して酸化膜を形成することによって錆から鋼材を守る仕組みのフックなのが分かる。

ちなみに針先のアップも確認しましたけどこの段階では鋭さにほとんど変化なし。

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しかし針先の潰れているフックに関しては中の鋼材が露出しているせいで先端が錆びていた。





タッパー内の実験はこんな感じ。

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・・・1週間後・・・


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おお!サビが出たじゃない♪
錆びたことに喜ぶってなんか変な感じです。

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左 Gamakatsu SPMH
右 fimo




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左 VMC
右 Caltiva

吹きかけ実験で一番錆がでたのはVMC。

fimoフックは錆びてないけど表面に塩の結晶が浮き出てきている。

Caltivaはフックの分岐部をよ~く見ると錆が出始めているけど見た目の輝きに変化なし。

Gamakatsuは若干スタートと比べると輝き方が黒光りし始めたか?




表面の酸化膜で守るタイプのGamaとfimoフックに見た目にこれだけ差が出た事を考察すると、表面性状に差があったのかなと推察します。
Gamaの方が滑沢で水の滴が落ちやすいのでしょう。一方fimoフックは新品を触って分かるようにサラサラとした感触。
表面に凹凸があり指との接触面積が少ないからサラサラ感じるのでしょう。その凹凸が僅かながら水を留めている時間が長くなり、結果水の蒸発で塩が結晶化してそこに更に水が留まった結果、塩の結晶化が目視できる滴のような形に残ったのでしょう。

一方VMCとCaltiva。
僕の予想に反してCaltivaが意外と錆に強かった。
申し訳ないのだけどタックルボックスの中では錆びやすいという認識だったからVMCの方が錆びが早かったのは意外でした。

これらの実験から推測するにCaltivaのフックはコーティング剤は錆に強いけど、そのコーティングの硬さが弱いのかもしれない。
折れずに伸びるのが特徴的なCaltivaフック。コーティングが硬いと中の鋼材の柔らかさ(弾性力)とマッチせずに剥がれたりとかするのかな?

実釣でこのコーティング層が侵されやすいが故に錆びやすいと感じてしまうのかもしれない。

ちなみにこの実験では各社ともフックの先端に錆は認められなかった。
VMCの分岐部に錆が集中しているように、この実験ではフック先端に水分が留まりにくかったから針先に変化が見られなかったのかも。




 
考察


やはり1本単価の一番高いGamakatsuは高いなりに結果を残したというところでしょう。
しかし値段が安ければその分交換頻度が上げられるとも言える。

では安ければ安い方が良いのでは?と言えば僕はちょっと違うと思っています。

実釣の現場においてはフラットアングラーとシーバスアングラーで『良いフック』その基準が少しことなります。
いや、サーフアングラーとその他のフィールドのアングラーと言った方がいいかな。

サーフでルアーゲームやっていると波打ち際の砂で1釣行でフックはあっと言う間に丸まる。
なので安ければ安い方が『良いフック』かというとそうでもなく、超格安フックを導入した時期があったんですが、硬度が足りなくて1釣行(3時間くらい)で2回以上交換が必要に・・。

安い中でもある程度の品質ってのがやっぱり必要だなと感じたのだけども、前回、今回の実験で使用した4種のフックにおいては実釣での針先の摩耗は大きな差を感じませんでした。

恐らく1キャスト毎に追っていくと差はでるけど何釣行も差が出るかといったらそこまでの差がない。

なので自分の通うフィールドによって、持ち込むルアーの多さによって(BOX内でルアー同士がぶつかってフックにも傷が入る)
人それぞれ『良いフック』というのは変わるかな~と思います。



また錆びないことによりルアーロストの際危険ではないのか?

と心配する方もいらっしゃいました。
僕なりの経験ですが・・・そこまで錆びない、腐食しないフックはないです。

ちなみにサーフでの話ですが、波打ち際の何かに引っ掛かりルアーをロスト。購入したその日の内の出来事です。フックもSPMHに変えて~ でロストしたのでショックは大きかったです。

翌日夕マズメ。同じサーフに行くとどうやら僕が引っ掛けたのは漂着したブルーシート。前日僕がロストしたDAIWAのSL14を発見。

が、ルアーはほぼクリアーに。フックはビックリするほど丸まってました。水中で砂に晒されるとここまで摩耗するんだ!って驚いたもんです。


実際この実験内で最強のSPMHですら24時間立たずにあの状態。サーフでなくても根がかりの衝撃や、そこに流れてくるゴミや砂、それ以前の使用でフック表面コーティングに傷が入っていれば針先の腐食の侵攻というのはそれほど時間がかからずに摩耗して鋭さを失ってしまうのではないかと思います。

それでも裸足で踏めば大変危険ですけどね。

でもそれはどのフックでも針先が朽ちていても裸足で踏めば怪我をするリスクがあります。


それに今回の実験で分かったように防錆の意味で言えばGamakatsuがやはりチャンプでした。



それと前回の検証でフックのバーブ(カエシ)の大きさを気にする方がいましたが、僕は実釣ではこの4種に関してはバーブの抵抗の差は感じていません。
それをバラシの原因、浅いフッキングの原因とするならロッドを変えた方が良いかな~と。

この辺が気にならないのは僕はカエシの僅かな大きさがフッキングに影響する繊細な釣りをしてないからかもしれませんね。

それか俺の鍛え上げられたオーガと呼ばれる背筋で力強いアワセが・・・(笑)



結論から言うと、
耐サビにおいてはGamakatsu SPMHがやはり最強!
でも4種の内最安値、SPMHの60%の価格で買えるフックにしてはfimoフックは上出来と言えるのかな。


とまあ小学校の理科の実験なみの観察でしたがフック選びの参考になれば幸いです。








 

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